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検索結果は461件です。

102 急性膵炎患者の末梢血単球におけるLPS/Toll-like receptor 4(TLR4)シグナル不応答機序の解析
佐藤晃彦(東北大学消化器病態学)
【背景】重症急性膵炎に続発する感染症はしばしば治療抵抗性であり病原性の弱い細菌や真菌が起炎菌となることも多いことから感染成立に患者側の何らかの免疫異常が関与している可能性が想定される.重症急性膵炎患者の末梢血単核球において刺激不応答が報告されているが機序の詳細は明らかになっていない.今回LPSをリガンドとするTLR4シグナル伝達経路に注目して急性膵炎患者の単核球に刺激不応答が惹起される分子機序につ...

第94回日本消化器病学会総会

103 膵疾患患者における血清中ケモカインサイトカインの検討
安田幹彦(九州大学大学院医学研究院病態制御内科)
【目的】近年膵疾患における各種ケモカイン.サイトカインの役割が明らかになってきているしかし膵疾患患者(特に慢性膵炎患者)における血清中ケモカインサイトカインの動向に関する報告はまだ少ない.本研究では膵疾患患者(特に慢性膵炎患者)および健常者血清を集積し血清中ケモカインサイトカインを測定病態との関連を検討することを目的とした.【方法】対象は慢性膵炎112症例自己免疫性膵炎9症例急性膵炎症例15症例健...

第94回日本消化器病学会総会

104 重症急性膵炎とメタボリック症候群の関連性
北村勝哉(昭和大学第二内科)
【目的】近年メタボリック症候群(MS)と消化器疾患の関連が注目されている.急性膵炎発症に肥満の関与が示唆されているが不明な点が多い。当施設の重症急性膵炎(SAP)における肥満度(BMI)およびMSとの関連を検討した.【方法12002年10月から2006年9月に当施設で診療した42例のSAPを対象とした.入院時のメタボリック因子(BMI腹囲血圧中性脂肪HDLコレステロール血糖TNFα)を測定しBMI...

第94回日本消化器病学会総会

105 重症急性膵炎における血漿ADAMTS13活性と超高分子量VWFマルチマーの動態
森岡千恵(奈良県立医科大学第三内科)
【目的1重:症急性膵炎(SAP)は高率に多臓器不全(MOF)を来たす予後不良な疾患であるが重症化の機序は未だ十分解明されていない.ADAMTS13は血管内皮細胞で産生された超高分子量 VWF multimer(UL-VWFM)を分解する本酵素活性低下時にはUL-VWFMが増加し血栓形成傾向が強くなり諸臓器の微少循環障害が惹起される.我々は既に血漿ADAMTS13活性の低下はSAPの重症度と密に関連...

第94回日本消化器病学会総会

106 重症急性膵炎に対する蛋白分解酵素阻害薬・抗菌薬膵局所動注療法の検討
藤田光一(淀川キリスト教病院消化器病センター消化器内科)
【目的】重症急性膵炎に対する蛋白分解酵素阻害薬・抗菌応訴局所動注療法(以下膵局所動注療法)の意義について検討した.【方法】1998年10月から2007年9月までの10年間に当院で経験した重症急性膵炎は57例でありそのうち膵局所動注療法は36例に施行した.平均年齢は46.5歳(17~79歳)男女比32:4原因はアルコール20例特発性6例膵管癒合不全3例膵腫瘍2例胆石性1例ERCP1例その他が3例であ...

第94回日本消化器病学会総会

107 重症急性膵炎に対する持続動注・持続血液濾過透析同時併用療法の治療成績
船越真木子(西神戸医療センター消化器科)
【緒言】我々は重症急性膵炎に対して膵酵素阻害剤及び抗生剤の持続動注と持続血液濾過透析を同時に施行し良好な成績を得ているので報告する、【対象】2001年9月から2007年10月までに16人のべ18症例の重症急性膵炎を経験した.内訳は男性13人女性3人で年齢は25歳一78歳平均48.7歳であった.厚三省の診断基準による重症度スコアは2点一18点であった.【適応】当科では急性膵炎の症例は腎機能や全身状態...

第94回日本消化器病学会総会

108 当科における重症急性膵炎に対する経管栄養療法の有用性
高山敬子(東京女子医科大学消化器内科)
背景と目的:重症急性膵炎の主な死因である感染性膵壊死・敗血症など感染症の機序としてbacterial trabsiocation(BT)の関与が考えられている.長期の中心静脈栄養(TPN)は腸管粘膜が萎縮しBTを助長するとされ早期からの経腸栄養(EN)や選択的消化管除菌(SDD)が臓器不全や感染症を抑止するとの報告が散見される.これらは原則経鼻空腸チューブ(NJT)で空腸から行うが実際は安静度制限...

第94回日本消化器病学会総会

109 Perfusion CTによる膵血流解析におけるdeconvolution法の有用性
方波見奈々(帯広畜産大学臨床獣医学講座)
【目的】重症急性膵炎の予後は未だ不良である。予後の改善を困難にしている原因として急性膵炎の早期重症化予測が困難で集中的治療の開始が遅れることが挙げられる.そこで脳虚血性疾患に用いられているPerfusion CT(PCT)を応用し膵血流低下の早期診断壊死化予測により予後予測を行う試みが大きな注目を浴びている市販のPCT血流解析アルゴリズムにeよmaXimum slope法(M法)とdeconvol...

第94回日本消化器病学会総会

110 ヒト膵癌細胞株におけるBone morphogenetic protein 4によるEMT誘導経路の検討
濱田晋(東北大学病院消化器内科)
【目的】膵臓癌は臨床的に著しい浸潤傾向を示す事で知られているがその浸潤・転移に際してはEpithelial to Mesenchymal Transition(以下EMT)と呼ばれる細胞形態の変化が重要である.これまでの検討によりBone Morphogenetic Protein 4(以下BMP4)がヒト膵癌細胞腫であるPanc-1においてEMTを誘導しうる因子である事が明らかとなった.本報告で...

第94回日本消化器病学会総会

111 膵癌細胞株を用いたIL-32αの産生誘導機構の解析
西田淳史(滋賀医科大学消化器内科)
【目的】インターロイキン(IL)-32αは最近TNF-αの誘導因子として見出された炎症性サイトカインであり胸腺前立腺大腸小腸での発現が報告されている我々はこれまで膵筋線維芽細胞からのIL-32α発現について検討してきた.今回さらに膵上皮細胞からの発現について膵癌細胞株を用いて検討した.【方法】膵癌細胞株(PANC-1MIA PaCa-2BxPC-3)おけるIL-32αの発現誘導についてWester...

第94回日本消化器病学会総会

112 Heat Shock Protein27(HSP27)のgemcitabine抵抗性誘導の機序解析
田場久美子(山口大学大学院医学系研究科消化器病態内科学)
【目的】浸潤性膵管癌は非常に予後不良な疾患である.切除不能膵癌症例への化学療法として現在単剤投与で最も有効な薬剤はgemcit-abineであるが1年生存率は18%と未だ充分なものではない.近年Heat Shock Protein27(HSP27)は様々な癌においてapoptosisを抑制し化学療法抵抗性に関与していると報告されているがわれわれの施設においてのプロテオーム解析でもgemcitabi...

第94回日本消化器病学会総会

113 N-6多価不飽和脂肪酸(PUFA)の膵癌細胞増殖能浸潤能への影響
舟橋整(名古屋市立大学臨床病態外科)
【目的1アラキドン酸(AA)をはじめとするN-6多価不飽和脂肪酸(PUFA)がさまざまな癌に対し腫瘍活性効果を有していることが報告されている.今回我々はNL6PUFAの腫瘍に対する効果はCyclooxygenase(COX)が産生する抗炎症性プロスタグランディンに影響されていると仮定し基礎的研究を行った.【方法・成績】4種のヒト膵癌細胞株BxPC-3HPAF-H(COX-1COX-2陽性)とMIA...

第94回日本消化器病学会総会

114 膵癌の浸潤におけるperiostinのbiphasic effectの検討
菅野敦(東北大学消化器内科)
(背景目的)我々は第48回日本消化器病学会大会においてperiostin(PSTN)が主に膵癌組織における周囲間質と膵星細胞(PSC)から分泌され瘤問質相互作用により膵癌細胞のEpithelial-Mesenchymal Transition(EMT)を抑制することを発表した.その後膵癌とPSTNに関連する論文が2本報告されたがいずれもPSTNは膵癌を進展させる内容で我々の結果と相反していた.その...

第94回日本消化器病学会総会

115 浸潤性膵管癌膵管内乳頭粘液性腫瘍における癌抑制遺伝子WW domain containing oxidoreductase(WWOX)の発現解析
中山俊二(神戸大学食道胃腸外科学)
【目的】染色体不安定部FRA16Dに位置する遺伝子WW domain con-taining oxidoreductase(WWOX)はこれまでに多くのヒト悪性腫瘍において癌抑制遺伝子として働くことが報告されている.発現制御部位のメチル化やWWOX遺伝子局在部位でのヘテロ接合性の欠失が.Wwoxの発現低下と関連することが明らかになっているがヒト膵癌発生過程でのWWOXの役割についてはいまだ不明な部...

第94回日本消化器病学会総会

116 groove膵癌・groove膵炎の検討
大畠昭彦(藤枝市立総合病院消化器科)
【はじめに】groove領域の膵癌・膵炎は鑑別困難例が存在する.当院で経験したgroove膵癌4例とgroove膵炎4例について臨床的検討を行った.【膵癌症例1患者は全員男性で平均年齢は62.5歳.飲酒歴は3例主訴は上腹部痛3例黄疸3例アミラーゼ高値1例(重複あり).CTまたはMRIで全例遅延相にて造影される腫瘤を認めた、胆管狭窄は全例に認め主膵管拡張はdMsmの症例1例のみであった.十二指腸粘膜...

第94回日本消化器病学会総会

117 膵嚢胞性疾患に対する嚢胞液腫瘍マーカー測定および細胞診の意義
澤井勇悟(愛知県がんセンター中央病院消化器内科部)
【目的】膵嚢胞性疾患は画像所見のみでは良・悪性の鑑別診断が困難な場合もあることから膵嚢胞液中の腫瘍マーカー膵酵素の測定および細胞診の有用性につき検討した【対象と方法】1997年4月から2007年7月までに当院で超音波内視鏡下穿刺吸引生検法(EUS-FNA)および術後採取した嚢胞眼中の腫瘍マーカー(CEACAI9-9CAI25)アミラーゼ(AMY)を測定した膵嚢胞性疾患42例(膵管内乳頭粘液性腫瘍(...

第94回日本消化器病学会総会

118 膵腫瘍症例における術前の超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診と術中腹腔洗浄液細胞診の検討
佐藤匡記(福島県立医科大学医学部内科学第二講座)
【背景】超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNA)による消化器疾患の診断についてはこれまでにその有用性が報告されているEUS-FNAによる膵腫瘍の正診率は良好な成績が報告されており当科で2001年1月から2006年9月までの施行した膵充実性腫瘍に対するEUS-FNAでは正調率が974%と良好な成績が得られているしかし生検診断自体の避けがたい合併症としてきわめて低率ではあるが癌細胞播種やneed...

第94回日本消化器病学会総会

119 膵腫瘤に対する拡散強調画像の最近の進歩
松木充(春秋会城山病院画像診断センター)
【目的】われわれはDDW-Japan2006のシンポジウムにて膵腫瘤の拡散強調画像(Diffusion weighted image;以下DWI)の有用性についてはじめて報告した.今回はDWIと18F-FDG PETとの比較さらにはDWIにて腫瘍と紛らわしい偽所見となり得る腸液の対処法としてMRI用経口消化管造影剤(塩化マンガン四水和物)の有用性を検討した【対象】1)術前にDWIが施行された膵腫瘤...

第94回日本消化器病学会総会

120 MDCTによる膵局所進展度の評価-病理組織所見との対比から-
北川裕久(金沢大学消化器外科)
我々は2002年より膵頭部癌の切除標本をCTのaxial像と同様な体軸に垂直となる面で切り出し画像所見と病理所見との比較検討を行ってきた【目的】取扱い規約の局所進展度因子のうち手術適応術式決定において特に重要となってくる膵前方組織への浸潤(S)膵後方組織への浸潤(RP)門脈系への浸潤(PV)動脈系への浸潤(A)論外神経叢浸潤(PL)ついてMDCT画像と病理組織所見を対比しMDCTの感度特異度正診率...

第94回日本消化器病学会総会

121 膵扁平上皮癌の臨床病理学的検討
種国靖久(東海大学消化器外科)
【目的】膵腺扁平上皮癌は膵癌取り扱い規約では浸潤性膵管癌の一型に分類されている比較的まれな腫瘍である.通常の腺癌よりもさらにmalignant pten・tia1が高く予後不良とされ術後の補助再発治療に関しても一定の見解はない.今回当院で経験した膵扁平上皮癌の臨床病理学像について検:引した。【対象と方法】1998年1月から2007年9月までに当院で切除された原発性膵癌例204例中病理組織学的に腺扁...

第94回日本消化器病学会総会