セッション

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422 膵癌と自己免疫性膵炎の鑑別に苦慮した3症例の検討
松尾享(九州大学病態制御内科)
[はじめに]自己免疫性膵炎(AIP)は2006年に診断基準が改訂され症例も蓄積されてきているが膵癌との鑑別に苦慮する例も未だ存在する.今回我々は膵癌とAIPとの鑑別に苦慮した3症例を経験したので報告する.[症例1]72歳男性.前医の腹部CTにて膵体部に境界明瞭な3cmの腫瘍を指摘ERPで主膵管の途絶を認めた.悪性を否定できず開腹術試みるも横行結腸間膜及び門脈に浸潤ありとみなされ術中生検後終了悪性所...

第94回日本消化器病学会総会

423 嚢胞胃吻合術後の嚢胞内感染に経鼻経胃嚢胞ドレナージが奏効した膵嚢胞の1例
井上真(新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器・一般外科学分野)
【背景】急性膵炎後の仮性膵嚢胞の治療に関しては治療の適応治療方法に関しては様々な意見があり個々の症例ごとに適切な治療を選択する必要がある.今回急性膵炎後の巨大仮性膵嚢胞に対し嚢胞胃吻合術を施行しその後の嚢胞内感染に対し内視鏡的ドレナージが奏効した症例を経験したので報告する.【症例】41歳男性.検診で上部消化管内視鏡検査を施行したところ急性重症膵炎を発症した.内科的治療により軽快したが径20cmの巨...

第94回日本消化器病学会総会

424 内視鏡的仮性嚢胞ドレナージが有効であった膵性胸水を伴う腹腔および縦隔内膵仮性嚢胞の1例
浅原新吾(千葉徳洲会病院内科)
【はじめに】慢性膵炎の合併症としての縦隔内膵仮性嚢胞は稀である.膵性胸水を合併した腹腔および縦隔内乱仮性嚢胞に対して内視鏡的仮性嚢胞ドレナージを施行し、胸水および仮性嚢胞の消失を認めた1例を経験したので報告する【症例】症例は75歳男性.胸痛を主訴に蘭医を受診し多量の胸水貯留を認めたために精査目的に当院を紹介された.ウイスキー一 O.5~1本/日とアルコール多飲歴を有していたCTでは多量の右胸水を認...

第94回日本消化器病学会総会

425 重粒子線および化学療法にてCRを得られた高度進行膵癌の一例
小笠原定久(国保君津中央病院)
症例は66歳男性.上腹部違和感を認め腹部エコーにて主膵管の拡張腹部造影CTでは膵体部に25mm大のlow density areaとその尾側膵管の拡張を認めた.膵管ブラシ細胞診にてneuroendocrine carcinomaが疑われた.当院の造影CT上手術適応ありと考えられ手術目的で他院紹介となったが同院での術前検査において再施行した造影CTで傍大動脈リンパ節腫脹を認めた.手術適応がないとの判...

第94回日本消化器病学会総会

426 術前の3D-CTが有用であった腹腔・上腸間膜動脈閉塞を伴った膵頭部癌の1例
鈴村和大(兵庫医科大学外科)
症例は69歳男性.近医にて膵頭部腫瘍を指摘され精査加療目的にて当院入院.腹部造影CTにて膵頭部に約15cm大の不均一に造影される腫瘍を認め膵管の拡張を認めた.また大動脈壁に石灰化を認めた.Three dimensional computed tomography(3D-CT)では腹腔動脈と上腸間膜動脈は根部で共通幹を形成していた.しかしその起始部は確認できなかった.さらに下腸間膜動脈が発達しており...

第94回日本消化器病学会総会

427 腎細胞癌の多発膵転移に対して膵全摘出術を行った1例
吉岡正人(日本医科大学附属千葉北総病院外科)
【症例】68歳男性平成13年に他院にて右腎細胞癌で右腎摘出術を施行その後当院の泌尿器科外来に通院していたが平成17年に右副腎転移再発にて摘出術を行った.その後の経過観察腹部CTにて膵全域に多発する腫瘍と膵体尾部の主膵管の拡張を認めたため精査加療目的に入院となった.入院時の血液データ腫瘍マーカーに異常はなかった腹部血管造影ではCT同様に膵全体に多発するhyper vascularなtumor sta...

第94回日本消化器病学会総会

428 男性に発生した膵Solid-pseudopapillary tumor 4例の検討
平井優(山梨大学第一外科)
膵Solid-pseudopapillary tumor(SPT)は若年女性に好発する比較的稀な低悪性度の腫瘍である.典型例では画像上繊維性被膜を有し嚢胞成分と充実性成分が混在する像を呈する【目的】SPTの男性例は女性例に比べ未だ報告が少なく症例の蓄積が必要であると考えられる.【方法】今回我々は男性に発生したSPT4例を経験したので画像的臨床病理学的な検討を行った。【成績】発症年齢は30歳~35歳...

第94回日本消化器病学会総会

429 NBI-Cholangioscopyが切除範囲の決定に有用であった胆管癌の一例
山科雅央((財)田附興風会医学研究所北野病院消化器センター内科)
【症例】64歳男性.2007年8月黄疸を主訴に来院した.腹部超音波検査・腹部CT検査にて閉塞性黄疸と診断され精査・加療目的に入院した.【方法】経口胆道鏡にNarrow Banding Image(NBI)を併用した.【結果】ERCでは下部胆管に辺縁不整な狭窄像を認め胆管壁の毛羽立ち像が肝門部胆管まで連続していた.経口胆道鏡観察では欄内胆管から肝管合流部にかけて赤色調の不整な乳頭状ないし穎粒状粘膜が...

第94回日本消化器病学会総会

430 若年性進行肝門部胆管癌の一切除例
末廣剛敏(新中間病院外科)
【背景】一般に肝田部胆管癌はslow growingでゆっくりと進展する腫瘍であるといわれており好発年齢は50-80歳であり60歳台にピークを認める.またその解剖学的特異性のため手術手技の難易度は高く発見時すでに手術不能である症例も少なくない.今回われわれは29歳という若年性の進行肝門部胆管癌の切除例を経験したので報告する.【症例】29歳男性.2007年2月と5月に感冒様症状にて当院内科受診炎症所...

第94回日本消化器病学会総会

431 PMX-DHPCHDFにて救命しえた急性閉塞性化膿性胆管炎の1例
中沢和之(向陽病院消化器内科)
急性閉塞性化膿性胆管炎は敗血症性ショックから多臓器不全に陥る予後不良な疾患である.今回我々は呼吸不全急性腎不全播種性血管内凝固症候群(DIC)を合併した急性閉塞性化膿性胆管炎の1例を経験しポリミキシンB一計ンドトキン吸着療法(PMX-DHP)持続血液濾過透析(CHDF)を施行し救命しえたので報告する.症例は78歳男性.意識障害上腹部痛を主訴として救急受診.体温38.1℃.血圧90/50mmHg脈拍...

第94回日本消化器病学会総会

432 IV型コラーゲンはアルコール性肝障害における食道静脈瘤の予測因子となる.
間森聡(東京慈恵会医科大学消化器肝臓内科)
【目的】検診外来診察時を間わず慢性飲酒に伴う肝障害症例は多く散見されている.食道静脈瘤はアルコール性肝障害の重大な合併症に挙げられ診断が遅れると静脈瘤破裂などの生死に関わる転機をも想定されうる.今回アルコール性肝障害の進展に対してどのような背景因子が食道静脈瘤と相関するかを検討した.【方法】2005年4月から9月及び2006年7月から2007年6月の計18ヶ月間に東京アルコール医療総合センターへ断...

第94回日本消化器病学会総会

433 食道静脈瘤に対するEVL単独療法による治療成績の検討
赤澤直樹(国立国際医療センター消化器科)
【目的1食道静脈瘤に対して簡便で合併症も少ないという理由でEVL単独療法を中心に行っている食道静脈瘤に対するEVL単独療法の生存期間再出血率再治療率などを検討する.【方法】対象は2005年1月1日より2006年12月30日までに食道静脈瘤に対して初めてEVL治療を受けた症例.退院後初回EVLを施行した日を「再治療日」退院後に静脈瘤よりの出血を認めたものを「再出血」と定義し生存期間や再出血再治療まで...

第94回日本消化器病学会総会

434 当院におけるEVL治療難渋症例の比較検討
藤塚宜功(東邦大学医療センター大森病院消化器センター内科)
【背景と目的]EVLは簡便で合併症の少ない手技であるが一般に再発率が高く治療効果はEISに劣るとされている.どのような症例で治療に難渋するか検討した.【対象と方法】1994年から2006年12月までに初回治療としてEVLを選択した151例を対象とした.断酒達成の有無Child分類出血歴の有無治療開始時のF因子B-RTO施行歴腹水の有無肝性脳症の有無コントロール不能なHCCの有無1回目と2回目のEV...

第94回日本消化器病学会総会

435 食道胃静脈瘤治療におけるクリニカルパス使用前後の治療成績および効率の比較
藤野靖久(岩手医科大学救急医学講座)
【目的1当科での食道胃静脈瘤治療はより短期間に治療し早期に日常生活に復帰することを目指しているこの方針はクリティカルパス(パス)の目指す質の高い効率的な医療に通じ2004年より食道胃静脈瘤予防治療のパスを導入している.パス適応例と非適応例との比較を行いその是非を検討する。【対象および方法12004年9月以降に食道胃静脈瘤に対してethanolamnine oleateによる内視鏡的硬化療法を施行し...

第94回日本消化器病学会総会

436 MD-CTによる小腸静脈瘤出血の診断および治療ストラテジーの確立
川中博文(九州大学消化器・総合外科)
【はじめに】食道胃静脈瘤以外の異所性静脈瘤出血は稀である.さらに通常の上部・下部内視鏡では到達できない小腸静脈瘤出血に対する診断・治療は難渋することが多くその病態についての理解も不十分と思われる.そこで小腸静脈瘤出血の適切な診断と治療法について検討した【対象】07年10月までに経験した小腸静脈瘤出血10例を対象とした.【結果】(患者背景)基礎肝疾患は肝硬変7例原発性硬化性胆管炎1例不明2例であった...

第94回日本消化器病学会総会

437 脾動脈遮断による脾組織血流の変化
山口真彦(獨協医科大学越谷病院外科)
【背景・目的】低悪性度の膵体尾部腫瘍に対する手術では脾臓温存が推奨され脾動静脈を温存する手技が一般的であるがより簡便に脾動静脈を合併切除する手技も行われ時に術後脾梗塞がみられる.そこで脾動脈遮断による脾組織血流の変化を検討した.【対象・方法】2006年8月から2007年9月まで期間内に当科で胃癌手術を行った15例を対象に術中大網切離後に分岐直後の脾動脈中枢側をテーピングし肝外側区胃前壁横行結腸前面...

第94回日本消化器病学会総会

438 肝性および癌性の腹水における迅速白血球検出用試験紙検査の検討
丹尾幸樹(富山県立中央病院内科)
【目的】尿の感染診断用に開発された迅速白血球検出用試験紙検査(LT)は好中球エステラーゼと反応し細菌感染を簡便で迅速かつ鋭敏に反映することが知られており臨床応用されているまた最近腹水の細菌感染の診断にも有用であることが報告されている.今回我々は肝性および癌性の腹水においてLTの結果から好中球反応よりみた感染性の関与について検討した.【対象と方法】2005年10月から2007年10月までの期間に当院...

第94回日本消化器病学会総会

439 肝移植後の新規MRSA保菌獲得の意義
端本昌夫(東京大学移植外科)
背景:肝移植後にMRSA保菌を新規に獲得することが移植後のMRSA感染症の危険因子であるかどうかはまだ検討されていない.方法:1996年1月から2004年11月目間に当科で施行した成人生体肝移植242例のうち移植前MRSA非保菌者であった219例のデータ(細菌学的検査を含む診療記録)を入院から移植後3ヶ月までを後ろ向きに調査した入院中は定期的(入院後から移植後1か月まで週2回移植後1か月以後は週1...

第94回日本消化器病学会総会

440 肝移植レシピエント手術のクリティカルパス作成とアウトカム評価
海道利実(京都大学肝胆膵移植外科学)
【目的】肝移植レシピエント手術は術後経過に個人差が大きく画一化しにくいため消化器外科領域では最もクリティカルパス(以下パス)作成が困難とされてきた.そこで成人肝移植レシピエント手術におけるパス作成を試み運用しアウトカムを評価したので報告する.【方法1作成:まず2005年4月から2007年3月までの成人生体肝移植レシピエント手術症例107例を分析し実際の術後経過からパス作成を試みた.評価:パスを作成...

第94回日本消化器病学会総会

441 3DCT解析ソフトを用いた健常人ドナー移植肝における中肝静脈枝解剖の解析・評価
萱島寛人(九州大学消化器・総合外科)
【はじめに】生体肝移植ではドナーの脈管解剖の把握特に右葉グラフトでは中肝静脈枝であるV5. V8の解剖把握が必須である.【対象と方法】(1)3DCT解析ソフトを用いて精査したドナー候補209例での中戸静脈枝V5・V8の解剖(2)実際の右葉グラフトドナー ZZ例でのV5V8の解剖の分布その還流領域と再建率について検討した.【結果】(1)中肝静脈が末梢まで走行して数本のV5を分岐するのは26例(124...

第94回日本消化器病学会総会