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検索結果は183件です。

進行再発大腸癌に対するFOLFOX4の使用経験
松山 悟(佐賀大学 医学部 一般・消化器外科)
【目的】欧米において進行再発大腸癌に対する標準的な化学療法であるFOLFOX療法が、2005年4月より本邦でも行えるようになり、今回、これまで当科で行ったFOLFOX4の治療経験からFOLFOX4の効果や問題点について検討した。【方法】2005年4月~2006年1月末までにFOLFOX4を施行した9例について画像上の効果(RECISTによる)、腫瘍マーカーの推移、予後、医療費の面から検討した。【F...

第087回九州支部例会

大量出血制御目的で小腸大量切除を施行し短腸症候群をきたしたCrohn病の1例
坂田 資尚(佐賀大学 医学部 消化器内科)
【症例】65歳男性.【主訴】下血.
【現病歴および入院後経過】2004年11月下血を主訴に近医を受診.潰瘍性大腸炎の診断のもと加療を受けるも改善ないため当院転院となる.入院後大量下血のため行った上部下部消化管内視鏡検査,血管造影検査では出血源を同定できなかった.下血が続いたため開腹手術が行われ,術中内視鏡にて空腸から回腸広範囲にわたり敷石状変化と潰瘍形成,出血を認めた.小腸型Crohn病と診...

第087回九州支部例会

膵腺扁平上皮癌の1例
松永 浩明(北九州市立医療センター外科)
我々は膵癌全体の2.1%と比較的稀な膵腺扁平上皮癌の1例を経験したので報告する。【症例】75歳、女性。平成17年7月7日、他院にて胃癌(H0P0n0mM0、stageIa)にて幽門側胃切除術を施行された。10月より左下腹部痛あり、血液検査にてCA19-9:1076U/ml、Elastase I:550と高値で、腹部CT検査にて膵鈎部に4cm大の腫瘤を認め膵頭部癌の診断で当科紹介となる。腹部CT:膵...

第087回九州支部例会

当科における進行膵癌に対するGemcitabine使用の検討
村田 静香(宮崎大学 医学部 第一内科)
当科における進行膵癌に対するgemcitabine hydrochloride(gemcitabine:GEM)の有用性と問題性について検討した。当科における2003年4月より2005年12月までに治療を開始した全11例を対象とした。年齢中央値64.9歳(52~74歳)、男性/女性:8/3例、PS 0/1/2:6/5/0、転移部位:肝5例、リンパ節:5例、腹膜4例(腹水3例)であった。原則的にGE...

第087回九州支部例会

慢性膵炎の急性増悪に膵頭部仮性動脈瘤を合併しIVRが有用であった1例
森田 秀祐(高木病院 消化器内科)
症例は44歳、男性。主訴は嘔気。以前よりアルコール性慢性膵炎を指摘され急性増悪にて入院歴数回あり。前回H17年5月下旬にも同様に入院し、保存的に軽快していた。H17年6月11日より上腹部痛、嘔気嘔吐、食欲不振が出現し6月12日に当院受診し入院した。理学所見では上腹部に圧痛を認めた。検査所見では白血球増多、貧血、血清アミラーゼ上昇を認めた。腹部エコー、腹部CTで膵頭部の腫大、石灰化、体尾部に膵管拡張...

第087回九州支部例会

腸重積をきたした回腸血管脂肪腫の一例
後藤 祐大(多久市立病院 内科)
【症例】47歳、男性。【主訴】腹痛。【現病歴】2005年9月11日、夜、心窩部から下腹部にかけての痛みあり、当院救急外来受診。【既往歴】中学生の時、虫垂炎の手術。20歳頃、両下肢蜂窩織炎。【入院時身体所見】心窩部から臍周囲にかけて間欠痛を認めた。【入院時検査成績】WBC 10900/μl、CRP 1.0mg/ml と軽度の炎症所見を認めた。【経過】急性腸炎の診断にて入院加療していたが、その後、腸閉...

第087回九州支部例会

巨大側方発育型大腸腺腫内癌の一例
坂田 玄太郎(三萩野病院)
【症例】56歳 女性。【主訴】便通異常、下血。【既往歴】C型肝炎。【家族歴】特記事項なし。【現病歴】平成17年5月中旬より5~6回/日の水様便、腹部膨満感あり排ガスが増加した。次第に下血を来たすようになり、坂田肛門科受診。検査にてS状結腸に病変を認めたため、手術目的で当院紹介。【検査所見】Hb14.3g/dl, CEA12ng/ml。注腸造影検査では、通常の結腸半月ひだとは異なる数条の肥厚したひだ...

第087回九州支部例会

診断に苦慮した傍膵嚢胞性疾患の一例
五十嵐 久人(国立病院機構 別府医療センター 消化器科)
症例は58歳女性。主訴は腹部不快感。平成16年8月に他院婦人科にて子宮体癌(stage Ic)と診断、子宮卵巣摘出術及び術後全身化学療法が施行された。術後臍上部に時折圧迫感を認めていたが、痛み無く放置していた。今回術後1年目の腹部CT検査施行されたところ、膵尾部に接して7.7x4.4 cmの嚢胞性病変が認められた。精査加療目的にて平成17年9月当科入院となった。腹部MRI所見では膵体部背側下部を中...

第087回九州支部例会

腫瘍随伴症候群として低血糖と高コレステロール血症を呈した肝細胞癌の1剖検例
田尻 博敬(九州大学 大学院 医学研究院 病態機能内科学 (第二内科))
症例は68歳・男性。平成5年献血で肝障害を指摘され、某病院に2年間通院したがその後放置。平成16年12月上腹部痛の為近医受診。上部消化管内視鏡検査で局在病変を認めなかったが、AST 120U/L、ALT 76U/Lと肝障害を指摘され、精査目的で平成17年2月当科入院となった。入院時、WBC 4000/μL、RBC 431×104/μL、Hb 13.6 第087回九州支部例会

偶発性低体温症に合併した虚血性大腸炎の1例
中村 太造(熊本リハビリテーション病院 消化器科)
症例は95歳、女性。高血圧の既往はあるが腹部手術歴や便秘の既往歴、下剤の常用歴なし。2006年1月5日午前8時頃、家族が一人暮らしている団地を訪ねたところベットの横でうつ伏せに倒れているところを発見、救急車にて当院へ搬送された。来院時、意識レベル低下(JCS100)、直腸温30.8℃、血圧92/触診、脈拍55/分、SpO2 99%(5L酸素マスク)、全身の細かいふるえと両側足趾皮膚の黒色への変化を...

第087回九州支部例会

膿瘍を合併した腸間膜脂肪織炎の一例
宮坂 光俊(宗像医師会病院 放射線科)
症例は41歳女性。2005年3月25日頃より39度の発熱及び右側腹部痛が出現。近医にて内服治療を受けるも症状持続のため、同年4月4日に当院受診。理学所見では右下腹部に圧痛を伴う腫瘤を触知。血液検査では白血球16500/mm3、CRP 8.4mg/dl、CEA 1.1ng/ml、CA19-9 45U/ml。腹部造影CT検査では結腸肝彎曲部に同部結腸と一塊となって径11.7×6.5×8cm大の多房性嚢...

第087回九州支部例会

EUSが早期手術の決め手となった膵管内乳頭粘液性腫瘍内に発生した微小膵癌の1例
村田 篤彦(麻生飯塚病院 消化器内科)
【緒言】分枝膵管型の膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMT)についての良悪性の診断は極めて困難であるが、腺癌あるいは腺腫の可能性を考えた場合、EUSによる腫瘍内の形態が最も重要である。今回我々はEUSにて7mmの壁在結節を認め、腺腫以上の分枝膵管型IPMTと術前診断し、外科的切除を施行した微小膵癌の一例を経験したので報告する。【症例】43歳女性。【既往歴】特記事項なし。【現病歴】2005年6月、健康診断に...

第087回九州支部例会

海外渡航歴の無い成人男性に発症したアメーバ性肝膿瘍の1例
有馬 誠一郎(佐世保共済病院 内科)
症例は生来健康な59歳男性。既婚者であり海外渡航歴はない。H18年11月初旬から腹痛・下痢症状あり近医受診し急性腸炎と診断され整腸剤を処方され帰宅。自宅にて経過観察していたが38度台の発熱が持続したため当院内科に紹介され精査加療のために入院となった。血液検査では白血球14380/μlとCRP 28.5mg/dlと炎症所見高値を認め、同時にAST 88U/l,ALT 114U/l,LDH 239IU...

第087回九州支部例会

肝内結石症に合併した肝inflammatory pseudotumorの1例
重政 有(佐世保中央病院 外科)
肝のinflammatory pseudotumor(IPT)は原因不明の肝内の充実性腫瘤で画像上は肝内胆管癌や悪性腫瘍の肝転移巣との鑑別が必ずしも容易でない。今回、肝内結石症に合併した肝IPTの1例を経験したので報告する。症例は69歳、女性。虫垂切除術の既往歴あり。心窩部痛を主訴に近医受診後精査加療目的で平成15年5月30日紹介入院。入院時、心窩部に圧痛あり、筋性防御なし。入院時検査成績はWBC...

第087回九州支部例会

高カルシウム血症を合併した胆管原発腺扁平上皮癌の一例
今村 ひとみ(長崎市立病院 成人病センター)
高カルシウム血症を合併した胆管原発腺扁平上皮癌の一例 長崎市立成人病センター内科1)、長崎大学医学部総合診療科2)長崎大学医学部第1外科3)長崎大学医学部付属病院病理部4)今村ひとみ1)、増田淳一1)、福田康弘1)、竹島史直2)、阿保貴章3)、七島篤志3)、林徳真吉4)胆管原発の比較的稀な腫瘍である腺扁平上皮癌に、腫瘍随伴症候群によると思われる高カルシウム血症を合併した一例を経験したので報告する。...

第087回九州支部例会

ABO血液型不適合症例に対する生体肝移植:当科の成績
高槻 光寿(長崎大学)
背景:種々の工夫により、従来相対禁忌とされていたABO血液型不適合症例に対する生体肝移植の成績は向上しつつあり、ドナープール拡大に寄与することが期待されている。目的:ABO血液型不適合症例に対する生体肝移植の、当科の工夫と成績を提示する。症例:2005年12月までに当科で施行した54例の生体肝移植症例のうちABO不適合症例は3例であった。症例1)11ヶ月女児、胆道閉鎖症、ドナー母親、外側区域グラフ...

第087回九州支部例会

術後早期に多発肝転移を来たし、テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合カプセル剤(TS-1)とシスプラチンの併用療法が奏功した胃癌の1例
板場 壮一(九州大学 病態制御内科学(第3内科))
症例は68歳、男性。1993年喉頭癌と診断され放射線療法施行。2005年2月貧血を契機に上部消化管内視鏡検査施行。胃前庭部に2型進行癌を指摘された。術前画像診断では肝転移を認めなかった。2005年3月4日幽門側胃切除術、D2リンパ節郭清施行。病理結果をふまえた最終診断はT2(mp), N0, P0, H0, M0, stage Ibであり、組織型は中分化腺癌であった。3月25日退院となり外来経過観...

第087回九州支部例会

皮膚メルケル細胞癌腹腔内転移による十二指腸閉塞の1剖検例
檜沢 一興(公立学校共済組合九州中央病院内科)
Merkel細胞癌は皮膚感覚受容体であるMerkel細胞に由来する稀な神経内分泌細胞癌である.全身転移能を有する極めて悪性度の高い腫瘍であるが、消化管転移の報告は少ない.我々は皮膚Merkel細胞癌の腹腔内転移により短期間に十二指腸閉塞を来たした剖検例を報告する.症例は85歳、女性.2003年11月、右眉毛部に2cmの腫瘤が出現し当院皮膚科を受診した.摘出標本の病理所見にてメルケル細胞癌と診断し放...

第087回九州支部例会

G-CSF産生胃癌の1例
郡 美穂(長崎県離島医療圏組合 五島中央病院 外科)
 症例は53歳、男性。食欲不振と発熱を主訴に近医を受診し、白血球と血小板増多を認め血液疾患が疑われ内科に紹介入院となった。〔入院時現症〕体温38.4℃、眼瞼結膜に貧血を認めた。表在リンパ節は触知せず、胸腹部に異常はなかった。〔入院時検査所見〕Hb 10.0g/dlと低下し、WBC 31,400/μl(好中球分画 87%)、Plt 506,000/μlおよびCRP 17.6mg/dlと高値を示した。...

第087回九州支部例会

大動脈型特殊リザーバー(システム-I)を介したDSM併用化学塞栓療法により著効を得た肝細胞癌の1例
板野 哲(久留米中央病院)
我々は進行肝細胞癌に対し肝動脈リザーバーを用いたlow dose FP療法を用いてきた。しかし肝外動脈が発達している例や置換型を有し栄養動脈が複数ある例など、通常のリザーバーでは対応できない症例も多い。今回我々は従来のリザーバーでは治療困難な2症例に対し大動脈型特殊リザーバー(システム-I)を用いた分割的DSM併用化学塞栓療法を行った。【症例1】65歳、男性。C型肝硬変合併肝細胞癌にて経皮的に治療...

第087回九州支部例会