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IFN治療を施行したgenotype 3aによるC型慢性肝炎の2例
秋山 巧(佐賀大学 医学部 内科)
【はじめに】わが国におけるC型慢性肝炎のgenotypeは1b, 2a, 2bがほとんどであり、その他のタイプは稀である。今回我々は3aの2症例を経験したので報告する。【症例1】38歳男性、血友病Aにて幼少時より凝固因子の注射歴および輸血歴あり。数年前より肝機能異常を指摘され、HCV陽性と判明。肝機能異常が持続するため、IFN導入目的にて入院。PLT 18万 /μl, AST 39 IU/l, A...

第087回九州支部例会

腹部膿瘍を併発したCrohn病(大腸型)に対し感染をコントロール後、インフリキシマブを使用した1例 九州厚生年金病院 内科 土倉潤一郎 五島寛 山下信行 長野政則
土倉 潤一郎(九州厚生年金病院 内科)
Crohn病の悪化、腹腔内膿瘍併発に対し、抗生剤による膿瘍改善後にインフリキシマブが奏効した1例を経験した。【症例】34歳男性。2003年12月、発熱、下血にて発症し、大腸型Crohn病と診断された。その後、メサラジン、メトロニダゾール、エレンタールにて軽快していた。2005年2月、注腸造影検査後に増悪し入院。プレドニゾロンにて加療し軽快退院した。その後は経過良好であった。同年10月頃より左側腹部...

第087回九州支部例会

中毒性巨大結腸症から穿孔を来した潰瘍性大腸炎の一例  九州厚生年金病院 内科  安田桂子 五島寛 山下信行 長野政則
佐多 桂子(九州厚生年金病院 内科)
中毒性巨大結腸症から穿孔し、診断に至った潰瘍性大腸炎の一例を経験した。症例は44歳、男性。平成17年6月下旬より食欲低下、水様性下痢を認めた。一旦は軽快したが7月初旬より再び頻回の水様性下痢が出現した。近医でニューキノロン系の抗菌剤を投与されたが7月7日より上腹部から臍周囲にかけての疼痛、17日頃より鮮血便が出現し7月19日当院へ精査加療目的で入院した。臨床症状や全大腸内視鏡検査など画像検査より、...

第087回九州支部例会

当科における食道・胃静脈瘤内視鏡的治療例の検討  九州厚生年金病院 内科 五島 寛 山下信行 酒井賢一郎 長野政則
五島 寛(九州厚生年金病院 内科)
【目的】食道・胃静脈瘤の内視鏡的治療の成績・予後を明らかにし問題点を検討する。【対象および方法】 2001年1月1日~2004年9月30日に当科でEIS・EVLを受けた食道・胃静脈瘤全症例をレトロスペクティブに検討した。【結果】 1)症例数70例(88治療) 年令 平均60.0±11.2才(29-86) 男性:女性 51:19 2)背景疾患 B型またはC型肝炎ウイルス性肝疾患62.9% アルコール...

第087回九州支部例会

嚢胞様形態を呈する回腸gastrointestinal stromal tumor(GIST)の一例
田尻 豊和(公立学校共済組合 九州中央病院)
【症例】59歳男性。主訴は腹痛。現病歴は2003年9月10日、左下腹部痛あり当院内科外来を受診。腹部単純X線にて小腸ガスを認めたため、腹部CT、エコーを施行したところ回盲部に径3cmの嚢胞性腫瘤を認めた。その後精査を行う予定であったが、症状がないためその後通院をされていなかった。2005年10月11日より右側腹部痛が出現し内科受診。右下腹部に弾性硬な腫瘤を触知し、血液検査にて炎症所見を認めた。CT...

第087回九州支部例会

無症候性Phlebosclerotic colitisの1例
松尾 静香(福岡大学 筑紫病院 消化器科)
症例は70歳代の男性。健診で便潜血陽性を指摘され、平成17年10月29日に近医受診。注腸X線検査で下行結腸に有茎性ポリープを指摘され、11月5日内視鏡的加療目的で当科紹介となった。外来で施行した下部消化管内視鏡検査で盲腸,上行結腸,下行結腸にポリープを認める他、盲腸から脾彎曲部にかけて粘膜は暗赤色調を呈し、一部ハウストラの肥厚,伸展不良所見を認めた。また、腹部単純X線で一部,母指圧痕像様の所見、注...

第087回九州支部例会

当院における過去4年間の内視鏡的胃瘻造設術の成績とその評価
小島 昌貴(唐津済生会病院 内科)
近年、人口の高齢化が進み脳血管障害を生じる高齢者は多く、しかも球麻痺などから摂食困難となる症例が少なくない。当院においても例外ではなく同様の症例は多数経験されている。また最近は各医療機関においてNSTによる栄養管理の取り組みも重要性を増してきており、このような摂食困難な脳血管障害後遺症例に対しても基本医療としてバランスのとれた栄養を効率的にサポートする意味で、内視鏡的胃瘻造設術(以下PEG)のはた...

第087回九州支部例会

拒食症、統合失調症の治療経過中に非アルコール性脂肪肝炎を合併した1例
田ノ上 史郎(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
【症例】39歳の男性。平成13年頃より統合失調症の診断にて、当院精神科に通院、リスペリドン、ハロペリドールなどの抗精神病薬を内服していた。平成15年頃より肝機能障害がみられ、肝庇護薬を処方されていた。平成17年8月1日に肝機能障害の精査目的で当科外来を受診、腹部超音波検査にて高度脂肪肝をみとめ、11月22日に当科入院となった。入院時現症は身長159 cm、体重104 kgで 19歳から20年間で6...

第087回九州支部例会

C型慢性肝炎患者におけるPEG-IFNα-2b、リバビリン併用療法の治療効果
宮里 賢(国立病院機構長崎医療センター 臨床研究センター)
C型慢性肝炎患者におけるgenotype 1a/1bで高ウイルス量のいわゆる難治例に対してはPEG-IFNα-2bとリバビリン併用療法が認可され従来を上回る成績が報告されている。今回我々は当施設にて本治療を行った症例を対象に、治療成績及び治療効果に関与する因子を検討した。
対象)genotype 1bでHCV-RNA量100KIU/ml以上のC型慢性肝炎及び肝硬変患者92名。内訳は男性54名...

第087回九州支部例会

脾臓のinflammatory pseudotumorの一例
服部 麻衣子(公立学校共済組合九州中央病院 臨床研修医)
【はじめに】脾臓のinflammatory pseudotumor (IPT)は比較的稀で、他の脾臓腫瘍との鑑別が困難とされる疾患である。今回我々は、術前診断に難渋した脾臓のIPTの手術例を経験したので報告する。【症例】49歳男性。主訴:なし。現病歴:平成17年11月、尿潜血を指摘された際泌尿器科へ行き、腹部エコーにて脾臓に10cm大の腫瘤を認め、精査目的に外科へ転科となった。既往歴・理学所見・血...

第087回九州支部例会

拡大肝左葉切除術を施行した肝内胆管嚢胞腺癌の1例
東條 伸平(公立学校共済組合九州中央病院 臨床研修医)
【症例】61歳、女性。主訴:全身倦怠感。現病歴:全身倦怠感を自覚し近医受診した際、黄疸を指摘され、総ビリルビン:8.0mg/dlであった。精査のため腹部造影CT、MRCP施行したところ、肝S4に多房性の腫瘍を指摘され、肝内胆管嚢胞腺癌疑いにて当院紹介入院となった。【入院時現症】結膜:貧血、黄疸なし。腹部:腫瘤触れず。【入院時検査所見】血液検査:総ビリルビン:1.2mg/dl、CEA:1.6ng/m...

第087回九州支部例会

地域病院におけるFOLFOX療法の安全性について
肱岡 範(上天草市立上天草総合病院内科)
(目的)2005年4月より本邦でもオキサリプラチンが保険適応となり、進行・再発大腸癌に対して国際的標準治療のFOLFOX療法が可能となった。いわゆるへき地拠点病院と呼ばれる当院でも2005年7月よりFOLFOX4を開始しており、今回その安全性について検討した。(対象・方法)2005年7月~2006年3月までに当院にてFOLFOX4療法(l-OHP 85mg/m2/d1, l-LV:100mg/m2...

第087回九州支部例会

Groove pancreatitis の1例
下田 良(佐賀大学 医学部 消化器内科)
症例は56歳男性。腹部CTにて膵頭部腫瘤を指摘され、精査目的にて当院紹介・入院となった。明らかな自覚症状は認めなかったが、アルコールの長期飲酒歴あり、20年前よりくり返す慢性膵炎急性増悪の既往あり。入院時血液検査結果ではアミラーゼほか膵酵素の上昇は認めず、CA19-9等の腫瘍マーカーの上昇も認められなかった。腹部造影CTでは主膵管の拡張・肝内胆管の軽度拡張以外に、Groove領域(十二指腸下行脚と...

第087回九州支部例会

内視鏡下に留置した胆管ステントの脱落により、胆道穿孔をきたした1例
清水 輝久(佐世保中央病院 外科)
 症例は69歳男性。主訴は右季肋部痛、発熱、黄疸。既往歴:高血圧症(H9~)現病歴:2005年11月初めより全身倦怠感、右季肋部痛、発熱が出現。11月8日近医で採血をうけ、閉塞性黄疸の診断で精査加療のため、9日紹介入院。入院時血液検査は、軽度貧血あり、白血球14000、CRP18.9、TP 7.3、GOT121、GPT194、T-Bil 15.0、ALP1278、γGTP627と高度炎症と胆道系の...

第087回九州支部例会

興味ある発育形態を示し術前診断に苦慮した多発胆嚢癌の1例
冨永 哲郎(健康保険)
(目的)胆嚢および総胆管内腔に充満するように多発性の病変が発育しながらも、閉塞性黄疸を発症せず、術前診断に苦慮した胆嚢癌の1例を経験したので報告する。(症例と手術)70歳代の女性。2005年12月頃より腹痛が出現、近医を受診し胆道系酵素の上昇を認めたため、当院内科紹介入院となった。画像上、胆嚢は水腫様に腫大し、総胆管は著明に拡張しており、内腔に複数の隆起性病変を認めた。最も大きなものは、胆嚢底部の...

第087回九州支部例会

出血性ショックを来した総胆管十二指腸乳頭瘻出血の1例
蓑田 竜平(福岡大学 筑紫病院 消化器科)
症例は70歳台の女性.2型糖尿病、陳旧性心筋梗塞に対し、当院通院中であった.抗血小板剤を内服していた.2006年3月吐血のため救急車で搬入されが、腹痛や黄疸、発熱はなく、意識は清明であったが、血圧は78/40 mmHgとショック状態であった.血液検査では著明な貧血、白血球の上昇、血糖値の上昇、BUN・クレアチニンの上昇を認めたが、膵酵素や肝胆道系酵素の上昇はなかった.緊急で上部消化管内視鏡検査を施...

第087回九州支部例会

顕微鏡的多発血管炎に伴う胃病変の一例
柏木 陽一郎(JR九州病院 内科)
症例は80代女性。気管支拡張症、C型慢性肝炎、心房細動、骨粗鬆症等にて近医通院中。平成16年8月より上気道炎症状あり同医にて抗生剤使用されていたが、38℃前後の発熱持続し、CRP 6~9mg/dlと血液検査上の炎症所見も持続したため不明熱の精査目的で9月25日紹介入院した。当初不明熱の鑑別として行った胸部Xp、胸部CT、腹部エコー、腹部CT、頭部MRIにて原因と考えられる病変なく、各種培養も陰性で...

第087回九州支部例会

糖尿病外来における逆流性食道炎の診断方法の検討
高橋 祐幸(大分大学医学部消化器内科)
【目的】近年逆流性食道炎患者数は増加傾向にある。一般的な逆流性食道炎の診断方法に関しては多数報告されているが、生活習慣病患者における逆流性食道炎に関してはあまり検討されていない。今回糖尿病患者において逆流性食道炎の診断方法である上部消化管内視鏡検査や問診票等緒検査を行い統計的検討を行ったので報告する。【対象と方法】糖尿病外来専門であるA病院における2005年1月から12月までの間に上部消化管内視鏡...

第087回九州支部例会

当院における内視鏡的消化管異物除去術
林田 裕希(熊本地域医療センター 内科)
【目的】消化管異物は小児から高齢者まで幅広く認められ、内視鏡的異物除去術は消化器内視鏡医に課せられた緊急処置の1つである。消化管異物症例における、当院での特徴、問題点を検討した。【対象と方法】2000年1月から2006年3月までに、当院にて消化管異物除去のための内視鏡検査を行った84症例(のべ97施行回数)を対象とし、患者背景(年齢、基礎疾患)、異物の部位、異物の種類、合併症について検討した。【結...

第087回九州支部例会

Clostridium perfringens A型株が起炎菌と考えられた重症の感染性腸炎の1例
佐々木 文郷(宮崎市郡医師会病院内科)
【はじめに】Clostridium perfringens は、ヒト・動物の大腸内常在菌であり、下水、河川、海、耕地などの土壤に広く分布する。ヒトの感染症としては、食中毒の他に、ガス壊疽、化膿性感染症、敗血症等が知られている。今回、われわれは Clostridium perfringens A型株が起炎菌と考えられた重症の感染性腸炎の1例を経験したので報告する。【症例】74歳 男性 慢性アルコール...

第087回九州支部例会