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検索結果は183件です。
- 肝細胞癌治療5年後に出現した巨大な肝外発育型肉腫様肝細胞癌の1剖検例
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藤田 英治(福岡大学 医学部 第3内科)
症例は66歳、男性。C型慢性肝炎にて経過観察されていた。2000年、肝S8の約4 cmの肝細胞癌に対し、肝動脈塞栓術(TAE)を施行。2003年、肝癌の再発を認めないため、C型慢性肝炎に対してインターフェロン療法を施行しHCV-RNAはSVRの状態となった。2005年4月より全身倦怠感および腹部膨満感が出現し、腹部CT検査を施行したところ、肝右葉から肝表面に突出する巨大の腫瘤を認めた。腹部ダイナミ...
第087回九州支部例会 >
- 保存的療法で寛解した上腸間膜静脈・門脈血栓性静脈炎の2例
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山川 正規(長崎市立市民病院内科)
上腸間膜静脈・門脈血栓性静脈炎は稀であるが、死亡率は高くその早期診断・早期治療は重要である。今回、我々は保存的療法で寛解した上腸間膜静脈・門脈血栓性静脈炎の2例を経験したので報告する。症例1は、41歳男性。発熱で来院。初診時CTで右側腹部の血管周囲脂肪織濃度の上昇が見られたが上腸間膜静脈の腫大は見られなかった。6日目の造影CTでは上腸間膜静脈の拡張と内腔の血栓形成が認められ、血栓形成は門脈本幹にも...
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- クローン病に伴う小腸多発狭窄に対しダブルバルーン小腸内視鏡による拡張術が有効であった一例
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矢野 豊(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は30代の男性,主訴は体重減少,下痢,右下腹部痛.【病歴と経過】平成13年に肛門病変を指摘され当科紹介.同年10月経口小腸造影にて回腸に3ヶ所の狭窄性病変及び縦走潰瘍を認めクローン病(以下CD),小腸大腸型と診断された.以後,主にmesalazineの内服で経過良好であった.平成17年11月より下痢回数の増加(10回以上/日)と3ヶ月間で5kgの体重減少を認め,精査加療目的にて平成18年1月当...
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- 消化管の上皮下低エコー腫瘍鑑別診断における超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引生検法の意義
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赤星 和也(株式会社麻生 飯塚病院 消化器内科)
【目的】EUS画像のみによる消化管の上皮下低エコー腫瘍鑑別診断は大変困難である。超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引生検法(EUS-FNAB)は消化管内外の病変の組織を少ないリスクで採取するのに有効な検査法である。そこで消化管の上皮下低エコー腫瘍鑑別診断におけるEUS-FNABの役割を検討した。【対象と方法】2002年9月から2005年11月までに、当科のconventionalEUSにて消化管の上皮下低...
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- 胃穿孔を機に発見された胃悪性リンパ腫の1例
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松永 宗倫(西田病院 外科, 大分大学医学部 腫瘍病態制御講座(第2外科))
症例は,73歳,男性.H17年10月14日から心か部痛あり,同年10月17日症状が増悪したため当院救急外来受診となった.腹部CTでは,肝腹側にfree airと腹水を認め,緊急上部消化管内視鏡検査では,胃体下部前壁に2型の潰瘍性病変を認めた.胃穿孔と診断し,緊急手術を施行.初回手術では,穿孔部単純縫合閉鎖術と大網被覆術を行った.術中穿孔部より切除した病理組織から,悪性リンパ腫との診断が得られたので...
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- 経口的にタクロリムスを投与したが血中濃度が充分上昇しなかった難治の潰瘍性大腸炎の1例
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石田 哲也(大分赤十字病院 消化器科)
症例は48才、女性、主婦。38歳で発症。ステロイド投与により寛解導入出来たが減量すると再燃し慢性持続型でステロイド依存型になった。平成16年まで入退院(計8回)を繰り返しその都度ステロイド増量し退院していた。平成16年3月よりトプシム注腸を併用し同年11月にステロイドを離脱した。約10年間ステロイドを使用し総投与量は10gを超えていると思われた。平成17年2月より、腹痛、顕血便が増悪し当院に入院し...
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- 胃Inflammatory fibroid polyp(IFP)の1例
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瀬戸山 博子(済生会熊本病院 消化器病センター)
症例は38歳、女性。2004年7月、健康診断目的の胃X線検査にて異常を指摘されたため、おおかど胃腸科クリニックにて上部消化管内視鏡検査を受けた。その際、胃幽門前庭部前壁に半球状の胃粘膜下腫瘍を認め、生検の結果、Group 1であった。1年間の経過観察の後、精査加療目的にて、2005年10月3日当センター入院となった。当センターで行った上部消化管内視鏡検査においても、胃幽門前庭部前壁に粘膜下腫瘍を認...
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- 無汗症,後腹膜線維症を合併した自己免疫性膵炎の一症例
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小薗 雅哉(鹿児島大学大学院消化器疾患・生活習慣病学)
症例は76歳男性.3カ月間で7Kgの体重減少、便秘、腹部膨満感出現.平成17年12月近医受診し,胸腹部CTを行い,後腹膜線維症が疑われた.空腹時血糖が高値であったため12月今村病院分院糖尿病内科を紹介受診しインスリン導入.平成18年1月中旬より肝胆道系酵素の上昇を認め,腹部超音波検査にて総胆管の拡張と胆嚢の腫大,壁肥厚,膵頭部に低エコーを認め精査目的で当科入院となった.腹部CT上膵頭部の腫大と同部...
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- 食道小細胞癌の一治療例
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中島 孝治(宮崎大学 医学部 第一内科)
症例は75歳、男性。冠攣縮性狭心症にて2001年より近医に通院中であった。2005年8月より嚥下時の胸部違和感を自覚するようになった。近医での食道造影にて、異常を指摘され、精査加療目的で同年10月21日当科に入院となった。当院でのX線検査、内視鏡検査では食道下部に長径約2.5cm、楕円形で、立ち上がりの明瞭な隆起性病変を認めた。隆起は大部分がヨードに染色される上皮に覆われていたが、頂部にヨード不染...
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- 不明熱、肝障害を契機に発見された高齢発症非関節炎型成人Still病の一例
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宮山 祐美子(熊本中央病院 消化器科)
症例は60歳代女性。平成15年に肝障害を指摘され、当院にて入院精査を行ったが、B型肝炎ウイルスマーカー陰性、C型肝炎ウイルスマーカー陰性、抗核抗体・抗ミトコンドリア抗体陰性で、肝生検は本人拒否により施行できず、特発性肝障害として経過観察されていた。平成17年12月上旬に咽頭痛が出現し、同月中旬頃から39度前後の発熱が持続し、食欲低下、全身倦怠感が増悪していた。肝障害も持続し、精査を要すると考えられ...
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- 肝細胞癌治療後のIFN投与開始早期に再発を認めた2症例
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久富 順次郎(久留米中央病院)
近年、肝細胞癌(以下HCC)治療後の再発予防にインターフェロン(+リバビリン)投与の報告が増えており、その著効例では優位に再発を抑制できている。今回、我々は、HCC治療後にインターフェロン(以下IFN)+リバビリン投与開始後、短期間にその再発を認めた症例を経験したので報告する。症例1)52才男性。2004年10月にS8径13mmの低エコーのSOLを認め、精査加療目的入院となる。angio-CT施行...
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- FNHとの鑑別が困難であったHCCの1例
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福永 久美(済生会熊本病院消化器病センター)
今回、我々はFNHとの鑑別が困難であったHCCの1例を経験したので報告する。【症例】75歳、男性。以前よりB型慢性肝炎の指摘があり、毎年健診を受けていたが異常を指摘されたことはなかった。平成17年の健診で肝腫瘍を指摘され当科外来を紹介受診、8月8日当科入院となった。血液検査では、LDHとγ-GTPの軽度上昇を認めるのみで、腫瘍マーカーは陰性であった。腹部エコーにてS5に30×25mmのやや分葉状の...
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- 腸閉塞を繰り返す静脈硬化性大腸炎の一例
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松本 康(唐津赤十字病院 内科)
静脈硬化性大腸炎は静脈硬化による慢性的な虚血性大腸疾患で報告例は少なく、腸閉塞が問題となる症例報告が散見される。今回腸閉塞を繰り返す静脈硬化性大腸炎の一例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。【症例】症例は63歳女性、平成16年ごろよりときどき右下腹部痛や便秘を自覚していた。平成17年5月当科受診。白血球増多・貧血無し、CRP軽度上昇、腹部X線・腹部CTにて盲腸~横行結腸に沿った線状の石灰...
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- 治療しえた門脈ガス血症の2症例
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遠藤 広貴(済生会唐津病院 内科)
【症例1】60歳、男性。発熱・悪寒・右下腹部の違和感で発症し増悪あり当院紹介、入院時の血液検査で肝障害と感染炎症(WBC10000/μl、CRP17.0mg/dl)あり、腹部CTにて門脈ガス血症と回盲部憩室炎の所見を認めたが明らかな腸管虚血や壊死の所見を認めず、絶食、抗生剤点滴(SBT/CPZ1g×2/日、CLDM600mg×2/日 各11日間)にて加療し、速やかに門脈ガスの消失と感染炎症の改善を...
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- CTにて診断し内視鏡的十二指腸異物(魚骨)除去後保存的に治療しえた後腹膜膿瘍の一例
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遠藤 広貴(済生会唐津病院 内科)
症例は67歳、女性。平成16年7月27日、チヌ(体長50cm程度)のさしみを自宅でさばいて食べた。翌7月28日より38℃台の発熱、7月29日より上腹部痛出現し前医受診、同日の血液検査にてWBC7530/μl(neu82%)、CRP21.1mg/dlと炎症を認め当院紹介された。同日腹部造影CT(16列MDCT)施行したところ、十二指腸下行脚壁を貫く針状構造物28×1mmを認め、同部(膵鈎部と十二指腸...
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- 遺伝性球状赤血球症を原因とした胆石症の2例
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織田 麻奈美(健康保険南海病院 消化器内科)
【はじめに】遺伝性球状赤血球症は赤血球膜の異常により、脾臓で赤血球が破壊され、溶血性貧血を呈する疾患である。多くは乳幼児期までに貧血や黄疸の指摘により診断されるが、しばしば異常を指摘されることなく経過し、胆石症の発症にて本疾患と診断されることがある。今回われわれは遺伝性球状赤血球症を原因とした若年発症の胆石症を2例経験したので報告する。【症例および経過】症例1は13歳、女児。昼食後、突然上腹部痛、...
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- 当院における胃瘻造設患者の入院期間、合併症についての検討
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大原 寛之(大村市立病院)
当院においては近年、経口摂取不能患者に対する内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の造設依頼が増加している傾向にある。一方2004年1月より稼動した大村市立病院栄養サポートチーム(NST)により、各患者について栄養アセスメントを行なうようになった。そこでいかなる因子がPEG導入に影響を与えるかを検討したので報告する。【対象と方法】2005年1月から2005年11月までの11ヶ月間に当院において胃瘻造設、経胃...
第087回九州支部例会 >
- 巨大肝嚢胞の一例
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田中 智和(佐賀県立病院好生館)
【はじめに】肝嚢胞は通常無症状であり多くは治療を要しないが,大きく症状を有する場合には,外科的治療やエタノールなどの注入療法により嚢胞の縮小化を行う.また,巨大例では感染や出血,破裂などの報告もなされている.今回我々は,圧迫症状を認める巨大肝嚢胞に対しエタノール注入療法を行ない,経過中に嚢胞内感染を来たした後に縮小した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する. 【症例】82歳,女...
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- 漿液性嚢胞腺腫と通常型膵管癌を合併した一例
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大門 有由美(熊本大学 大学院 消化器外科)
症例は78歳女性。近医で胆道系酵素の上昇を指摘されCTを施行したところ、膵頭部に嚢胞性病変を認めたため当院を受診した。CTにて膵頭部に径3cm大の多胞性の嚢胞性腫瘍とその膵頭側に充実性腫瘍を認めた。入院経過中に閉塞性黄疸を来たしたため、PTCDを施行した。H18年1月24日、総胆管浸潤を伴う膵癌(T3 N0 M0 StageIII)および膵嚢胞性腫瘍の合併との術前診断にて亜全胃温存膵頭十二指腸切除...
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- 中心体型抗核抗体陽性かつ抗ミトコンドリア抗体陰性の原発性胆汁性肝硬変の一例
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柳田 公彦(済生会唐津病院 内科)
【はじめに】原発性胆汁性肝硬変(以下PBC)は抗ミトコンドリア抗体(AMA)陽性を特徴とする自己免疫性肝疾患であるが、時にAMA陰性であるにも関わらず病態はPBCに矛盾しない例が見られる。今回我々は中心体型抗核抗体(ANA)陽性かつAMA陰性であり、組織学的及び臨床経過上PBCとして矛盾しない例を経験した。【症例】 1947年生まれの女性。家族歴に特記事項なし。飲酒歴なし。喫煙は15本/日。既往歴...
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