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検索結果は183件です。
- 皮膚筋炎に合併したHNPCCの1例
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進藤 奈々(熊本大学 消化器内科学)
〔症例〕30歳女性。手指の皮疹に気づき、半年程で顔面紅斑、顔面浮腫が出現した。近医にてステロイド軟膏、抗アレルギー剤の内服で加療されたが増悪し、その後全身に拡大、上肢の筋痛、嚥下困難も出現したため皮膚筋炎疑われ当院皮膚科紹介入院となる。入院時、顔面の浮腫、蝶形紅斑様の紅斑、背部の多型皮膚萎縮、両上肢背側から頚部、両大腿伸側にかけて浸潤を伴い中心は消退傾向を示す紅斑を認めた。両手指背部にゴットロン徴...
第087回九州支部例会 >
- ガストログラフィン経口3D-CT検査が診断に有用であった胃短軸捻転症の一例
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岡田 恵一朗(佐賀市立富士大和温泉病院, 佐賀大学 医学部 消化器内科)
症例は77歳女性。当院にて高血圧と逆流性食道炎で加療されていた。2005年10月27日夕食時に、突然胃部に痛みを自覚し、食事に伴う嘔吐が持続するため、翌10月28日当院外来を受診した。血液検査、腹部単純X線検査では有意な異常は認められなかった。上部消化管内視鏡検査で、胃内には多量の胃液・残渣が見られ、上部消化管の閉塞性病変が疑われたため、精査・加療の目的で入院となった。入院時胸部X線検査で、心臓に...
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- 上強膜炎、結核性紅斑を合併した潰瘍性大腸炎の一例
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前川 智(産業医科大学 消化器・代謝内科)
症例は62歳、女性。41歳で潰瘍性大腸炎(全結腸型、重症)を発症し、以降再発・緩解を繰り返していた。2005年9月はじめより血便の増悪(10回/日)を認め、9月13日より右眼球結膜の充血、9月20日より37度台の発熱、両下腿に有痛性の紅斑が出現し、9月21日当科入院となった。右眼球結膜の充血、両下肢の紅斑は眼科、皮膚科受診の結果、それぞれ右上強膜炎、結節性紅斑と診断され、潰瘍性大腸炎の増悪に伴って...
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- 低γ-グロブリン血症を伴いステロイドパルス療法が奏功した原因不明の重症急性肝炎の一例
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前川 智(産業医科大学 消化器・代謝内科)
今回リンパ球減少症および低γ-グロブリン血症を伴い、ステロイドパルス療法が奏功した原因不明の重症急性肝炎の1例を経験したので報告する。症例は23歳、男性。2005年11月下旬より褐色尿を自覚し、眼球結膜の黄染を指摘され、12月13日に近医を受診した。急性肝炎の診断で保存的加療が行われたが、黄疸が持続し、その後38~39度の発熱も出現し、精査加療目的で12月25日に当院転院となった。飲酒歴、薬剤服用...
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- 広範囲の皮膚転移で発見されBi-weekly TXL/TS1療法にて改善が認められた胃癌の一例
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恵 浩一(慈愛会 今村病院 外科)
皮膚転移により胃癌が発見されることは比較的まれである.今回著明な皮膚転移にて発見され化学療法(Bi-weekly TXL/TS1)にて皮疹の改善,リンパ節転移の縮小を認めた胃癌の一例を経験したので報告する.症例は44歳男性.2005年9月より頃より腹部の皮疹出現,上腕・胸部・左頚部と皮疹の増大を認め,10月に日本大学医学部付属板橋病院受診.板状硬の軽度隆起した可動性不良な紅色腫瘤を認めた.皮膚生検...
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- 肝原発cystadenocarcinomaの1症例
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木梨 孝則(潤和会記念病院 外科・消化器科, 宮崎大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター)
症例は83歳女性。高血圧症で通院中の近医で施行された腹部エコーで肝左葉の類円形のmassを認められ精査のために当科を紹介受診した。初診時の腹部エコーでは肝外側区域に3.8cm大のhyperechoic tumorを認めた。CTでは外側区域S3に3.3×3.6×3.6cmの腫瘤を認め、壁は造影され、周囲との境界は比較的明瞭であった。遅延相で腫瘍内の辺縁部が淡く造影され、この腫瘤に圧排された末梢の胆管...
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- 膵管脾静脈瘻とWeber-Christian症候群を合併した膵癌の一例
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豊田 剛(産業医科大学 消化器代謝内科)
Weber-Christian症候群は、膵癌や膵炎等の膵疾患やSLE等の膠原病に合併する原因不明の皮下脂肪組織炎であり、膠原病の類縁疾患と考えられている。今回、我々は膵管脾静脈瘻とWeber-Christian症候群を合併した膵癌の一例を経験したので報告する。症例は61歳男性。元来大酒家であり、2001年に近医で慢性膵炎と診断され、それ以後は近医で定期的に経過観察されていた。2006年2月9日に心...
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- 原発病巣の診断が困難であった癌性胸腹膜炎の一例
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知念 隆之(琉球大学医学部付属病院光学医療診療部, 中頭病院)
症例は44歳男性。平成16年6月頃より食欲低下、心窩部痛あり8月下旬近医受診。血性胸腹水を認め、細胞診でclass5(adenocarcinoma)より癌性胸腹膜炎の診断で同年9月当院紹介入院となった。上部消化管内視鏡検査では胃穹窿部と前庭部にSMT様の腫瘍を認め、穹窿部からの生検にて中分化型腺癌の診断であった。下部消化管内視鏡検査ではS状結腸に壁外からの浸潤を思わせる病変を認めたが病理検査では悪...
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- 緊急手術を施行した潰瘍性大腸炎の3症例
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澤岻 安勝(琉球大学 第一外科)
潰瘍性大腸炎(以下UC)は再燃寛解を繰り返す難治性自己免疫疾患である。外科治療を受ける症例の多くは、ステロイド、免疫抑制剤を大量に投与され、さらに貧血、低蛋白血症、低栄養を伴うcompromised hostであり、operative risk がきわめて高いといえる。緊急手術が必要とされるUCは、手術症例の5~15%であり、術後合併症でその後の管理にしばしば難渋する。今回、私達はは緊急手術を行っ...
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- 胆嚢癌との鑑別が困難であった集簇型コレステロールポリープの1例
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豊川 建二(鹿児島市医師会病院)
胆嚢癌との鑑別が困難であった集簇型コレステロールポリープの1例鹿児島市医師会病院 外科 豊川建二, 門野潤, 大迫政彦, 石崎直樹, 柳政行, 海江田衛, 久米村秀, 田畑峯雄症例は63歳女性。主訴は心窩部、背部痛。腹部超音波検査で、胆嚢体部腹腔側に径20mmの分葉状の一部低エコーな部位を含む広基性の高エコー腫瘤と漿膜面のひきつれを認めた。MRIでは径14mmの乳頭状、顆粒状腫瘤で、有意な壁肥厚と...
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- 胆管腺内分泌細胞癌の一例
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蒲原 行雄(長崎市立市民病院 外科)
胆道の腺内分泌細胞癌は近年胆道癌取り扱い規約に分類された比較的稀な疾患である。今回、われわれは82歳・男性に発生した1例を経験したので報告する。主訴は右季肋部痛で、精査にて胆道系酵素の上昇と画像にて三管合流部直下の狭窄が認められた。胆道内瘻の後、胆管切除+2群リンパ節郭清を施行し、肉眼的に治癒切除可能で3穴の胆管空腸吻合で再建した。組織所見では癌組織は腺管構造を有する部分と小型細胞の集塊の2つの成...
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- 高位イレウスを来たした進行十二指腸癌の一例
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嬉野 浩樹(久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門)
高位イレウスを来たした進行十二指腸癌の一例症例 ; 50歳代男性。現病歴 ; 2005年6月から胸焼け、腹部膨満感を自覚し近医受診。逆流性食道炎が疑われ、プロトンポンプインヒビター投与にて一時症状改善していたが再燃したため上部消化管造影検査施行されたところ、十二指腸球後部に狭窄が認められ、精査・加療目的に7月26日当院紹介入院となった。入院後経過 ; 当科での内視鏡検査では、胃内に多量の腸液の貯留...
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- 閉塞症状を契機に発見された原発性十二指腸癌の一例
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吉澤 直之(新小倉病院 内科)
症例は61歳、男性。H17年3月頃より心窩部痛と約10kgの体重減少を認めるも放置していた。H17年10月中頃より食後の嘔吐出現し、その回数が増加するようになった。11月2日頻回の嘔吐を繰り返し、改善しないため救急車にて当院搬入、入院となる。入院時腹部X-Pでは胃泡と十二指腸球部の鏡面像を認めた。腹部CTでは膵頭部から膵鉤部にかけ約4cm大の不整な腫瘤を認め十二指腸内腔は狭小化し、胃から十二指腸下...
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- Churg-Strauss症候群を合併した潰瘍性大腸炎の一例
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石田 哲(社会保険 田川病院)
潰瘍性大腸炎(以下UC)発症後まもなくしてChurg-Strauss症候群(以下:CSS)をきたした症例を経験したので報告する。症例は15才男性。主訴:粘血便。既往歴:気管支喘息。現病歴:2004年11月初旬頃より腹痛、下痢が出現し、粘血便を認め当院受診。大腸内視鏡検査(以下:CS)で直腸からS状結腸にかけて連続性、全周性に血管透見消失し、浮腫、びらん、膿性粘液の付着を認めた。感染性腸炎等は除外さ...
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- 斜台転移を合併した肝細胞癌の1症例
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東 晃一(九州大学 大学院 医学研究院 病態機能内科学 (第二内科))
症例は40歳、男性1997年C型肝硬変症と診断され、近医で食道静脈瘤に対し内視鏡的硬化療法(EIS)を施行された。2001年、2002年に肝性脳症のため、近医で加療された。2003年11月当科で肝S3、S8の肝細胞癌に対してchemolipiodolizationを施行された。なお、この時点では骨シンチ、Gaシンチ、頭部CT検査、胸腹部CT検査では肝細胞癌の肝外転移を認めなかった。2004年1~2...
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- C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン,リバビリン療法に伴う甲状腺機能異常の検討
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坂本 典子(国家公務員共済組合連合会 浜の町病院 肝臓科)
【目的】 C型慢性肝炎に対するインターフェロン療法中にしばしば甲状腺機能異常を併発することが知られている.今回われわれは,ペグインターフェロン,リバビリン併用療法中の,甲状腺機能異常出現頻度,経過について報告する. 【方法】 2004年12月より2006年3月まで当院でペグインターフェロン,リバビリン併用療法を開始した91例中,12週以上経過観察し,かつ甲状腺機能の経過が測定可能であった60...
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- 膵腺房細胞癌が疑われた未分化癌の一症例
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丸山 祐二(独立行政法人 国立病院機構九州がんセンター 消化器内科)
症例は74歳、男性。平成17年11月上旬から上腹部痛・約1ヶ月で4kgの体重減少があり、経口摂取不能となったため近医受診。血清アミラーゼ軽度(152IU/l)上昇認め、腹部CTが施行され、膵頭部に増強される腫瘤像を認めた。精査加療のため当院入院。糖尿病はなく、腫瘍マーカーはCEA、CA19-9、SPan-1、DUPAN-2とも上昇を認めず、エラスターゼ1(5142ng/dl)、トリプシン(2900...
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- 肝内結石治療後経過観察中に進行肝内胆管癌を合併した一例
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長沼 志興(宮崎大学 医学部 第一外科学講座)
【はじめに】肝内結石症は診断時や経過中に胆道癌を合併する頻度が高い難治性疾患である.肝内結石をともなう肝内胆管癌は結石による胆管や肝実質の炎症性変化の修飾もあり,術前の存在診断や進展度診断が困難である.術前診断率の低さは治療成績の不良につながっている.今回肝内結石症治療後12年を経過して進行肝内胆管癌を合併した1例を経験した.【症例】62歳,女性.看護師.主訴は上腹部痛.1992年に肝内型(B5,...
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- 経胃瘻的幽門部ステント留置により経口抗癌剤を投与し得た進行胃癌の1例
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肱岡 範(上天草市立上天草総合病院)
(症例)76歳男性。平成18年2月、嘔吐にて来院し幽門部に全周性狭窄を伴う4型胃癌が発見された。肝転移も認め根治切除は不能と判断。開腹胃空腸吻合術も検討されたが、心臓カテーテル検査にて左主幹部および左前下行枝近位部にそれぞれ50%,90%の狭窄を認める虚血性心疾患が確認され、開腹手術は困難と診断された。水分摂取も不可能な状態であったため、QOL改善を目的に幽門部狭窄に対し経口的に食道用Ultraf...
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- 転移性肝癌破裂を契機に発見された悪性黒色腫の一例
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和田 史孝(久留米大学 医学部 内科学講座 消化器内科部門)
【はじめに】転移性肝癌の自然破裂は原発性肝癌のそれに比し極めて稀である。今回我々は、背部悪性黒色腫の肝転移破裂の1例を経験したので報告する。【症例】59歳男性【主訴】突然の右側腹部痛【現病歴】生来健康であったが2004年8月14日に突然の右側腹部痛が出現し、肝癌と診断された。8月24日、肝癌切迫破裂、副腎転移疑われ、肝切除目的で当院外科に入院となった。【入院時現症】血圧;132/80mmHg、脈拍...
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