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検索結果は183件です。

内視鏡的止血術中に発生した食道破裂の1例
原田 直彦(国立病院機構 福岡東医療センター 消化器科)
内視鏡的止血術中に発生した食道破裂の1例を経験したので報告する。症例:83歳、女性。主訴:吐血。既往歴:平成8年;脳出血、平成15年;経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)、平成16年;十二指腸潰瘍、類天疱瘡。現病歴:脳出血後遺症の診断にて近医入院中。平成18年1月、吐血出現したため、同日、救急車にて当科紹介入院。現症:脈拍98/分、整。血圧78/40mmHg。頭頚部;眼瞼結膜;軽度貧血。胸部:心音;収...

第087回九州支部例会

大腸内視鏡検査中に膿流出を見た大腸憩室炎の1例
原田 直彦(国立病院機構 福岡東医療センター 消化器科)
大腸内視鏡検査中に膿流出をみた大腸憩室炎の1例を経験したので報告する。症例:52歳、男性。主訴:左下腹部痛。既往歴:平成2年;アルコール性肝障害。生活歴:飲酒歴;焼酎2合/日、 35年間。喫煙歴;25本/日、35年間。現病歴:平成18年2月末、左下腹部痛出現。第2病日に症状増強。第3病日、疼痛持続するため近医受診。当科紹介され、精査治療目的にて当科入院。現症:体温37.9 ℃、脈拍 114/分、整...

第087回九州支部例会

内視鏡的治療技術のシミュレーション化
那須 真示(杵築市立山香病院 内科)
【はじめに】最近の消化器内視鏡技術の発展には目を見張るものがあり、疾患の状態や治療の内容について患者へのインフォームドコンセントを求める場合や、コメディカルに新しい技術の説明をする際にはなかなか難しい場合がある。かといって昨今の個人情報保護法制定以来、実際の治療画像を誰にでも公開するというには難しくなって来た。さらに治療している最中の画像は、実際には内視鏡画像の視野が狭く見づらいため、理解し難いこ...

第087回九州支部例会

画像所見から診断し保存的に改善が得られた腸間膜脂肪識炎の1例
岸本 一人(琉球大学 光学医療診療部)
【はじめに】
腸間膜脂肪識炎は比較的稀な疾患であり,診断に難渋し試験開腹が必要となる例も多い.今回我々は,画像所見から診断し保存的に改善が得られた腸間膜脂肪識炎の1例を経験したので報告する.
【症例】
36歳女性.1型糖尿病,疼痛性障害にてH17年3月より当院第二内科および精神科に通院中であった.H17年8月頃より10~30回/日の水様下痢が出現.全身倦怠感が増強し身動きが取れな...

第087回九州支部例会

十二指腸腺腫の5例
三嶋  亮介(長崎大学医学部歯学部附属病院第二内科)
[目的] 十二指腸腺腫は比較的稀な疾患ではあるが、生検で腺腫の診断であっても腺腫内癌である場合が少なくなく内視鏡診断において腺腫内癌との鑑別が重要となってくる。今回我々は、近年経験した5例の十二指腸腺腫について発見の契機、腫瘍の部位、形態、癌との鑑別、治療、経過について検討した。[症例1] 71歳、男性、胃潰瘍のfollow upの上部消化管内視鏡検査(以下GIS)にて十二指腸下降脚に径8mm、白...

第087回九州支部例会

若年成人男性に再発をみた一過性虚血性大腸炎の1例
檀上 晶子(佐賀社会保険病院 内科)
36歳男性、約1年半で2度の一過性虚血性大腸炎をおこした1例を経験した。初回発作は突然の腹痛を伴う下血で発症し、下血直後の内視鏡検査で下行結腸に浅い縦走潰瘍を認めた。第2回目の発作は初回発作の1年5ケ月後に腹痛・下痢を伴う下血で発症し、その直後の内視鏡検査で脾弯曲を中心とした左側横行結腸から下行結腸に浅い縦走潰瘍がみられた。2回とも約1週間で自他覚症状は改善、血液検査所見も正常化し、狭窄を残さず治...

第087回九州支部例会

肝予備能の回復に伴い耐糖能異常が改善したB型慢性肝炎急性増悪の1例
川下 浩(長崎大学 医学部・歯学部附属病院 第一内科)
症例は56歳の女性。主訴は全身倦怠感。家族歴は姉がB型肝硬変。既往歴は特記事項無し。現病歴は1981年に献血の際にHBsAg陽性を指摘された。以後、近医にて半年毎に血液検査などを受けており、AST:26~31IU/ml ALT:41~42IU/ml HBeAg:(-) HBeAb:(+)であった。血糖値の異常を指摘されたことは無かった。2005年4月初めより全身倦怠感が出現した。同月8日に近医を受...

第087回九州支部例会

巨大なメッケル憩室により腸閉塞を来たした一例
淀江 賢太郎(国立病院機構福岡東医療センター 消化器科)
【はじめに】今回我々は巨大なメッケル憩室により腸閉塞を来たした一例を経験したので報告する。
【症例】11歳、男性。
【主訴】腹痛
【既往歴】気管支喘息
【現病歴】平成18年2月、午前11時頃より腹痛出現したため近医受診。腹部レントゲン写真にてニボーを認めたため、同日精査加療目的で当科紹介となった。
【現症】身長 159cm、体重 39kg、血圧 123/70、脈拍 8...

第087回九州支部例会

NSAIDs投与中に下血をきたし、内視鏡的止血術が奏効した盲腸Dieulafoy潰瘍の一例
奥田 彩子(熊本赤十字病院 消化器科)
【はじめに】NSAIDs起因性大腸潰瘍は1966年に初めて報告された。非特異的な病理組織学的所見を呈するため診断は潰瘍の存在とNSAIDs使用歴、投与中止による潰瘍の治癒、他疾患の除外によってなされる。潰瘍は比較的浅いものから穿孔をおこすものまで様々である。今回盲腸のDieulafoy潰瘍により下血をきたし、クリッピング術が奏効した一例を経験したので報告する。
【症例】症例は65歳男性。ラク...

第087回九州支部例会

腹腔内遊離ガス、門脈ガス血症を伴う腸管気腫性嚢胞症を保存的に加療した1例
翁長 正明(都城市郡医師会病院 消化器内科)
【はじめに】腸管気腫性嚢胞症(PCI)は腸管壁内に含気性嚢胞を生じる比較的稀な疾患で、時に腹腔内遊離ガス像を認め、消化管穿孔との鑑別が必要となる場合がある。今回腹腔内遊離ガス像、門脈ガス血症を伴うPCIを保存的に加療したので報告する。【症例】患者は57歳、男性。2005年4月当院脳外科に右延髄梗塞のため入院。保存的に加療され近医に転院した。7月11日腹痛が出現し、鎮痛薬も無効であったため精査加療目...

第087回九州支部例会

子宮に接する腫瘤として発見された空腸GISTの一例
冨岡 禎隆(福岡大学)
症例は29歳、女性。2005年2月頃より臍部に腫瘤を自覚するも放置。8月下旬、黒色便、全身倦怠感出現。腹部エコーにて子宮に接する腫瘤を指摘され、精査加療目的にて8月27日当科紹介入院となった。腹部CT、腹部MRI上、子宮に接する径6cm大の腫瘤を認め、また肝転移も疑われた。骨盤内腫瘤は子宮、卵巣との境界が明瞭であり、女性器の腫瘍よりむしろ大腸、回腸、腸間膜由来の腫瘍が疑われた。そのため当初、経肛門...

第087回九州支部例会

胃形質細胞腫の一例
大谷 響(佐賀大学 医学部 内科)
症例は69歳、男性。平成14年度検診の胃透視検査にて異常を指摘され、近医で上部消化管内視鏡検査を受けた。前庭部を中心に発赤を認め、慢性胃炎の診断にて経過観察されていた。その後毎年検査を受けていたが、平成17年3月の上部消化管内視鏡検査で発赤が増強していたため、同部より生検を施行された。病理組織検査の結果、胃横紋筋肉腫が疑われ、同年4月精査・加療目的に当院紹介となった。胃透視上、胃角部後壁から前底部...

第087回九州支部例会

腹腔鏡下胆嚢摘出術後にエンドクリップを核に形成した総胆管結石症を内視鏡的に採石しえた1例
野中 康一(熊本赤十字病院 消化器科 )
今回われわれは腹腔鏡下胆嚢摘出術時に使用したエンドクリップを核とした総胆管結石症の一例を経験したので報告する。症例は71歳、男性。67歳時胆石に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術、術後腹腔内膿瘍で他院入院歴あり。平成17年10月26日頃より体調不良、右上腹部痛を認めるようになり11月1日近医受診。エコーにて総胆管結石疑われ当科紹介となった。血液検査上肝胆道系酵素の上昇あり、CTにて総胆管内にCT値の高い結石...

第087回九州支部例会

若年にてNASHより肝硬変に進展した一例
千住 猛士(飯塚病院 肝臓内科)
症例は31歳女性。6歳時に頭蓋咽頭腫にて開頭術を施行されている。17歳時に肝機能障害を指摘され当科紹介受診。GOT 188 U/L、GPT 233 U/L、TC 229 mg/dL、TG 383 mg/dLと上昇を認めた。飲酒歴はなく、HBs抗原、HCV抗体はいずれも陰性であり、抗核抗体 40倍と弱陽性であった。この時に肝生検を施行され、線維化を伴う脂肪肝と診断された。31歳時に胆嚢結石による胆嚢...

第087回九州支部例会

自然消退傾向を呈した肝細胞癌の一例
有尾 啓介(佐賀大学 医学部 内科)
【症例】74歳女性。2004年6月に大腸癌と肝細胞癌を同時に指摘され、同年8月に回盲部切除、肝S6区域切除、S4開腹下RFA施行された。2005年10月に肝S7にHCC再発を認め、精査加療目的に2005年11月28日当院入院となった。アルコール歴はビール350ml/日×50年、既往歴に34歳時に子宮癌手術、44歳時に乳癌手術、50歳時より糖尿病あり。入院時血液検査:WBC 5800/μl、RBC ...

第087回九州支部例会

難治性回腸炎を合併した潰瘍性大腸炎の1例
梁井 俊一(九州大学大学院 病態機能内科学)
症例は17歳男性.平成17年4月に下血が出現、九州中央病院内科を受診し、全結腸炎型の潰瘍性大腸炎と診断された.経口プレドニンの投与で一旦緩解したが、減量中に再燃を認めた.プレドニンの増量に加え、顆粒球除去療法を行ったが改善に乏しく、同年12月より再入院となった.中等症の再燃と判断され、完全中心静脈療法下でプレドニン80mgの強力静注療法を開始されたが、治療開始後も発熱と下血、腹痛が改善せず12月1...

第087回九州支部例会

Paclitaxel/S-1併用化学療法が著効した高度進行胃癌症例
久保 洋(佐賀大学 医学部 一般・消化器外科)
腹水を伴う、高度進行胃癌は一般的に有効な治療法がなく、QOLも悪く、今まではMSTは6ヶ月前後といわれていた。First line chemotherapyでよく使用されるS-1や2nd line以降に使用されるPaclitaxelはともに単剤でも良好な成績が報告され、今まで奏功率が上がらなかった低分化癌にも有用であるといわれている。また、Taxane系薬剤はFU系薬剤と交叉耐性を持たない特徴があ...

第087回九州支部例会

いわゆるupside down stomachと考えられた1例
中村 典資(福岡県済生会福岡総合病院 内科)
症例は75歳、男性。身長158cm,体重47kg。飲酒,喫煙歴あり。既往歴:40歳 胆石症にて開腹下に胆嚢摘出、40歳頃 糖尿病,高血圧、50歳頃 不整脈、74歳 III度房室ブロックにてペースメーカー装着。病歴,経過:2000年頃、腰背部痛にて近医入院歴あり、以後腰背部痛持続していた。2005年10月8日、腰背部痛悪化,嘔気出現し前医入院。食道ヘルニア(縦隔内胃)の診断のもと、絶食管理で症状改善...

第087回九州支部例会

胃癌の術前精査で偶然発見された十二指腸原発follicular lymphomaの一例
前畠 良智(鹿児島市医師会病院消化器内科)
症例 72歳, 男性. 平成17年4月中旬より タール便出現し近医受診。 上部消化管内視鏡検査を行い, 胃体上部前壁側の3型進行胃癌と診断。その後 精査加療目的にて当科紹介入院。 再度 内視鏡検査を行ったところ十二指腸Vater乳頭部より肛門側に白色顆粒状の隆起性病変を認めた。生検にて大型のリンパ球様細胞による濾胞増生を認め, 免疫染色ではCD 79a陽性, bcl 2陽性, Ki-67強陽性であ...

第087回九州支部例会

腸重積を契機に発見された、上行結腸固有筋層内に発生した脂肪腫の1例
木村 光秀(麻生飯塚病院 消化器内科)
症例は57才、女性。主訴は食後の腹痛。既往歴に気管支喘息がある。平成17年6月頃より、食後3、4時間で腹痛を自覚するようになり、同年11月2日に当科を受診。腹部に圧痛や腫瘤触知などの所見は認めなかった。同日の腹部超音波検査にて肝弯曲付近に38mm×35mmの高エコーの腫瘤を認めた。腹部CT、MRでは、上行結腸に5cm大の脂肪と考えられる腫瘤を認めた。逆行性大腸造影検査にて、横行結腸に蟹の爪様陰影を...

第087回九州支部例会