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検索結果は183件です。
- 退形成性膵管癌の一切除例
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溝江 昭彦(唐津河畔病院 外科)
【はじめに】膵炎にて発症し、幽門輪温存膵頭十二指腸切除術で根治切除が可能であった退形成性膵管癌の一例を経験したので報告する。 【症例】53歳、女性。上腹部痛、嘔気を主訴に当院を受診。血・尿アミラーゼ、エラスターゼ、リパーゼの上昇を認め、精査・加療目的で入院となった。腹部US・CTでは膵頭部に径2cmの腫瘤が存在し、膵体尾部の主膵管が拡張していた。腹部MRIではT1で低、T2で等密度を呈する...
第087回九州支部例会 >
- 狭窄を伴ったクローン病に対するInfliximabの投与経験
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中澤 潤一(宮崎大学 医学部 第二内科)
クローン病の病態の全体像は不明のままであるが、炎症性腸疾患においてサイトカインが重要な役割を有することはよく知られている。その中でもTNF-αはクローン病の主要な炎症メディエーターと考えられ、クローン病におけるTNF-αの作用を抑制する目的で抗TNF-α抗体が従来の治療に抵抗性の症例に対し、高い効果が報告されている。一方、副作用としてinfusion reaction、感染症と並んで腸管狭窄があり...
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- ALT持続正常HCVキャリアーにおける肝組織所見の検討
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戸原 恵二(福岡大学筑紫病院 消化器科)
ALT持続正常のHCVキャリアーに対して,IFN療法を施行すべきか否かは,意見が分かれるところであろう.そこで,ALT持続正常HCVキャリアーの肝組織所見を検討した.対象はIFN療法前に肝生検を施行した6例である.性別は男性1例,女性5例であった.年齢は38-66歳で,平均51歳であった.セロタイプは1が3例,2が3例であり,ウィルス量は200KIU/ml~5000KIU/ml以上で全例高ウィルス...
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- 肝細胞癌に対するリザーバー動注療法の有用性の検討
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坂元 秀壮(宮崎医療センター病院 消化器肝臓病センター)
【はじめに】肝細胞癌に対しては、経皮的ラジオ波焼灼療法、系統的肝切除術など、近年その治療の進歩は著しい。当科では、肝切除の適応のない肝細胞癌に対して、アドリアマイシン、マイトマイシンCとlipiodolとのエマルジョンを動注するlipiodol動注療法、また、lipiodol動注後にゼラチンスポンジを注入し、腫瘍の栄養動脈を塞栓するlipiodol-TAE療法、リザーバーを留置してlow dose...
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- ダブルバルーン小腸内視鏡検査(DBE)で病変を確認し得たHenoch-Schönlein紫斑病の一例
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西俣 伸亮(福岡大学筑紫病院 消化器科)
今回、ダブルバルーン小腸内視鏡(以下、DBE)で病変を確認し得たHenoch-Schönlein紫斑病の一例を経験したので報告する。症例は60才代の男性。2005年11月初旬より左側腹部痛、1日10回以上の下痢が出現し近医受診。 感染性腸炎の診断にて11月中旬(第1病日)より内服加療を開始したところ、症状改善せず血便も出現したため、他院受診。全大腸内視鏡検査を施行したが病変は認めなかった...
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- 内視鏡的粘膜下腫瘍核出術(Endoscopic scraping enucleation: ESE)にて切除し得た固有筋層由来の食道平滑筋腫の1例
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青山 祐二郎(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は70歳の女性。2005年1月より嚥下時違和感、上腹部痛を訴え他院を受診し、内視鏡検査にて食道に粘膜下腫瘍を指摘された。その後も症状軽快せず、4月の内視鏡検査では腫瘍の増大傾向を指摘され、精査加療目的にて当院外科に紹介入院となった。入院時の食道X線検査では病変の占居部位は大動脈圧排部直上の胸部上部食道(Ut)で前壁に認められた。腫瘍径は23×22mm、立ち上がりなだらかな辺縁平滑な類円型の腫瘍...
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- 若年者に発症した進行小腸癌の1例
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王 順容(長崎大学 医学部 第二内科)
【症例】29歳男性。腹痛、食欲低下、全身倦怠感を主訴に近医を受診し上部・下部消化管内視鏡検査を施行されたが確定診断にいたらず1年半経過観察されていた。2005年10月に頚部、腋窩リンパ節の腫大を指摘され、リンパ節生検にてadenocarcinoma cellを認め、原発巣精査のために施行された腹部CTで空腸の壁肥厚を認め空腸癌が疑われた。当院入院時の小腸造影では十二指腸上行脚から空腸上部にかけて全...
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- ダブルバルーン小腸内視鏡検査が有用であったMeckel憩室の1例
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金山 兼司(九州大学大学院 病態制御内科学)
ダブルバルーン小腸内視鏡検査が有用であったMeckel憩室の1例九州大学大学院・病態制御内科学1),博愛会病院人間ドックセンターウェルネス2),九州大学大学院・臨床腫瘍外科学3),九州大学大学院・形態機能病理学4)○金山 兼司1),本田 邦臣1),樋口 奈緒美
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- 嚢状動脈瘤の食道穿破の2例
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萬年 孝太郎(済生会唐津病院 内科)
症例1:86歳、女性。主訴は吐血・ショック。上部消化菅出血疑われ 緊急内視鏡施行し下部食道にSMT様硬い隆起とその頂部の血栓(病理診断はFibrino-purulent exudate & necrotic mass)を認めた。同日腹部造影CTを施行し、下部食道のSMTは下行大動脈瘤(偽性)の食道への穿孔であることが判明した。症例2:85歳、女性。主訴は吐血。上部消化菅内視鏡疑われ緊急内視鏡検...
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- ダブルバルーン小腸内視鏡検査が診断に有用であった腎細胞癌小腸転移の1例
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水谷 孝弘(九州大学大学院 病態制御内科学)
症例は67歳女性。2005年8月頃より全身倦怠感・タール便が出現し10月に近医を受診。精査加療目的にて10月12日に前医へ紹介入院となった。血液検査にてHb3g/dlと著明な貧血を認め、原因精査のために上部・下部消化管内視鏡検査を施行されるも明らかな局在病変を認めなかった。腹部超音波・CT検査では巨大な左腎腫瘍を認め腎細胞癌が疑われた。また経口小腸X線検査にて空腸に腫瘍性病変が疑われたため、ダブル...
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- メトトレキサートの減量に伴い急性増悪を来たしたB型慢性肝炎の一例
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はい 成寛(国立病院機構 長崎医療センター 消化器内科)
症例は66歳の女性。関節リウマチ(以下RA)にて近医に通院中に HBs抗原陽性を指摘された。1995年RAに対しプレドニン(以下PSL)5mg/day内服開始。2000年AST:122 IU/L ALT:196 IU/Lと肝機能異常を認め、以後軽度の肝機能異常が持続していた。2001年RA増悪のため、メトトレキサート(以下MTX)8mg/week内服を開始した。2005年5月RAの症状改善傾向にて...
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- 内視鏡的静脈瘤結紮術にて治療した直腸静脈瘤の一例
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川口 孝二(大分大学 医学部 肝胆膵外科)
【はじめに】直腸静脈瘤は、食道・胃静脈瘤に比して頻度は少ないが、大量出血を来たす事が多い。我々は、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)にて治療した直腸静脈瘤の一例を経験したので報告する。【症例】80歳女性、70歳時に肝硬変と診断、以降経過観察されていた。75歳時、近医にて食道静脈瘤に対してEVL施行。平成17年2月より下血出現し、大腸内視鏡検査にて直腸静脈瘤の診断に至った。同年5月には直腸静脈瘤からの大...
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- 慢性型ATLに合併したイソスポーラ症の一例
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仲地 紀茂(大浜第一病院 内視鏡センター, 琉球大学第一内科)
【症例】70才、男性【主訴】下痢、体重減少【現病歴】高血圧症で当院通院中。平成16年頃より時々口腔内および食道カンジダ症を繰り返し、アムホテリシンBの内服で治療されていた。平成17年5月31日より一日に6~8行の下痢が出現。1ヶ月で8kgの体重減少も認めたため8月17日から9月9日まで入院。便培養よりカンジダが検出されたためカンジダ腸炎を疑い、フルコナゾールの内服を行い、下痢は改善し退院となった。...
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- バルーン拡張術が有効であった小腸・大腸型クローン病の一例
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荻野 治栄(済生会福岡総合病院 内科)
症例は24歳女性。15歳時に小腸、大腸型のクローン病と診断。ED療法、5-ASA製剤、免疫抑制剤、整腸剤にてコントロールし、増悪時には中心静脈栄養を併用することで経過観察していた。H17年12月より少量の下血・腹満感が出現し、CRP;6.4mg/dlと炎症反応の上昇を認めたため精査加療目的にて入院となった。入院後施行した逆行性大腸造影検査にて下行結腸上部に瘻孔形成を伴う5cm長に渡る狭窄を認め、上...
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- Endoscopic band ligation(EBL)が有用であった出血性胃angiodysplasiaの1例
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樋口 奈緒美(九州大学大学院 病態制御内科学)
【はじめに】胃angiodysplasiaはしばしば出血を繰り返すため貧血の原因となりうる病変である。治療法はこれまでに、アルゴンプラズマ凝固法、クリッピング止血術、ホットバイオプシー鉗子を用いた高周波電気焼灼術、エタノール局注法などの内視鏡的止血術が報告されている。今回我々は出血を認めた胃angiodysplasiaに対してEndoscopic band ligation (EBL)による治療が...
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- 1年2ヶ月の経過にて急速に肝不全に進行し、死の転帰をたどったB型肝炎キャリアに生じたChronic EB感染症の一例
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杉本 理恵(九州労災病院 内科)
症例 42歳女性【家族歴】姉:B型肝炎キャリア【現病歴】 H16年6月健診にてHBsAg(+)を指摘、10月AST /ALT 1143/1083となり、B型慢性肝炎急性増悪の診断にて入院。その時点で WBC : 2400/μl (Ly 66%, AtyLy 2%), Plt : 12.7万/l、AST/ : ALT 1143/ 1082 ,HBVDNA(TMA)3.3leg/ml ,肝生検ではリン...
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- 結腸憩室症に起因したS状結腸子宮瘻の2例
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福枝 幹雄(鹿児島市立病院 外科)
S状結腸憩室症に起因した結腸子宮瘻の2例を経験したので報告する。症例1は、69才女性で、便性帯下を主訴に来院した。S状結腸憩室炎と慢性関節リウマチ(ステロイド内服)の既往があった。初診時、膣内に異常所見はなく、外子宮口から糞臭のある帯下流出を認めた。注腸透視でS状結腸に多発する憩室が存在したが炎症所見、狭窄、瘻孔は認めなかった。CT、MRIで明らかな瘻孔は確認できなかったが子宮内にガス像を認め、S...
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- 大腸癌の発生と発育進展:腺腫からの癌化を示唆する症例とde novo癌を示唆する症例の拡大内視鏡像
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平野 達雄(センタービルクリニック)
大腸癌の発生経路として、腺腫から癌化する経路(adenoma-carcinoma sequence, ACS)、腺腫を介さず正常粘膜が直接癌化する経路(de novo 癌)、炎症性腸疾患の粘膜を背景として発生する癌(colitic cancer)、の3経路が主なものと考えられている。腺腫には、管状腺腫、絨毛腺腫、鋸歯状腺腫など様々であり、それぞれに癌化のポテンシャルを有している。上記...
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- 直腸カルチノイド:超音波内視鏡(EUS)所見は病理組織像を反映するか?
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平野 達雄(センタービルクリニック)
直腸カルチノイドの超音波内視鏡(EUS)所見と病理組織像を対比し検討した。対象と方法:2006年1月までに18例の直腸カルチノイドを経験した。そのうち15例15病変に超音波内視鏡(オリンパス社製20 and/or 30 MHz使用)を行った。カルチノイド腫瘤はすべて低エコー病変として描出された。内部エコーをnodular high, fine high, very fine high の3群に分類...
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- アルコール性肝炎に対しステロイドが有効であった一例
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児玉 亘弘(福岡徳洲会病院 総合内科)
32歳女性。高校生の頃より飲酒歴あり。連日飲酒し意識障害あり救急搬入。来院時意識レベルJCS200、除脳硬直あり。肝性脳症、アルコール性肝硬変、肝不全の診断で入院。アルコール性肝炎の要素も考えソル・メドロール40mg/日28日間投与し軽快退院。外来でステロイド漸減したが通院中断しその後再び飲酒し意識レベルJCS 30、不穏状態で救急搬入し2回目の入院。第4病日にINR3.31と肝不全の悪化を認めた...
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