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検索結果は183件です。
- Toxic shock-like syndromeの(TSLS)を伴った特発性胃蜂窩炎の1症例
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松本 修一(福岡徳洲会病院 総合内科)
【症例】72歳男性。【主訴】発熱、心窩部痛。【現病歴】もともと焼酎を1日3合程度の常習飲酒家。入院約半月前から夏ばてのためか食欲低下し飲酒量が増加した。入院3日前より咽頭痛を認めた。咽頭痛は軽快したが38℃台の発熱及び心窩部のきりきりとした持続痛が出現し、軽快しないため当院外来を受診。【入院時現症】血圧152/95mmHg 脈拍135/分 体温38.9℃、腹部は平坦・軟であるが、心窩部に5cm程...
第087回九州支部例会 >
- 胃・十二指腸病変を合併した潰瘍性大腸炎の一例
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村上 右児(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は25歳、男性。2005年8月初旬ごろから下痢・血便が出現するようになり、8月下旬に近医受診し潰瘍性大腸炎(以下UC)と診断された。Mesalazine2250mg/dayを内服開始するも血便改善せず、Steroid投与されたところ血便消失した。しかしSteroid減量中に再燃したため、当院紹介入院となった。入院時心窩部痛の訴えおよび1日数回の血便を認めた。下部内視鏡検査では中等度活動期の全結...
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- インフリキシマブ投与により乾癬を発症したクローン病の一例
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梅野 淳嗣(九州大学大学院病態機能内科学)
症例は38歳、女性。2003年、口腔内アフタ、外陰部潰瘍、毛嚢炎を認め、不全型ベーチェット病と診断された。プレドニゾロン、アザチオプリンを投与されるも、再燃寛解を繰り返していた。平成17年8月に下血、腹痛を認め、下部消化管内視鏡検査で終末回腸から上行結腸に多発する小アフタ、開放性潰瘍を認め、腸病変はクローン病に合致する所見であった。10月上旬より腹痛、下血、38℃の発熱、口腔内アフタ、陰部潰瘍が増...
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- B型急性肝炎とアメーバ赤痢を併発したMSM(men who have sex with men)の1症例
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秋山 和之(福岡徳洲会病院 総合内科)
症例は30歳、男性。MSM(men who have sex with men)。2005年6月、血便が排便の度に出現したため、近医受診し下部消化管内視鏡施行される。潰瘍性大腸炎疑いでペンタサ処方され内服継続するも軽快しなかった。2005年7月1日、尿の色が濃い(茶色)事に気付く。同日より食後嘔気が出現し、全身倦怠感、食欲低下出現した。その後も全身倦怠感続き安静にしていた。7月4日夜、母親に黄疸指...
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- ケトアシドーシスに合併した急性壊死性食堂炎の3例
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石川 寛子(公立学校共済九州中央病院)
急性壊死性食道炎は上部内視鏡検査で食道粘膜にびまん性の黒変を特徴とした極めて稀な疾患である。今回我々は比較的短期間にケトアシドーシスに合併した急性壊死性食道炎の3例を経験したので報告する。〔症例1〕37歳女性。1型糖尿病で加療中であったが、動悸、頻回嘔吐の後胸背部痛が出現したため入院。内視鏡検査にて上部食道からEC junction直上まで全周性に黒変を認め、胃粘膜は正常であった。精査の結果バセド...
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- RT+FMP療法が腹部大動脈リンパ節転移、下大静脈腫瘍塞栓による下大静脈症候群に奏効したHCCの一例
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太田 聡(独立行政法人国立病院機構 九州がんセンター)
(目的)進行肝細胞癌への治療は未だ困難であり脈管浸潤、リンパ節転移を伴う症例の予後は不良であり確立された治療法は無い。今回我々は原発HCCはコントロールできたが遠隔リンパ節転移及び脈管浸潤(下大静脈腫瘍塞栓)の治療に苦慮し、RT+FMP(5-fluorouracil, mitoxantrone, and cisplatin)療法にて転移巣の縮小と下大静脈症候群の改善をみたが短期に再発進行し二度目の...
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- 術前確定診断に苦慮し、診断及び治療目的にESDにて切除した胃脂肪腫の一例
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原口 和大(北九州市立医療センター 消化器内科)
【症例】59歳、女性【主訴】なし【既往歴・家族歴】特記事項なし【現病歴】平成16年3月、近医にてスクリーニング目的に上部消化管内視鏡検査を施行され、胃体上部後壁に粘膜下腫瘍を認めた。平成17年10月の同検査にて腫瘍は増大傾向であったため、門司労災病院に紹介となった。胃透視・CT・EUSによる精査にて胃脂肪腫などの粘膜下腫瘍を最も疑われたが、サイズが大きく増大傾向があるため、確定診断目的に、11月2...
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- 食餌性イレウスの3症例
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永富 式子(共愛会 戸畑共立病院 )
食餌性イレウスの3症例共愛会戸畑共立病院 永富式子、二宮風夫、松垣諭、最所大輔、佐々木英、下河辺正行、浜田茂、剣持邦彦(はじめに)食餌性イレウスは、比較的頻度が少なく診断が困難で保存的に軽快しないことが多い。今回我々は、開腹手術となった食餌性イレウスの3症例を経験したので報告する。(症例1)78歳女性、嘔吐腹痛にて受診。腹部単純X線撮影にて小腸に鏡面像を認めイレウスと診断。イレウスチューブ挿入、腹...
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- 大腸全摘術後に十二指腸病変を発症した潰瘍性大腸炎の一例
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藤澤 律子(九州大学 大学院 病態機能内科学 )
症例は29歳女性,主訴は上腹部痛。1993年に潰瘍性大腸炎(UC)を発症し、1995年に中毒性巨大結腸症のため大腸全摘回腸嚢肛門吻合術を施行された。以後、無投薬で経過良好であったが、2003年9月に上腹部痛が出現。上部消化管内視鏡検査で十二指腸第二部の粗米造粘膜を指摘されラニチジン300mgの投薬を受けた。2005年3月に再び上腹部痛が出現し、上部消化管内視鏡検査で十二指腸球後部から第二部にびまん...
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- C型慢性肝炎に対するインターフェロン治療にて潰瘍性大腸炎が改善した一例
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山口 由美(宮崎大学医学部第二内科)
<はじめに>C型慢性肝炎に対してインターフェロン(IFN)治療が一般に行われるようになり、様々な基礎疾患合併例への投与も増加している。今回、我々は潰瘍性大腸炎(UC)を合併するC型慢性肝炎のIFN治療中、UCの症状および内視鏡所見の改善を認めた1例を経験したので報告する。<症例>66歳男性。1990年発症の左側結腸型のUCの治療中、C型慢性肝炎を指摘された。ウルソデオキシコール酸内服加療でAST/...
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- 部分的脾動脈塞栓術併用IFN治療によりSVRが得られ、RFA後長期に無再発期間が得られたC型肝細胞癌の1例
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秦 順子(大分医療センター 消化器科)
【はじめに】ラジオ波焼灼療法(RFA)の普及により肝細胞癌の局所治療の成績は大きく向上したが、C型肝炎患者ではその後の高率な再発が問題である。当科では肝機能が良好な症例ではインターフェロン(IFN)治療による再発予防を積極的に行っているが、血小板数が低く導入困難な症例が多く存在する。今回、我々は部分的脾動脈塞栓術(PSE)により血小板数を増加させた後IFN治療を導入しSVRとなり、HCC再発予防が...
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- 多発肝転移を伴った径1cm大の直腸カルチノイド腫瘍の1例
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与儀 竜治(沖縄赤十字病院)
【はじめに】本邦における消化管カルチノイドは直腸に最も好発され,多くは1cm以下,壁深達度smで発見され,転移の可能性が低いため,通常内視鏡的切除とその後の局所の定期的観察が行われている.しかし,リンパ節転移や肝転移をきたした1cm以下の直腸カルチノイドの報告も散見される.今回,我々は多発肝転移を来たした1cm大の直腸カルチノイドの1例を経験したので文献的考察を加えて報告する.【症例】75歳,男性...
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- B型慢性肝炎に対するラミブジン治療中止例の検討
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樋口 野日斗(新日鐵八幡記念病院 消化器科)
【はじめに】B型慢性肝炎または肝硬変患者に対するラミブジン治療中止後の経過について検討を行った。【症例】2000年6月から2005年12月までにラミブジンを投与開始し半年以上経過観察したB型慢性肝炎または肝硬変例は57例。ラミブジンの投与を中止した症例が26例で中止後1年以上経過観察した症例20例を検討した。【結果】症例は男性:女性が17:3、年齢は平均47.4歳(23-63歳)、治療前のHbeA...
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- 保存的治療にて軽快した胃蜂窩織炎と考えられた1例
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藤瀬 剛弘(佐賀大学医学部内科)
【症例】14歳、男性。【主訴】腹痛。【現病歴】2004年11月中旬より心窩部から右下腹部を中心に間歇性の腹痛が出現し近医を受診。上部消化管X線検査にて胃体部の広範な皺襞の腫大・肥厚を指摘され,当院紹介受診、精査加療目的に当科入院。【既往歴・家族歴】特記事項なし。【身体所見】腹部所見として心窩部から右下腹部に圧痛を認めるものの筋性防御やBlumberg徴候は認めず。【検査所見】血液検査にて炎症所見の...
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- 全周性に病変を認めた表層拡大型十二指腸癌の1例
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小野 陽一郎(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は60歳代の男性。2005年10月8日に検診にて上部消化管内視鏡(GIF)を施行。十二指腸下行脚に全周性の白色隆起を認めた。生検で腺管腺腫との診断も高分化腺癌も否定できないため精査・加療目的で当院紹介入院。当院GIFにて下行脚に全周性の丈の低い約40mmの隆起性病変を認めた。表面は絨毛が腫大した様な白色調の部位と絨毛形態が不明瞭化した発赤調の部位から構成され全体としては凹凸に乏しかった。主乳頭...
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- 原発性空腸癌の一例
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北村 陽介(国立病院機構 別府医療センター 消化器科)
症例は85歳男性.主訴は嘔吐,食欲不振,脱水.左肺癌の既往歴あり.平成17年12月25日より嘔吐,嘔気が出現.原因検索目的に平成18年1月16日に当科入院.消化管精査目的にて上部下部内視鏡検査を施行するも明らかな狭窄を来たす器質的疾患は認めなかった.小腸範囲に関しても腹部造影CT施行にて,十二指腸水平脚に軽度拡張を認める以外明らかな狭窄部位や病変は認めなかった.症状改善傾向にて5分粥まで食事再開し...
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- 虚血性腸炎の2例
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長濱 正吉(琉球大学 医学部 器官病態医科学講座病態消化器外科学分野)
【はじめに】虚血性腸炎は腸間膜動脈などの器質的閉塞を伴わない粘膜の潅流不全であり突然発症する下血や下痢が特徴である。好発部位はS状結腸から下行結腸とされている。また高血圧症や糖尿病、動脈硬化などの血管系の基礎疾患を伴うものが多い。今回私達は便秘が誘因だと推測される虚血性腸炎を経験したので報告する。【症例1】60歳代、女性。既往歴に高血圧症、高脂血症、甲状腺機能低下症があり内服治療をうけている。普段...
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- うっ血性心不全の経過中に肝障害を認めた高齢者Osler-Weber-Rendu病の1例
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小森園 康二(鹿児島共済会 南風病院 肝臓内科)
[症例]患者は80歳の女性。近医で心房細動、うっ血性心不全に対してメチルジゴキシン、フロセミドを投与されていたが、肝機能異常が出現し精査加療目的で当科紹介入院となる。既往歴に頻回の鼻出血に対する焼灼術と下肢静脈瘤の手術歴がある。家族歴として実父と実姉が脳血管障害にて40歳台で死亡。入院時理学所見では頬部及び口唇に毛細血管拡張、肝腫大と下腿浮腫を認めた。生化学検査ではAST23、ALT13、ALP9...
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- 原発性多発性小腸癌の一例
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白石 良介(武雄市民病院内科)
【はじめに】小腸癌は全消化管悪性腫瘍の0.3~1.0%を占めるに過ぎず,早期発見が困難な症例が多く,進行した状態で発見されることも少なくない.今回,われわれは原発性多発性小腸癌(未分化腺癌)を経験したので報告する.【症例】48歳,男性.2005年4月頃より心窩部痛と食欲不振が出現.近医で上部消化管内視鏡検査を行い有意所見を認めなかったが次第に体重減少がみられた.2005年12月当院初診.8ヶ月で体...
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- 肝生検時の止血用ゼラチンスポンジにてアナフィラキシーを来たした1例
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熊谷 貴文(佐賀大学 医学部 内科学)
【はじめに】肝疾患の病態把握のためには、肝生検による組織学的検査が重要である。その際最も懸念される合併症は出血であり、その防止のため止血用ゼラチンスポンジが使用されることがある。今回,肝生検時に使用したゼラチンスポンジによりアナフィラキシー症状を呈した症例を経験したので報告する。【症例】49歳女性。 2002年頃から検診にて肝障害を指摘され当院受診。著明なobesityがありNASHを疑われ、肝生...
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