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検索結果は256件です。

C型慢性肝炎に合併したクエン酸モサプリド(ガスモチン)による薬物性肝障害の一例
大橋 朋子(新日鐵八幡記念病院 消化器科)
症例は54歳、女性。主訴は胃重感。既往歴に8歳時の脾臓摘出時に輸血施行。飲酒歴なし。2006年11月中旬、近医にて十二指腸潰瘍を指摘され、プレパシド(タケプロン)、クエン酸モサプリド(ガスモチン)内服開始。この時HCVAb陽性、ALT64IU/l。2007年2月13日頃より胃重感出現し2月27日近医受診した際に著明な肝機能障害を認め、当科紹介となった。貧血、黄疸なし。肝・脾触知なし。Plt 15....

第089回九州支部例会

診断に苦慮したアメーバ性大腸炎の1例
今中 大(鹿児島大学大学院 消化器疾患・生活習慣病学)
症例は53歳の男性。平成17年10月頃より少量の下血、軟便、肛門部違和感があり、12月頃近医を受診。潰瘍性大腸炎と診断され、ペンタサ内服等の治療を受けた。その後も症状改善しないため、平成18年6月23日三州病院を受診し、下部消化管内視鏡検査により盲腸・上行結腸・直腸に多発性の小潰瘍が認められた。生検組織検査では非特異的な炎症所見のみで確定診断に至らなかったため、精査・加療目的で8月25日当科に入院...

第089回九州支部例会

HCV高浸淫地区住民検診の経過中にHCV-RNAが自然消失した4例
熊谷 公太郎(鹿児島大学 医学部 消化器疾患・生活習慣病学)
【はじめに】HCVは感染後約7割が慢性化し、持続感染が設立したあとにHCVが自然消失することは稀である。今回は、HCV高浸淫地区住民検診を受け、1995年から2001年までHCVが持続感染し、その後にHCVが自然消失した4例を経験したので報告する。【対象と方法】2005年までIFN治療歴がなく、1995年にHCV抗体陽性かつHCVコア抗原もしくはHCV-RNAが陽性、さらに2001年にもHCV-R...

第089回九州支部例会

拡大内視鏡にて診断しえた微小喉頭癌の一例
池原 龍一郎(久留米大学内科学講座 消化器内科部門)
症例:50代、男性。主訴:右頸部腫瘤。現病歴:右頸部腫瘤に対し穿刺吸引細胞診を施行され、Class V: Malignant neoplasiaと診断された。リンパ節転移を疑われ精査をするも原発巣が不詳であり、咽喉頭精査目的にて内視鏡となった。飲酒歴:機会飲酒程度、喫煙歴:20本/日を30年。現症:右頸部に径92 x 71 mm大の腫瘤(+)。精査内視鏡では通常観察にて、右披裂部に径2-3mm大の...

第089回九州支部例会

長期間観察しえた性腺機能低下症を合併した男性原発性胆汁性肝硬変の1例
高橋 祐幸(大分大学 医学部 生体分子構造機能制御講座 内科第一)
【はじめに】原発性胆汁性肝硬変症(以下PBC)の発症には明らかな性差が存在し、一般に中年以降の女性に多く、男性は全体の約10%にすぎない。その成因に免疫異常が関与していることはよく知られているが、妊娠や出産を契機にPBCを発症する症例もみられ、性ホルモンが成因あるは増悪因子の一つとして関与している可能性も報告されている。今回我々は性腺機能低下症を合併したPBCの男性例を経験し、テストステロン製剤投...

第089回九州支部例会

内視鏡的に抜去し得た膵管ステント迷入の2例
福地 聡士(国立病院機構 大分医療センター 消化器科)
今回われわれは、膵管ステント迷入の2例を経験したので報告する。症例1:37歳、男性。平成15年8月に膵胆管合流異常・慢性膵炎の診断にて膵管・胆管の双方にステント挿入後に胆道再建を受けた。術中胆管ステント抜去の際、膵管内に膵管ステントが迷入した。その後内視鏡的抜去を何度か試みたが抜去できず、手術等も勧められていたが、ご本人の希望で経過観察とされていた。平成17年12月末より腹痛が度々あり、平成17年...

第089回九州支部例会

当科における膵仮性嚢胞の治療成績と問題点
菅 偉哉(久留米大学 医学部 内科学講座 消化器内科部門)
【目的】当科における膵仮性嚢胞の治療成績と問題点について検討した。【対象および方法】対象は2002年10月から2007年3月までの間に当科で加療を行った膵仮性嚢胞18例。男女比は14:4 、平均年齢は53.6歳(38-77歳)、平均嚢胞径は105.5mm(50mm-348mm)であった。成因は、急性膵炎合併例が8例 (アルコール性3例、外傷後2例、原因不明3例)、慢性膵炎合併例が10例(すべてアル...

第089回九州支部例会

小腸Gastrointestinal stromal tumorを合併したvon Recklinghausen病の1例
久保倉 尚哉(九州大学大学院病態機能内科学)
症例は59歳、女性。幼少期にvon Recklinghausen病、2005年に重症筋無力症(眼筋型)と診断され、当院神経内科にて加療されていた。2006年11月、近医で施行された上部消化管内視鏡検査で胃体上部小弯に径15mm大の粘膜下腫瘍を指摘され精査目的で当科紹介となった。同病変は通常内視鏡観察で表面に潰瘍形成を伴わない平滑な粘膜下腫瘍であり、超音波内視鏡では第4層と連続する内部エコーがやや不...

第089回九州支部例会

直腸腫瘍に対する内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)-バイポーラ針状メスB-ナイフによる治療手技-
野崎 良一(大腸肛門病センター高野病院 消化器内科)
【緒言】最近、直腸病変に対して内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)が試みられているが、安全性や治療時間の長さなどの問題が指摘されている。当院ではこれまで最大径20mm超える大きな腫瘍性病変に対して内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行ってきた。スネアにはバイポーラスネアを使用してきたが、最近EMRに加えて、バイポーラ針状メスB-ナイフを用いたESDにも取り組み始めた。B-ナイフはバイポーラ構造となっているた...

第089回九州支部例会

鉄欠乏性貧血の改善に伴い肝障害の進行を認めた原発性胆汁性肝硬変の2例
千住 猛士(飯塚病院 肝臓内科)
鉄欠乏性貧血の進行に伴い肝障害の改善を、鉄欠乏性貧血の改善に伴い肝障害の進行を認めた原発性胆汁性肝硬変の2症例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。症例1は52歳女性。1998年7月に原発性胆汁性肝硬変と診断され、ウルソデスオキシコール酸の投与を開始された。1998年12月はHb 12.9、ALP 737、γGTP 189で、1999年7月にHb 8.9、ALP 492、γGTP 98...

第089回九州支部例会

食道および大腸狭窄に対する拡張バルーンとトリアムシノロン局注併用療法
金城 光世(豊見城中央病院 内科)
全周性食道潰瘍に続発する食道狭窄は単純な食道拡張だけでは再狭窄をきたし治療に難渋するが、内視鏡的食道拡張の際トリアムシノロンの局注を併用することで再狭窄を防ぎ良好な結果を得ることができる。同様の良性大腸狭窄もバルーン拡張とトリアムシノロン局注が有効であった。
4症例を提示してその有効性を示す。症例1.41歳男。検診にて切歯より20cmにSMTを認め、2004年4月2日EMRにて一括に切除した...

第089回九州支部例会

Capillary hemangiomaの1例
柴田 大介(豊見城中央病院)
症例は66歳女性。平成18年より当院で非B非C肝硬変、肝細胞癌の加療中を行っていた。造影CTにてS3.7.8に腫瘍が認められ、6月20日S3径2cmの腫瘍に対し吸引生検を行いwell differentiated hepatocellular carcinomaと診断した。同腫瘍に対しては6月23日RFAを施行した。その他S8肝表面より突出する腫瘤は吸引生検ではhepatocellular car...

第089回九州支部例会

幽門側胃切除術後に残胃再発をきたした19歳男性若年者進行胃癌の一例
長沼 志興(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科学講座)
【はじめに】30才未満の若年者胃癌はまれだがその中でも20才未満の若年者胃癌はきわめてまれである.今回われわれは19歳で発見された進行胃癌に対し根治的幽門側胃切除術を行った後に残胃再発をきたした1例を経験したので報告する.【症例】19歳男性.18才時の2002年頃から心窩部痛を自覚していた.2003年9月同症状が持続するため近医を受診した.胃内視鏡検査で胃前庭部に2型腫瘍を指摘され生検で胃癌と診断...

第089回九州支部例会

陥凹型十二指腸癌の一例
安元 真希子(筑後市立病院消化器科)
我々は陥凹型の肉眼形態を呈した十二指腸癌の一例を経験したので報告する。
症例は59歳、男性。平成8年から糖尿病の指摘を受けていたが放置していた。平成18年7月に感冒様症状にて近医受診した際に血糖コントロール不良との指摘を受け、当院内分泌代謝内科に紹介受診後、糖尿病教育目的で入院となった。全身精査目的で、上部消化管内視鏡検査を施行したところ、十二指腸乳頭部近傍に約15mmの陥凹性病変を認めた。...

第089回九州支部例会

各種IFN治療下でのAFP値の変化に関する検討
立山 雅邦(独立行政法人国立病院機構 長崎医療センター消化器内科 臨床研究センター)
【目的】IFN投与による発癌抑止が報告されているが、腫瘍マーカーとして臨床上使用しているAFP値の変化を検討した。【方法】肝組織にてF3、F4もしくは画像上肝硬変と診断し1年間投与したA群:PEG-IFNα2b/RBV併用療法症例45例、B群:PEG-IFNα2a療法症例31例、またC群:難治例、高齢者などの理由でn-IFNαもしくはc-IFN投与を行った症例39例を対象とし治療前、投与24週での...

第089回九州支部例会

回腸GIST、同時性多発肝転移に対し、イマチニブが奏効した一例
山元 啓文(友愛会 豊見城中央病院 外科)
症例68歳男性、主訴は全身倦怠感、ふらつき。既往歴に高血圧、糖尿病内服加療中。平成17年9月検診にて便潜血陽性、貧血指摘されるも放置。平成18年2月より全身倦怠感、ふらつきあり当院受診、来院時貧血(Hb5.5g/dl)認め、下腹部に可動性ある手拳大硬い腫瘤を触知した。腫瘍マーカーは正常、経口小腸造影にて回腸に辺縁不整大きな腫瘤を認めた。腹部CTでは回腸に動脈相より不均一に造影される径9cm大の腫瘤...

第089回九州支部例会

大腸inflammatory fibroid polypの1例
酒井 真志(福岡大学病院 消化器内科)
症例は59歳、女性。2006年1月、高血圧にて近医通院中に貧血、便潜血陽性が認められたため、下部消化管内視鏡検査が施行された。下行結腸に約25mmの有茎性隆起病変を認められた。頭部は結節状で一部発赤調正常粘膜であったが、大部分は粘膜が欠損しており、びらん・潰瘍は認められなかった。病変部からの生検では炎症細胞浸潤のみであった。注腸造影検査では下行結腸に25mm大の有茎性隆起病変を認めた。形態・性状は...

第089回九州支部例会

術後骨格筋転移を来した進行胃癌の1例
馬場 信一(肝属郡医師会立病院 外科)
胃癌の骨格筋への転移は稀でその画像診断も難しく予後は不良である。今回、我々は進行胃癌術後の腸腰筋転移に対し外科手術と化学療法を行い、QOLを維持し長期生存を得ている1例を経験したので報告する。症例は74歳、男性。進行胃癌術後1年目のCTにて左腸腰筋内に55mmの腫瘍が出現。造影効果もあり悪性を否定できず、H17.4に左腸腰筋切除を施行。切除標本は最大径40mm、割面は黄白色調で境界明瞭な腫瘍であり...

第089回九州支部例会

回腸子宮内膜症により腸閉塞を来した一例
佐野 由紀子(友愛会 豊見城中央病院 外科)
はじめに)腸管子宮内膜症は子宮内膜組織の異所性増殖によって生じる疾患で全子宮内膜症の10%を占めるといわれるが、そのうち回腸に発生するものは7%と比較的希であり、腸閉塞を合併した症例は約40例の報告をみとめるのみである。今回我々は回腸子宮内膜症により腸閉塞を来した一例を経験したので報告する。症例)39歳 女性 2経産主訴)嘔吐既往歴)約11年前に婦人科にて腹腔鏡検査の既往あり。臨床経過)平成18年...

第089回九州支部例会

多発大腸潰瘍を合併した高齢発症のHenoch-Schonlein紫斑病の1例
坂田 資尚(佐賀県立病院好生館)
【症例】74歳男性。【主訴】食思低下、全身浮腫、下痢。
【現病歴】2006年9月下旬に感冒様症状を認め近医を受診。内服加療を受けるも改善なく食思低下し全身性浮腫が出現した。下痢症状も出現したため精査・加療目的に10月10日当科紹介となった。
【入院時現症、検査所見】発熱なし。腹部所見異常なし。全身性浮腫を認め、四肢に粟粒大~小豆大の紫斑を認めた。WBC 10100/μl、CRP 5.0...

第089回九州支部例会