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検索結果は256件です。
- 自然経過にて消失を認めた重症急性膵炎に合併した巨大仮性膵嚢胞の一例
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中山 昌之(佐賀大学 医学部 内科)
【症例】44歳 男性【現病歴】2006年3月中旬の夕食後突然の腹痛を認めたため,当院救急外来を受診.腹部の圧痛,膵酵素の上昇,腹部CTにて膵腫大を認め,急性膵炎の診断にて当科入院となる.元来大酒家であり,症状出現前も酒量は増加していた.【入院時現症】心窩部に著名な圧痛あり.明らかな反跳痛,筋性防御は認めない.腸蠕動音は低下.【入院時検査所見】血液検査にて炎症所見の上昇,膵酵素の上昇,LDH上昇,カ...
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- インターフェロン療法中にビブリオバルニフィカスによる敗血症をきたしたC型肝硬変の1例
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上田 秀一(福岡大学 医学部 消化器内科)
症例は66才の男性。C型肝硬変として外来通院していたが、2006年6月にインターフェロンβによる治療を開始された。8月7日に刺身を食べ、その3日後に38℃の発熱と、左腓腹筋部の疼痛が出現ために当院を受診した。血液検査ではWBC 5900/μl, Hb 10.5 g/dl, Plt 4.7万/μl, T.bil 2.6 mg/dl, AST 26 IU/l, ALT 25 IU/l, LDH 173...
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- 粘膜下腫瘍様の形態を呈した大腸低分化腺癌の1例
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進藤 洋一郎(久留米大学 医学部 内科学講座 消化器内科部門)
今回我々は粘膜下腫瘍様の形態を呈した大腸低分化腺癌の1例を経験したので報告する。症例は71才男性。高血圧症、糖尿病、肝硬変症、慢性腎不全、虚血性心疾患にて加療中、血液検査で貧血の進行を認めたため、下部消化管内視鏡検査を施行した。その結果大腸に径15mm大で、表面が正常粘膜に覆われた粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認め、色素撒布を行うと隆起の頂面には大きさ約10mm大の平坦な隆起性病変の存在が著明となった...
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- 経鼻胃内視鏡検査の安全性の検討、経口通常内視鏡と比較して
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岩佐 勉(国立病院機構 九州医療センター 消化器センター)
極細径内視鏡を用いた経鼻胃内視鏡検査法は実地医家を中心に普及しつつある。当院では経鼻胃内視鏡検査を施行した患者および経口通常内視鏡検査を施行した患者に対してそれぞれ血圧、脈拍、酸素飽和度を測定し、その安全性に関して比較検討したので報告する。【前処置】<経鼻>ジメチルポリシロキサン、プロナーゼ飲用後、硝酸ナファゾリンを両側鼻腔に噴霧。3分後、とおりのよい方の鼻腔内に2%塩酸リドカインビスカスを注入。...
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- 内視鏡的切除にて診断した十二指腸異所性膵の1例
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渡邉 隆(福岡大学 医学部 消化器内科)
症例は45歳男性.症状なし.胆石症で通院中,平成18年8月スクリーニング目的の上部消化管内視鏡検査を施行.十二指腸球後部にbridging foldを伴う表面平滑なφ10mm大・弾性硬の粘膜下腫瘍を認めた.生検病理組織検査では,上皮下成分は確認できなかった.同年9月精査のため当科入院.超音波内視鏡所見では,第3層に不均一な低エコー性腫瘤として描出され,内部に小無エコー領域を認めた.腹部CTでは胆石...
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- 食道原発悪性黒色腫の一例
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大城 勝(浦添総合病院)
症例は、64歳女性。主訴は、胸やけ。既往歴として、高血圧、高脂血症。平成14年に右内頸動脈狭窄指摘されている。平成17年11月頃より時々食べ物がつまる感じが出現。平成18年2月頃から胸やけ出現した為、近医受診し上部消化管内視鏡にて胸部食道に隆起性病変認めた為、精査目的にて当院へ紹介となった。当院での上部消化管内視鏡では、食道中部切歯より30cmの右側壁にtype0-Ιsepの病変認め、また切歯よ...
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- 大腸顆粒細胞腫の2例
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坂田 雅浩(久留米大学 医学部 内科学講座 消化器内科部門)
今回われわれは大腸に発生した顆粒細胞腫(granular cell tumor)の2症例を経験したので報告する。【症例1】67才、男性。胃癌手術の既往がある。スクリーニング目的にて下部消化管内視鏡検査を施行されたところ、盲腸に径5mm大、白色を呈し、表面が正常粘膜で覆われた粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた。カルチノイド腫瘍、筋または神経原性腫瘍などを鑑別するため、生検を行ったところ、顆粒細胞腫が疑...
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- 非機能性膵内分泌腫瘍にて経過観察中、9年後に低血糖が出現し症候性インスリノーマの診断を得た一症例
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松尾 享(九州大学 病態制御内科)
症例は75歳の男性。1995年に結腸癌の診断にて左半結腸切除術を当院外科にて施行され、その後は外来で経過観察されていた。1997年より腹部CTにて膵尾部に径2cm大の石灰化を伴った腫瘍を指摘されていたが、無症候であり非機能性膵内分泌腫瘍として経過観察されていた。その後も画像検査で膵尾部腫瘍の径、性状に経時的変化を認めなかった。2006年5月の血液検査にて初めて血糖の低値を指摘されたが、症状もなく経...
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- 肝細胞癌の経過観察中に発見された大腸内分泌細胞癌の一例
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岩永 真一(医療法人 清和会 長田病院)
大腸内分泌細胞癌は大腸癌取扱い規約によれば、悪性上皮性腫瘍(癌腫)の中で「その他の癌」に分類されており、腺癌、粘液癌、印環細胞癌、扁平上皮癌、腺扁平上皮癌の癌型に分類できない稀なものと定義されており、極めて予後の悪いものとして知られている。われわれは肝細胞癌の治療を行い経過観察をおこなっていた症例にて肝転移巣をきっかけとして発見された一例を経験したので報告する。症例は76歳、男性。平成15年11月...
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- 出血をきたした小腸inflammatory fibroid polypの1例
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岩本 英希(久留米大学 医学部 内科学講座 消化器内科部門)
ダブルバルーン小腸内視鏡(double balloon以下DBE)の登場により、小腸病変に遭遇する機会が増加している。今回我々は、消化管出血をきたした小腸inflammatory fibroid polypの1例を経験したので報告する。症例は37才男性。夜間に突然、多量の暗赤色の血便を認めたために、近医に緊急入院となった。上部および下部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査、腹部CT、小腸造影、シンチグ...
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- 術前診断が困難であったGroove pancreatic carcinoma の3切除例
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内藤 嘉紀(久留米大学 医学部 病理学講座)
【はじめに】Groove領域に主座をおく膵癌は、術前診断のみならず病理診断においても下部胆管癌、十二指腸癌などとの鑑別に苦慮する症例が多くみられる。 今回我々は、臨床診断及び病理診断に苦慮したGroove pancreatic carcinomaの3症例を経験したので報告する。【症例1】77歳男性。嘔気、嘔吐を主訴に受診。腹部エコーでは、主膵管の拡張を認め、腹部CTにて膵頭部に大きさ3X2cm大の...
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- 大腸憩室出血症例の検討
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野明 俊裕(大腸肛門病センター くるめ病院)
【目的】大腸憩室出血は時に出血性ショックを来すこともある下部消化管の原因のひとつである。これに対する治療法として内視鏡下のクリップによる止血術が一般的であるが、自然止血が見られることや、出血部位が不明である場合の対策、止血後の再出血など問題点も存在する。そこで、憩室出血症例を検討し、内視鏡治療における問題点を明らかにする。【対象】2001年1月から2006年12月までの2年間に下血のため内視鏡を行...
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- 膵管癒合不全を合併した先天性総胆管拡張症の1成人例
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橋元 慎一(鹿児島厚生連病院)
膵管癒合不全を合併した先天性総胆管拡張症の1成人例鹿児島厚生連病院 消化器内科1),鹿児島大学消化器内科2),橋元 慎一1) ,谷口鎌一郎1),中尾 慎二1),徳重 浩一1),中村 勇一1),福田 芳生2),藤田 浩2),坪内 博仁2) 症例は52歳女性.H19年1月初旬より背部痛,心窩部圧迫感を主訴に近医受診.CTにて肝門部に巨大な嚢胞性病変を指摘され,精査目的でH19年2月8日当科紹介.当院で...
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- 主排血路が左下横隔静脈である胃穹窿部静脈瘤に対しB-RTOを施行した1例
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森田 幸彦(久留米大学 医学部 内科学講座 消化器内科部門)
症例は63歳, 女性. C型肝硬変の診断で近医にて経過をみられていた. 肝癌の合併はなかった. 胃穹窿部静脈瘤についても近医で経過観察されていたが,形態が増大してきたため,治療目的で当科紹介となる. 血行動態を把握するために3D-CTを施行したところ腎静脈系短絡路(SRS)は存在せず, 主排血路は左下横隔静脈(LIPV)であり, LIPVは右房直下の下大静脈に流出していた. このためLIPVからの...
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- 大腸癌検診におけるS状結腸内視鏡の意義
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岩谷 泰江(大腸肛門病センター くるめ病院)
【はじめに】大腸癌検診において便潜血検査は最も基本となる検査である。1987年4月から2007年3月までに当院にて便潜血検査は390,383 名に施行され、便潜血陽性者は24,507名であった。その内、精密検査が施行されたのは18,209名で6,298名が精密検査を施行されてないことになる。その理由の一つとして内視鏡検査への不安が挙げられる。当院では便潜血検査に加えS状結腸内視鏡検査を大腸癌検診と...
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- 腫瘍内出血を伴った十二指腸原発巨大GISTの1例
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野中 孝一(国立病院機構長崎医療センター 外科)
【症例】42歳 女性 現病歴:2007年1月腹部違和感を自覚し、近医受診。右側腹部に約10cmの腫瘤を触知し、精査目的で当院入院。超音波検査、CT、MRIにて十二指腸に一部壁在結節を有する約9cm大の出血変性を伴った嚢胞性腫瘤を認めた。上部消化管内視鏡にて十二指腸第2部に中央に陥凹を伴う粘膜下腫瘍を認め、生検にてGISTと診断された。十二指腸原発GISTの診断で、膵頭十二指腸切除術を施行した。腫瘤...
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- 胃潰瘍を合併した重複胆管症の1例
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大場 一生(佐世保市立総合病院消化器科)
症例は51歳男性、健診胃X線検査にて胃体部小弯の陥凹性病変とその近傍の管状物が認められた。上部消化管内視鏡検査にて、胃体下部小弯に黄色漿液が流出する陥凹とその後壁肛門側に潰瘍を認めた。腹部CT、MRCPでは胃体下部小弯から肝外側区域に向かう索状の構造物と拡張のない通常の総胆管を認めた。経乳頭的に総胆管を、経胃的に副胆管を造影し、左右の胆管が別々に開口することが確認され、IIIa型重複胆管症の診断を...
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- リンパ管侵襲陽性であった分化型胃粘膜内癌の一例
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中尾 慎二(鹿児島厚生連病院 消化器内科)
【はじめに】これまで10mm以下の粘膜内癌は肉眼型,組織型,ULの有無に関係なくリンパ節転移はないとされてきた。今回われわれはリンパ管侵襲陽性であった10mm以下の分化型胃粘膜内癌を経験したので報告する。【症例】68歳男性。検診異常で前医受診し上部消化管内視鏡検査で胃前庭部大弯後壁寄りに約10mm大の平坦隆起型病変を指摘された。精査加療目的で当科紹介され,上部消化管造影検査,超音波内視鏡検査にて粘...
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- 出産後に腸管穿孔を起こしたクローン病の一例
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宮内 隆好(慈愛会 今村病院本院 消化器内科 研修医)
今回我々は、帝王切開による出産後に腸管穿孔を起こしたクローン病の一例を経験したので報告する。<症例>39歳女性 <主訴>腹痛 <既往歴>19歳 十二指腸潰瘍穿孔で手術、94年8月 胸腰椎圧迫骨折、2003年8月 転移性胞状奇胎 <現病歴>1986年 、腹痛で発症。94年よりEN開始。 大腸・小腸に多発する内瘻出現し、1996年3月 空腸・回腸部分切除、結腸全摘、回腸瘻造設術施行。HEN 800kc...
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- 繰り返す小腸閉塞にダブルバルーン内視鏡下拡張術が有効であった一例
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兼行 聡(久留米大学 内科学講座 消化器内科部門)
症例は40代男性.2005年9月,腸閉塞で近医入院となった.保存的に加療後,ダブルバルーン内視鏡(DBE)を行われるも,原因は明らかでなかった.同年11月,再度腸閉塞を認め入院.保存的で改善した.2006年2月,再々度腸閉塞を認め入院となった.保存的に加療後,経口的にDBEを試行したところ,上部小腸内に全周性瘢痕狭窄および潰瘍性病変を認めた.精査加療目的で同年3月,当院入院となった.経肛門的にD...
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