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検索結果は256件です。
- 肝原発GISTの一例
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有尾 啓介(佐賀大学 医学部 内科学)
【症例】70歳男性.2001年に人間ドックで肝左葉に4cmの結節性病変を指摘され,近医で腫瘍生検の結果C-kit(+)でありGISTの診断となった.しかし本人と家族の判断でその後の一切の通院や経過観察を中止,市販漢方薬を内服していた.2006年3月頃より腹部膨満が出現,同年7月より食後に嘔吐を繰り返すようになった為,近医より当院紹介入院となった.58歳時早期胃癌に対して手術歴あり.入院時血液検査:...
第089回九州支部例会 >
- 十二指腸原発未分化大細胞リンパ腫の一例
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牛島 知之(公立八女総合病院 内科)
(はじめに)十二指腸原発悪性リンパ腫は比較的稀な疾患である。今回 我々は十二指腸狭窄を契機に発見され、診断に苦慮した十二指腸原発未分化大細胞リンパ腫を経験したので報告する。 (症例)66歳、女性。食後の嘔吐を主訴に近医を受診、上部消化管造影で十二指腸狭窄を指摘され精査加療目的に当院紹介受診となった。来院時の腹部レントゲンにて造影検査翌日にもかかわらず 胃,十二指腸球部の造影剤の貯留と拡張を認...
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- SLEの経過観察中にCrohn病を合併した1例
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三池 忠(宮崎大学 医学部 消化器血液学)
【はじめに】膠原病と自己免疫疾患が共存することは知られているが、その成因は明らかでない。今回われわれは、SLEの経過観察中にCrohn病を併発した1症例を経験したので報告する。【症例】52歳、女性。1995年12月よりRaynaud症状が出現した。1997年8月より蝶形紅斑、関節炎、腎障害、白血球減少症、リンパ球減少症、抗DNA抗体陽性、抗核抗体陽性を認め、SLEと診断した。Prednisolon...
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- 十二指腸乳頭部癌と下部胆管癌の重複癌が疑われた1例
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龍 知記(国立病院機構 九州医療センター 肝胆膵外科)
【症例】74才、女性。【主訴】体重減少。【現病歴】特に自覚症状はないものの、平成18年7月から2ヶ月間で5kgの体重減少を認めたため心配となり近医を受診した。超音波検査(US)にて総胆管及び肝内胆管の拡張を認めた。精査にて十二指腸乳頭部癌と診断され当科を紹介された。 【入院時検査成績】alb. 4.2、T..B 0.6、LDH 213。AST 19、ALT 20、γ-GTP 13、ALP 228、...
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- 総胆管末端に発生したintraductal papillary adenomaの1例
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和田 幸之(国立病院機構 九州医療センター 肝臓病センター 肝胆膵外科)
【症例】65才、男性。【主訴】右季肋部痛、悪寒発熱。【既往歴】13才虫垂炎(虫垂切除)、20才十二指腸潰瘍(胃切除、B-II再建)、60才胆石胆嚢炎(胆嚢摘出)【現病歴】平成18年9月仕事中急に右季肋部痛と悪寒発熱が出現したため近医受診し、抗生剤、鎮痛剤にて症状は軽快したものの、腹部超音波検査にて肝内胆管、総胆管の拡張を認めたため9月末当院を紹介された。【検査成績】T.B 1.0、LDH 169、...
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- 薬剤過敏性症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome : DIHS)の2例
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中村 憲一(宮崎大学 医学部 消化器血液病学)
【はじめに】薬剤過敏性症候群(drug-induced hypersensitivity syndrome : DIHS)とは、限られた薬剤によって引き起こされる高熱と臓器障害を伴う薬疹で、多くの場合発症後2~3週でヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)の再活性化を生じる。【症例1】61歳男性。てんかんに対し2005年11月からフェノバルビタールの投与を受けた。11月下旬から39度台の発熱・肝腎障害...
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- 虫垂原発mutinous adenocarcinomaの一例
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向笠 道太(財団法人 医療・介護・教育研究財団 柳川病院)
症例は58歳男性。平成16年2月に右下腹部の違和感にて当院受診され、大腸内視鏡検査を施行した際に、虫垂開口部の発赤を認め、発赤部の生検結果は慢性活動性炎症性変化であった。平成19年2月に再度右下腹部の違和感にて当院再診され、大腸内視鏡検査を施行したところ、今回も虫垂開口部は発赤しており、膿汁の付着を認め、発赤部より生検を行った。今回も慢性虫垂炎など炎症性疾患を疑い、腹部骨盤部CTを行ったが、腹水も...
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- 腫瘍内大量出血による貧血を契機に発見された十二指腸GISTの1例
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矢野 徹(財団法人 医療・介護・教育研究財団 柳川病院 内科)
症例は51 歳の男性、生来健康、全身倦怠感を自覚し顔色不良を指摘され当院を受診された。消化管出血のエピソードはなく、Hb 4.4 g/dLと著明な貧血を認めた。上部消化管内視鏡検査で十二指腸球部後壁の圧排変形様所見を認め、下行脚への挿入は不可能であった。下部消化管内視鏡検査では盲腸まで観察を行い、上行結腸に外部からの圧排と思われる変形を認めた。腹部エコー検査、腹部造影CT検査、腹部MRI検査で肝の...
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- 動注化学療法が有効であった進行胆嚢癌の一例
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倉岡 圭(久留米大学 医療センター 消化器科)
【はじめに】切除不能な進行胆嚢癌の予後は極めて不良であることが知られている。今回、閉塞性黄疸、肝床浸潤、リンパ節転移を認める進行胆嚢癌に対してCDDP、5-FU併用動注化学療法が有効であった症例を経験したので報告する。【症例】症例は48才、女性。2006年11月29日に黄疸を認めて紹介入院となる。入院時総ビリルビン11mg/dlと上昇し、超音波診断で肝内胆管、肝門部総胆管の拡張、胆嚢部に一致して充...
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- ソラフェニブの単独投与が有効であった肝細胞癌肺転移の一例
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板野 哲(久留米中央病院)
【症例】63歳男性。HBV・HCVともに陰性の慢性肝炎に発症した巨大肝細胞癌(肝右葉に径13cm)にて2004年7月に肝右葉切除術を施行された。術直後は画像上根治の状態であり、その後経過良好であったが、2005年10月に肺転移が出現し治療目的にて当院紹介となった。初診時、Child-Pugh scoreは5点で全身状態良好であったが、胸部CTにて左肺を中心に肺転移巣を複数認め、AFPが221ng/...
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- 当院における潰瘍性大腸炎サイトメガロウイルス感染合併症例の検討
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眞喜志 知子(豊見城中央病院)
サイトメガロウイルス(以下CMV)感染は潰瘍性大腸炎の治療抵抗性や急性増悪に関与していることが知られる。当院でも3例経験したため若干の文献的考察を加え報告する。症例1:71歳、男性。平成元年発症の左側大腸炎型で再燃緩解型。平成16年10月ごろより軟便が1日4行ほどあり時に血便もみられていた。サラゾピリン、プレドニン、6-MPの内服等で治療されたが軽快せず平成17年3月14日大腸内視鏡検査で粘膜のび...
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- 放射線療法が奏功したHelicobacter pylori陰性の胃MALTリンパ腫の1例
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和田 史孝(社会保険田川病院)
はじめに]従来、胃MALTリンパ腫(mucosa-associated lymphoid tissue)に対する治療は外科的治療が主体であったが、Helicobacter pylori(H.pylori)の除菌療法及び放射線療法など非外科的治療を主体とした治療体系へと大きく変化している。今回、H. pylori陰性の胃MALTリンパ腫に対して放射線療法が奏功した症例を経験したので報告する。[症例]...
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- A型胃炎を伴った胃カルチノイドの1例
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村尾 寛之(九州大学大学院 病態制御内科学)
症例は生来健康な54歳女性.平成18年11月スクリーニング目的に上部消化管内視鏡検査受けたところ,胃体上部小彎に径3mm程度の黄色調粘膜下腫瘍認め,生検にて胃カルチノイドの診断であった.精査加療目的に当院紹介.血清ガストリンは3204pg/mlと高値,抗胃壁抗体・抗内因子抗体ともに陽性であった.超音波内視鏡検査にて病変の深達度SM2と考えられ,周囲リンパ節腫大を認めなかった.下部消化管内視鏡検査,...
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- 大腸内視鏡検査後にみられた上行結腸憩室炎の1例
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小川 竜(健康保険南海病院 消化器内科)
症例は53歳女性。平成19年2月健診にて貧血(ヘモグロビン8.1g/dl)を指摘された。血清鉄14μg/dl、フェリチン 6.4ng/mlの低下が認められ、鉄欠乏性貧血のパターンであったため、消化管精査を行うこととなった。上部内視鏡検査では異常所見は認められず、大腸内視鏡検査を施行した。上行結腸に憩室を認めるのみであり、検査中及び検査直後も特に異常は訴えなかった。検査後5時間経過して、右下腹部痛が...
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- ラミブジンの短期投与が有用であったゲノタイプFのB型慢性肝炎の2例
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佐久川 廣(ハートライフ病院消化器内科)
B型肝炎ウイルス(HBV)のゲノタイプFは本邦では稀で、その病態も不明である。今回我々はHBVゲノタイプFの慢性肝炎を2例を経験したので、報告する。症例1は43歳男性。近医眼科でブドウ膜炎と診断され、プレドニンを投与された。その後、肝障害出現し、当院受診。肝酵素の上昇(GOT 73、GPT 335)を認め、HBs抗原陽性、HBe抗原陰性、HBe抗体陽性で、肝生検で慢性肝炎(A2、F2)と診断された...
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- 生前に確定診断が困難であったびまん性肝血管肉腫の1例
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有留 玄太郎(産業医科大学 消化器代謝内科)
症例は40歳、男性。1975年頃より多発嚢胞腎にて血液透析を受けていた。2006年10月より発熱があり、炎症反応陽性と白血球増加を指摘され、11月に前医に入院となった。造影CTで肝両葉に周囲から造影される低吸収域が複数みられた。入院後39℃台のspike feverが持続していたこともあり、肝膿瘍の疑いで抗生剤投与が行われた。しかし発熱の改善はみられず、肝病変精査のため肝生検が施行された。病理組織...
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- 便潜血検査陽性者と腹部有症状患者における大腸内視鏡検査でのAdvanced neo-plasiaの発見頻度の比較
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尾田 恭(服部胃腸科)
背景:便潜血検査(Fecal-occult-blood test 以下FOB)は、広く大腸癌検診に利用されている方法である。FOB 陽性者の精査によって Dukes’ A の大腸癌の発見が増加すること、同時に大腸癌の死亡率を減少させることが証明されている。その一方で大腸内視鏡検査は、大腸癌の前段階、あるいは早期癌の発見に寄与する最も強力な検査であることは明白であり、最小の浸襲で大腸癌治療を行うこと...
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- B型肝炎に対する肝移植-当科の戦略と成績-
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浜崎 幸司(長崎大学 大学院 移植・消化器外科)
【はじめに】B型肝炎患者に対する生体肝移植での、当科における最近の治療戦略と移植成績を報告する。【治療戦略】1, 術前よりラミブジンの投与を開始し、ウイルスの増殖を可及的に抑制。ラミブジン耐性株に対してはアデフォビル、エンテカビルを投与。2, 術中無肝期および1日目にHBIG 10,000U投与。以降HBs抗体価を測定し、HBs抗体価>200を保つよう、HBIGを2,000Uずつ投与。3, 安定期...
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- 大腸内視鏡による大腸癌死亡抑制効果のシュミュレーション
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尾田 恭(服部胃腸科)
背景と目的:便潜血検査によりスクリーニングされた大腸内視鏡検査は、大腸癌発見の最も効率のよい方法である。しかし、その一方で対象となる発見癌は進行大腸癌が多く、大腸内視鏡の本来の目的である早期癌または、その前駆状態での発見においての役割は、コンセンサスを得ていない。われわれは、一般人口における大腸内視鏡の役割を早期大腸癌の発見率から評価した。方法:対象は、1997年から2001年に当院で大腸内視鏡検...
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- 大腸内視鏡検査における観察時の体位変換の有用性
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蓮田 究(服部胃腸科)
【背景】大腸内視鏡検査において挿入法は色々議論されるが、観察法について議論されることは少ない。我々は観察時に体位変換を行うことが、病変の発見のためには重要であると考えている。【目的】大腸内視鏡検査における観察時の体位変換の有用性を明らかにすること。【方法】2003年4月より、当院では大腸内視鏡検査に体位変換を用いた観察を導入している。今回我々は、体位変換導入前後に2回の大腸内視鏡検査を受けた152...
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