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検索結果は256件です。
- 白血球除去療法を必要とした潰瘍性大腸炎術後難治性回腸嚢炎の一例
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黒木 博介(福岡大学 筑紫病院 外科)
症例は57歳男性.46歳時下痢,下血にて発症.潰瘍性大腸炎の診断で,内科的治療として,総ステロイド投与量12972mg ,GCAP(5回)を受けた.難治を理由に,54歳時手術適応となり,分割手術の一期目として全結腸切除,回腸ストーマ造設術を行い,6ヵ月後再建術(残存直腸切除,回腸嚢肛門管吻合)を行った.退院後は良好に経過していたが,再建術後8ヶ月目より腹痛,排便回数が増加し,便の性状も水様となった...
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- 糖尿病合併NAFLDにおける肝臓専門医によるグラフ化体重日記導入の治療成績
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針 里栄(大分大学 医学部 生体分子構造機能制御講座)
【目的】NAFLDは肥満を背景にしており、食習慣の是正が必要である。グラフ化体重日記は食習慣是正プログラムであり、今回肝臓専門医による体重日記を用いたNAFLD治療成績を示し、有用性を報告する。 【対象と方法】2003年1月から2007年2月までにグラフ化体重日記を導入した脂肪肝17例。男/女8/9、平均年齢55.6歳、BMI28.8 kg/m2。体重日記は、1日4回(...
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- 重症急性膵炎を契機に発見された自己免疫性膵炎の1例
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大塚 雄一郎(福岡大学筑紫病院消化器科)
症例は40歳代の男性、虫垂炎、大腸憩室炎の既往歴あり。2003年頃検診で高血圧、高脂血症(IIb)を指摘された。2004年4月朝食後に上腹部痛が出現、昼食後に増悪したため近医受診。血液検査所見でAmylase 720IU/l、CRP 32.9mg/dlと上昇があり、急性膵炎の診断で当科へ紹介入院となった。入院時の血液検査でWBC 8630/μl、Amylase 190IU/l、CRP 43.9mg...
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- H.pylori除菌療法が有効であったCap polyposisの1例
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佐々木 優(社会保険田川病院 内科)
症例は14歳女性。主訴は下痢、下腹部痛。平成15年12月に下腹部痛にて近医を受診。内服加療にて症状は一旦改善した。平成16年5月24日に下痢、下腹部痛が再発。血液が便に付着するようになり、6月8日同院受診した。内服加療にて症状改善しないために7月6日当院紹介受診となった。Hb 10.2g/dl WBC 8100/μl Neu 57.6% Eos 13.6% Plt 33.0万/μl T.P 5.4...
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- 内視鏡的に腫瘍の範囲が認識しえた過形成性ポリープ内癌の二例
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梁井 俊一(福岡赤十字病院 消化器科)
症例1は65歳、女性。2006年10月心窩部痛を自覚し近医受診し上部消化管内視鏡検査が施行され、異常を認めたため精査加療目的に当科紹介入院となった。上部消化管内視鏡検査では前庭部小弯に発赤調の基部とうさぎの耳様に突出する2本の褪色調の隆起を伴う病変を認め、この褪色調の部位からの生検がGroup3であった。胃X線検査では、大きさ3cmの可動性良好な分葉状隆起で、検査開始時には十二指腸球部に迷入してい...
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- NBI観察が有用であった早期胃癌の1例
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山田 哲平(福岡大学 医学部 消化器外科)
近年内視鏡観察、治療においてNarrow Band Imaging(NBI)が導入されるようになった。通常観察では識別困難な境界診断、病変の質的診断に多大な威力を発揮しつつある。今回我々はNBIが境界診断に有効であった症例を経験したので提示する。症例は57歳女性。主訴:定期健診異常。現病歴:2002年12月より近医で内視鏡検査を定期的に受けていた。2006年11月に検査を受けた際、幽門前庭部小弯...
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- MRCPが診断に有用であったMirizzi症候群の一例
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井上 博人(熊本セントラル病院 消化器内科)
今回われわれは、術前に診断しえたMirizzi症候群の一例を経験したので報告する。 症例は46歳、男性。主訴は腹痛、黄疸、全身倦怠感。入院時血液生化学検査では、胆道系酵素異常と炎症反応上昇が認められた。腹部超音波検査、CT検査では胆石、胆嚢壁肥厚、肝内胆管拡張を認めた。MRCPでは総肝管に漏斗状の狭窄像があり、その圧排側に胆嚢管の描出を認めた。胆嚢管内の結石により壁外性に総肝管が狭窄していると考え...
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- C型肝硬変に合併したdiffuse antral vascular ectasiaからの出血に対してアルゴンプラズマ凝固法が有効であった1例
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馬場 真二(甘木朝倉医師会立朝倉病院 内科)
【はじめに】胃前庭部毛細血管拡張症 (diffuse antral vascular ectasia ; DAVE) は1984年Jabbariらによって提唱された疾患概念で、胃幽門前庭部に毛細血管拡張を伴う発赤が幽門に収束するように縞状、放射状にみられ、拡張毛細血管からの慢性出血をきたす疾患である。今回我々は、著明な貧血を認めたC型肝硬変に合併したDAVEに対してアルゴンプラズマ凝固法 (APC...
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- 魚骨にて食道を貫通し穿孔を来たすも内視鏡的に摘出し保存的に加療しえた一例
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吉貝 浩史(雪の聖母会 聖マリア病院 消化器内科)
【症例】58歳、女性。 【主訴】咽頭部痛 【既往歴】特記事項なし【現病歴】 2006年11月25日夕食にカワハギのてんぷらを摂取し、その後咽頭痛あるも放置していた。症状が持続するため、11月27日近医受診し内服処方を受け帰宅するも症状が持続するため11月28日当院受診、頸部胸部CTで頸部食道に約4cmの異物を認め食道を貫通し穿孔を認めた。内視鏡で観察し貫通を確認した。一旦口側の貫通部を肛門側に押し...
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- 穿通枝が原因と考えられる難治性食道静脈瘤の一例
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中村 日奈(久留米大学 医学部 内科学講座 消化器内科部門)
症例は68歳, 男性, C型肝硬変症でHCCの合併なくChild-pugh score 5点の患者である. 当院消化器病センターにて外来follow中, 食道静脈瘤(Ls,F2,Cb,RC2)を認めたため予防的治療目的にて入院. (2006.2.28-3.22)内視鏡的食道静脈瘤結紮術(EVL)を計3回(O-ring 23個)および地固め療法としてアルゴンプラズマ療法(APC)を1回施行した. し...
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- 腸閉塞が診断の契機となり、横行結腸癌を合併していた回腸癌の一例
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渕上 忠史(新日鐵八幡記念病院 消化器科)
症例は71歳、男性。平成13年7月S状結腸3型進行癌の手術歴がある。平成18年7月頃より便秘傾向であった。8月12日に腹痛出現し、下剤服用したが排便なく、嘔吐が出現したため13日当院救急外来を受診した。腹部単純X線にて小腸ガス、鏡面像を認めたため腸閉塞と診断し内科入院となった。絶食・胃管挿入にて症状は軽快したが、食事を再開すると症状の再燃を認めたため、精査目的で22日当科転科となった。腹部CTで明...
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- 内視鏡的治療を行った十二指腸Brunner腺由来ポリープの2例
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久保田 陽子(大分県立病院 消化器腎臓内科)
症例1は69才男性。平成14年検診で十二指腸球部に有茎性ポリープを指摘された。平成18年12月増大傾向を認めたため当科を紹介されポリープ切除目的で入院となった。内視鏡では十二指腸球部前壁に15mmの有茎性ポリープがみられEAM用のオーバーチューブと透明フードを用い切除を行った。組織像は粘膜下層にBrunner腺の過形成であった。症例2は72才女性。平成14年頃近医で十二指腸球部に粘膜下腫瘍を指摘さ...
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- 経過中に重症腸管出血性大腸菌感染症を併発したC型慢性肝炎の1例
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香川 浩一(国家公務員共済組合連合会 新別府病院 消化器科)
症例は63才の女性。主訴は下血。家族歴では父親が胃癌で死亡。既往歴としてピリンアレルギーと緑内障の手術歴あり。平成15年の検診で肝障害を指摘され、同年よりC型慢性肝炎の診断で近医に通院中であった。平成17年8月29日より下痢が出現し、31日の夜から2時間おきに水様下痢となった。9月1日朝からは暗赤色の下血を認めるようになったため近医を受診した。腸炎と診断され同日当科紹介入院となった。入院時は意識清...
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- 小腸二重造影により診断可能であったメッケル憩室の1例
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関 剛彦(福岡大学 筑紫病院 消化器科)
従来メッケル憩室は小腸造影検査や99mTc-O4シンチグラフィー、血管造影検査、緊急手術で確定診断される場合が多かったが、近年DBEの開発により小腸全域にわたる内視鏡的観察ができるようになり、DBEによる診断の有用性が多数報告されている。DBEは比較的侵襲の伴う検査であり、一般検査には不向きである、小腸二重造影検査は安全な検査であり、血管性病変などを除いて小腸疾患の診断に必要な検査法と考えられる。...
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- ペグインターフェロンα2b・リバビリン併用療法中に蜂窩織炎を来たした2症例
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稲田 由紀子(宮崎医療センター病院 消化器・肝臓病センター)
【目的】近年、難治性C型慢性肝炎にたいしてペグインターフェロンα2b・リバビリン併用療法が有効な治療効果をあげている。しかしながら、種々の副作用、合併症が報告されている。今回我々はペグインターフェロンα2b・リバビリン併用療法中に蜂窩織炎を来たした2例を経験したので報告する。【症例1】47歳、女性。喫煙歴あり。セログループ2、HCV-RNA量3900KIU/mlのC型肝炎に対しペグインターフェロン...
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- ESD後病理学的検討によりガイドライン適応外病変となった深達度m、sm1早期胃癌症例の検討
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石居 公之(国立病院機構長崎医療センター 消化器内科)
【目的】近年ESDは急速に普及し、早期胃癌治療法として確立されつつある。我々も2006年12月まで533病変の早期胃癌に対しESDを施行、治癒切除と判断した症例に再発は殆どなく治療成績は良好と考えている。しかし、根治目的に施行した511病変(術前診断ガイドライン(以下G)適応内病変297病変、術前診断G適応拡大病変214病変)中59病変のG適応外例があり、その中でも深達度m、sm1癌で術後診断にて...
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- 超音波造影剤が質的診断に有用であった肝細胞癌の1例
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清家 正隆(大分大学 医学部 生体分子構造機能制御講座 内科学第一)
症例は60歳、男性、C型慢性肝炎にて近医で治療していた。IFN療法では無効で、SNMCの投与を受け、3ヶ月1回の画像診断を行っていた。本年2月、S7に境界不明瞭な腫瘤が腹部超音波検査で指摘され、当科を紹介された。受診時、既に、門脈右枝は腫瘍により閉塞していた。平成19年3月、CTA、CTAPによる評価のため、入院した際に、ソナゾイドによる超音波造影検査を行った。この際、血流イメ-ジングではS7腫瘤...
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- インターフェロン治療中にI型糖尿病を発症した一例
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吉本 剛志(国立病院機構 九州医療センター 消化器科)
【症例】66歳 女性【主訴】多飲・多尿・口渇感【家族歴】【既往歴】【生活歴】特記すべき事項なし【現病歴】平成18年3月より慢性C型肝炎(1b、HCV-RNA 86 KIU/mL)に対して他院においてペグインターフェロンα2a 180μg週1回の単独療法を開始。肝機能やウイルス動態などは良好であったが、同年10月ころより多飲・多尿・口渇感が出現、検査にてHbA1c 11%を指摘されたために、当院へ紹...
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- びまん性膵脂肪置換の膵管描出にMDCT(CPR像)が有用であった一例
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伊集院 裕康(天陽会中央病院 内科)
今回 我々はLipomatous pseudohypertrophy of the pancreas(LPP)と思われるびまん性膵脂肪置換を経験したので報告する. 症例は65歳男性. 既往歴で脳動脈瘤にてクリップ術, 高血圧あり. 特に下痢や腹満などの膵外分泌不全の症状認めなかった. 検診目的の腹部エコー検査で 膵腫大を認めた. 血液生化学検査で膵酵素の膵アミラーゼ トリプシン エラスターゼ1は...
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- 胃切除術を行い、内視鏡指摘病変以外にも複数の病変を認めたA型胃炎合併多発性カルチノイド腫瘍の一例
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辛島 卓(雪の聖母会 聖マリア病院 消化器内科)
【症例】56歳、女性。【既往歴】特記事項なし。【現病歴】2006年9月健診目的に近医で、上部消化管内視鏡検査を行い、胃カルチノイド腫瘍と診断された。10月に当院消化器内科に紹介、上部消化管内視鏡検査をおこなった。胃体上部から胃体下部にかけ数mm大から10mm大の粘膜下腫瘍を計4箇所認めた。生検では核腫大、核クロマチンの軽度増殖した異型細胞の平面的な増生があり、腺房様ないし偽腺管様配列を伴っていた。...
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