セッション

検索結果は256件です。

Crohn病(CD)に対するAzathioprine(AZA)の臨床的有効性
村上 右児(福岡大学筑紫病院 消化器科)
【目的】当院におけるCD患者のうちAZAを投与した症例に関して治療効果と安全性を検討する。検討項目:1.AZA投与後の治療効果判定2.AZAの副作用について3.6-TGN測定値および平均赤血球容積(MCV)との相関について【対象】当院のCD患者でAZAを投与された100例のうち、Infliximab併用例など52例を除外し48例に関して検討した。AZAの平均投与量は50.0±10.3mgであった。...

第089回九州支部例会

胃瘻瘻孔壁からの出血を認めた1例
中武 信純(鹿児島市医師会病院 消化器内科)
【症例】75歳女性
【主訴】経口摂取困難
【現病歴】ALSで紹介医に入院中であった。徐々に経口摂取が困難となってきたため、PEG造設目的で紹介入院となった。
【入院後経過】入院後に胃体下部前壁に胃瘻カテーテル(ガストロドーム 24Fr.)を留置、少量の出血を認めたのみで終了した。3日後に血圧が低下し、胃瘻ルート内に凝血塊を認めた為、再度内視鏡を施行したところ、瘻孔壁内に動脈性の出...

第089回九州支部例会

膵原発MALTリンパ腫の一例
中村 太一(九州大学病態制御内科)
症例は50代男性。2006年6月の検診の腹部超音波検査にて膵頭部に腫瘍を指摘されたため、同年7月に当科に紹介入院となった。腹部超音波検査では膵頭部に径3cm大、体尾部にも1.0~1.6cm大の低エコー腫瘍を認めた。造影C Tでは病変は膵実質とほぼ同程度の吸収値を示し、MRではいずれもT1延長を呈する境界明瞭な腫瘍として描出された 。FDG-PETでは膵頭部および体尾部に異常集積を認めた。EUS下穿...

第089回九州支部例会

健常成人に発生したサイトメガロウイルス関連急性胃粘膜病変の1例
藤田  英治(福岡大学 医学部 第3内科)
症例は44歳男性。2007年3月上旬より左季肋部痛、嘔気、嘔吐、発熱(38度台)が出現し、前医にて腹部エコー及び上部消化管内視鏡検査施行。腹部エコーにて肝傍リンパ節腫大を認め、3月5日上部消化管内視鏡検査にて多発性潰瘍を認めた。また、血液検査にて軽度の肝障害(AST 91, ALT 108)及び異型リンパ球(WBC 12700, 異型リンパ球14%)の増加を認めた。その後、解熱及び肝障害の改善を認...

第089回九州支部例会

卵巣膿腫を契機に発見された小腸Crohn病の1例
池田 憲治(福岡大学 医学部 第3内科)
症例は25歳女性。2005年4月頃より発熱・下腹部痛が出現した。同年5月に近医にて卵巣腫大を指摘され当院婦人科に入院となった。38.9℃の発熱、著明な炎症所見(WBC 12000/μl、CRP 5.0mg/dl)を認めた。腹部超音波、MRIにて卵管瘤膿腫および骨盤腹膜炎を疑われた。抗生剤投与により一時的に炎症所見の改善を認めるたが、6月再度発熱、下腹部痛が出現したため開腹手術となった。手術時、右卵...

第089回九州支部例会

Pyodermatitis-pyostomatitis vegetans(PD-PSV)を合併した潰瘍性大腸炎の1例
井上 直樹(長崎大学 医学部 第2内科)
【目的】潰瘍性大腸炎やクローン病における皮膚合併症としては,壊疽性膿皮症や結節性紅斑などが挙げられる.さらに稀な合併症としてPyodermatitis-pyostomatitis vegetans(PD-PSV)と呼ばれる,増殖性膿疱性皮膚病変と口腔粘膜疹を来たす疾患の存在が報告されている.今回我々は本症と考えられる症例を経験したので報告する.【症例】症例は18才,女性.2006年7月より1日2,...

第089回九州支部例会

妊娠中に発症・増大した膵原発ソマトスタチノーマに対し動注化学療法を施行した一例
六倉 和生(長崎大学医学部・歯学部附属病院第一内科)
症例は26歳女性。2005年12月30日、腹痛と吐き気を主訴に近医を受診、妊娠反応陽性を指摘された。そのまま経過観察されたが腹痛が続き急性膵炎を疑われ、2006年1月4日当科を受診したが、血液検査・腹部エコーで異常所見を認めず前医で経過観察されていた。その後妊娠経過は順調であったが、食後に腹痛が見られていた。8月28日第一子女児を出産。その後下痢が見られるようになった。産後1ヶ月検診の際、黄疸、肝...

第089回九州支部例会

食道類基底細胞癌の一例
志賀 洋(福岡大学 医学部 消化器内科)
 症例は66歳、男性。2006年2月頃より発熱が出現し、縦隔炎の診断にて当院救命センター搬送となった。症状改善後、縦隔炎原因検索のため上部消化管内視鏡検査を施行したところ下部食道に隆起性病変を認め、当科入院となった。上部消化管内視鏡では切歯より33cmに立ち上がりの比較的なだらかな表面結節状隆起を数個認めた。また主病変の周囲には淡い発赤調の粘膜を伴っていた。主病変と周囲の発赤粘膜は全体にヨード不染...

第089回九州支部例会

小網原発と考えられたgastrointestinal stromal tumor(GIST)の一例
村山 貴信(宮崎医療センター病院)
症例は48歳男性。C型肝硬変のため近医に通院中であった。2006年8月の腹部CTで肝外側区と胃小弯の間に直径32mmの腫瘤を指摘され、9月4日精査加療目的で当院に紹介受診となった。9月26日に施行した腹部造影CTでは早期相にて腫瘤は全体的に造影効果を認め、後期相では中心部よりwash outされる腫瘤として描出された。肝外側区とはごく一部で接していたが、腹部血管造影では門脈および腹腔動脈からの血流...

第089回九州支部例会

血管造影下塞栓術で救命しえた腹部動脈瘤破裂の1症例
長田 修一郎(大牟田市立総合病院 消化器科)
【症例】70歳;男性。【主訴】全身倦怠感、腹痛。【既往歴】高血圧症。【現病歴】2007年2月14日、全身倦怠感、腹痛にて当院救急外来受診され、血液検査上、CRP高値であり、全身状態不良のため、精査加療目的にて同日入院となった。【経過】2月15日、血液検査にて貧血の進行を認め(Hb11.9g/dl→Hb9.2g/dl)、炎症反応CRP11.7mg/dlと高値を認めた。腹部単純X線写真では明らかな異常...

第089回九州支部例会

RFA後1ヶ月で横隔膜ヘルニアを合併した一症例
下野 淳哉(福岡県済生会八幡総合病院 内科)
肝細胞癌(以下HCC)に対して、経皮的局所治療としてRFAは比較的安全にかつ確実に治療でき汎用されている。しかし、経皮的である為、腫瘍の存在部位により、治療が困難であったり、または、他の治療への変更を余儀なくされる。今回、我々は横隔膜ドーム直下の腫瘍に対するRFA1ヶ月後に横隔膜ヘルニアを合併した一症例を経験したので報告する。症例は74歳、女性。C型肝硬変で近医フォロー中、平成18年4月肝S8, ...

第089回九州支部例会

脾静脈血栓症の一例
猿渡 仁奈子(宮崎大学 医学部 循環体液制御学)
症例は35歳、女性。1994年から2006年3月まで、断続的ではあったが経口避妊薬を使用していた。2006年4月中旬、左上腹部痛が出現し、改善しないため同年4月29日近医を受診した。家族性大腸腺腫症の家族歴も有していたため、5月1日、当科を受診した。受診時の腹部CTにて脾静脈に巨大な血栓を認めた。当科入院となり、ヘパリン持続静注、ワーファリン内服にて加療した。退院後、ワーファリン内服を継続し、画像...

第089回九州支部例会

内視鏡的に摘除しえた回腸腸石の1例
橋口 一利(嶋田病院)
 症例は73歳女性。腹痛を主訴に近医より紹介となり、腹部単純写真にて小腸ガスの貯留を認め、イレウスの診断でロングチューブを挿入。腹部CTでは回腸に充実性の腫瘤影と内部に空気像を認め、小腸造影にて終末回腸付近に55×28mmの内腔を充満する腫瘤を認めた。以上より、小腸異物または小腸腫瘍が疑われたため、確認目的に大腸内視鏡検査を施行。回盲弁より10cm口側に内腔を占拠する褐色調の類円形の異物を認め、腸...

第089回九州支部例会

誘因の明らかでない肝被膜下血腫の1例
高木 浩史(甘木朝倉医師会病院 内科)
症例は70歳女性.平成19年1月27日,突然の心窩部痛にて発症の後,右肩から右側胸部,右側腹部の疼痛が出現し,近医受診となる.腹部US, 腹部造影CTにて肝右葉被膜下に,fluid collectionを認め,貧血の進行も認め肝損傷を疑われ,平成19年2月13日当科紹介入院となる.入院後の腹部USでは,肝右葉周囲に不整形のecho free spaceを認めた.腹部造影CTおよび腹部MRIでは,肝...

第089回九州支部例会

柿胃石による小腸閉塞症の1症例
田嶋 哲二(八代総合病院 外科)
症例は74歳男性。食事摂取困難にて近医を受診。腹部レントゲンでニボーを認めイレウスの診断にて入院。イレウス管挿入し保存的に加療された。しかし、症状改善なく小腸の完全閉塞を来たした為、当院へ紹介となった。腹部CT検査でニボー像と小腸の拡張及び腫瘤性病変を認め、イレウス管造影を行ったところ、小腸の閉塞と口側の拡張を認めた。イレウス状態が改善しない為、小腸腫瘍疑いにて開腹手術を行った。トライツ靭帯より3...

第089回九州支部例会

大腸全摘後4年以上を経て腸管外合併症を来した潰瘍性大腸炎の3例
成富 一哉(福岡大学 筑紫病院 外科)
症例1: 45歳女性.19歳時発症.40歳時,中毒性巨大結腸症にて緊急手術施行.大腸全摘5年後,2006年3月下痢出現.左足首に紅斑が出現し,4月になり関節痛も伴ったため当科受診となる.内視鏡検査では回腸嚢内にびらん,小潰瘍を認め回腸嚢炎の所見であった.PSL内服開始し関節痛,結節性紅斑は速やかに改善した.症例2:37歳女性.32歳時発症.33歳時,中毒性巨大結腸症にて緊急手術.大腸全摘4年後,2...

第089回九州支部例会

若年男性に発症した無症候性原発性胆汁性肝硬変の一例
小柳 年正(飯塚病院 肝臓内科)
原発性胆汁性肝硬変(PBC)は中年以降の女性に好発し、男性の割合は全症例の10%前後で、診断時年齢は50歳代が最も多い疾患である。今回若年男性に発症した無症候性原発性胆汁性肝硬変の一例を経験したので若干の文献的考察を踏まえ報告する。症例は37歳、男性。数年前より健康診断にて糖尿病、高脂血症、脂肪肝の指摘をうけていた。近医にて抗ミトコンドリア抗体320倍を指摘され当科初診。エコー上は脂肪肝もありNA...

第089回九州支部例会

早期食道癌のESD -治療成績・治療後経過の検討-
貞元 洋二郎(北九州市立医療センター 消化器内科)
【背景】すでに早期胃癌に対するESDは安全かつ確実な治療法として確立した地位を得ている。しかし、食道病変に対するESDはその治療成績、合併症や長期予後については多数の報告は見られていない。【方法】当院では早期食道癌に対するESDの術前適応を、原則として周在性3分の2周以下で深達度EP、LPMとし、病理診断にて根治度を判定し追加治療を行っている。当院では2003年8月から2007年3月8日において、...

第089回九州支部例会

特異な形態を示した胃前庭部迷入膵の1例
草場  喜美子(社会保険田川病院内科)
症例は、61歳女性。2005年6月健診の胃透視で胃前庭部の粘膜欠損を認めたため、同年7月当院で上部消化管内視鏡(EGD)を施行した。胃前庭部大彎に中心に深い陥凹を伴う直径20mmの粘膜下腫瘍を認めた。同年9月超音波内視鏡(EUS)では、第2層の肥厚と、第3層表層にcystic areaを認め、さらにその深層に第4層と連続した11.5×20.4mm大の充実性腫瘤影を認めた。内視鏡及びEUS所見から、...

第089回九州支部例会

クローン病における悪性疾患合併症例の検討
東 大二郎(福岡大学 筑紫病院 外科)
2005年12月までにクローン病(以下CD)腸管病変に対して外科治療を行なった286例のうち,経過中に悪性疾患を合併した症例は13例(4.5%)であった.うちわけは,大腸癌6例,直腸カルチノイド1例,胃癌1例,子宮癌1例,甲状腺癌1例,皮膚癌1例,急性白血病2例で,13例中11例は固型癌で,大腸とくに肛門部の癌合併が最も高頻度であった.大腸癌以外の悪性疾患合併例では,胃癌症例は69歳発症であったが...

第089回九州支部例会