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検索結果は256件です。
- バレット腺癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術
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島岡 俊治(南風病院 消化器科)
(目的・方法)バレット食道に関連した高度異形成や表在癌に対して食道切除術は依然標準的治療とされているが侵襲が大きいためリンパ節転移の危険性が低いと考えられる症例においては粘膜切除術 (EMR) や焼灼術などの内視鏡治療が選択されることが多い。しかしながら術前の深達度、側方進展の診断が困難であることさらに一括切除が困難であることがしばしばあり、不完全切除や高い局所再発率が問題となっている。したがって...
第089回九州支部例会 >
- 内視鏡的粘膜切除術を施行した多発直腸カルチノイドの1例
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宇野 博之(福岡市医師会 成人病センター 消化器科)
症例は49歳,男性.2003年9月左側腹部痛あり,近医より精査目的にて紹介.下部消化管内視鏡検査にて直腸Rbに5mmの隆起性病変を認め,生検にてカルチノイド腫瘍と診断された.既往歴に糖尿病,高血圧,中大脳動脈閉塞症にて加療中.家族歴,生活歴に特記事項なし.(経過) 2004年6月に再検し,直腸に多発する黄色調の隆起病変が散見され,直腸多発病変と思われた.同部より生検しカルチノイド腫瘍と診断された....
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- 低蛋白血症,体重減少を来たした糞線虫症の一例
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矢野 貴文(慈愛会今村病院分院 消化器内科)
今回,成人T細胞性白血病(以下ATL)に合併した糞線虫の一例を経験したので報告する.症例は69歳男性.2007年8月より軟便,食思不振が出現.約10Kgの体重減少も伴うようになり10月下旬に精査加療目的で当科に入院となる.採血で異型リンパ球を伴う白血球増多,低蛋白血症,可溶性IL-2受容体抗体の増加,抗HTLV-I抗体陽性がみられた.糞便検査では便中に多数の糞線虫を認め,糞線虫症と診断された.上部...
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- 過形成性ポリープに類似した肉眼形態を呈した胃高分化腺癌の1例
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槙 信一朗(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は70歳女性。以前より採血にて貧血を認めたため貧血精査目的にて上部消化管内視鏡検査施行した。上部消化管内視鏡検査では前庭部大弯側に約2cm台の亜有茎性の隆起性病変を認めた。病変の表面は発赤調で粘液の付着が見られており、肉眼所見からは過形成ポリープを疑った。その後約8ヵ月後に再度上部消化管内視鏡検査施行したところ病変はやや緊満感が増しておりまた軽度増大傾向を認めたため当院紹介受診となった。当院で...
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- 潰瘍性大腸炎に発生した内分泌細胞癌の1例
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青見 賢明(福岡大学筑紫病院 消化器科)
症例は82歳、男性。1997年(72歳時)、左側結腸炎型の潰瘍性大腸炎(UC)と診断され、近医に通院し5ASA内服とステロイド注腸で経過良好であった。2001年4月、UC診断4年後に、他院にてRbに約2cmの結節集簇様病変を指摘されEMRを施行、高分化腺癌、sm1と診断されたが、高齢であり本人の意向で経過観察となった。その後も他院で腺腫と早期癌に対し計7回の内視鏡的切除が行われた。2004年7月、...
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- スキルス胃癌と鑑別が困難であった胃MALTリンパ腫の一例
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吉澤 直之(新小倉病院 内科)
症例は40歳代女性。H17年5月下旬頃より、心窩部痛が出現するようになり6月28日近医受診。上部消化管内視鏡検査にて胃病変を指摘され、精査目的にて当院紹介となった。上部消化管内視鏡検査では、体上中部の大弯から後壁にかけ広範な陥凹性病変を認めた。陥凹内の粘膜は不整で一部に潰瘍、びらんを形成し、色調は発赤と褪色が混在していた。この病変と非連続性に体中部前壁と体下部大弯にそれぞれΙΙc様陥凹性病変を認め...
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- 肝生検にて診断し得た、孤立性肝結核腫の1例
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上尾 哲也(大分医療センター)
(はじめに)肝結核はほとんどの場合、肺結核に合併するびまん性粟粒型としてみられることが多く、腫瘤を形成する孤立性肝結核腫は比較的まれとされる。また、その臨床症状や、画像所見に特徴的な所見がないため、臨床的に確定診断が困難であった例がしばしば報告されている。今回我々は、肝生検にて診断し得た、孤立性肝結核腫の1例を経験したので、報告する。(症例)75歳女性。胃のもたれ、腹部膨満感を自覚し、近医を受診し...
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- 直腸狭窄による腸閉塞をきたした腸管膜脂肪織炎の一例
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坂田 玄太郎(大腸肛門病センター 高野病院)
【はじめに】腸間膜脂肪織炎が原因と考えられる直腸狭窄による腸閉塞の一例を経験したので報告する。【症例】44歳 女性。【主訴】腹痛、便秘。【既往歴】33歳 子宮筋腫核出術。34歳 帝王切開。【現病歴】腹痛、便秘のため受診。緩下剤、腸管運動改善薬を処方したが、その後も便通なく、腹痛増強のため、3日後入院。【所見】微熱あり。腸音亢進、左下腹部圧痛あり、筋性防御なし。腹部X線:左側大腸ガス貯留多く、腸閉塞...
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- 当院における消化管穿孔、特に下部消化管穿孔症例の検討
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小松 英明(健康保険諫早総合病院 外科)
当院において2002年1月から2007年3月の間に経験した消化管穿孔症例は61例でありそのうち下部消化管穿孔は16例であった。この16例の下部消化管穿孔症例につき検討した。内訳は男性5例、女性11例。年齢は47-87歳、平均69.0歳であった。穿孔部位は盲腸3例、S状結腸10例、直腸Rs部3例であった。原因は憩室9例、魚骨1例、癌性2例、医原性3例、不明1例であった。術式は人工肛門造設(+腸管切除...
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- 著明な急性肝障害をきたしたウイルス性心筋炎の一例
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山下 晋作(国立病院機構 別府医療センター)
インフルエンザA型に罹患後、著明な急性肝障害をきたし紹介され、心不全も認めウイルス性心筋炎と診断し加療した症例を経験したので報告する。症例は24歳女性。元来健康であったが、3月半ばより発熱をきたし、近医受診。鼻腔抗原検査にてインフルエンザA型陽性と診断され、総合感冒薬に加え、リン酸オセルタミビル(タミフル)、アセトアミノフェン、抗生剤を処方され内服した。翌日より嘔気、腹満、全身倦怠感あり、数日続く...
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- 難治性F0食道静脈瘤出血に対してTAEが奏効した一例
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平峯 靖也(鹿児島厚生連病院 肝臓内科)
肝硬変症の合併症には食道・胃静脈瘤があり,現在これらに対し様々な治療法が開発されているのは周知のとうりである.また,静脈瘤の形態・肝機能・肝癌の有無・全身状態・緊急例/待期例などによりEVL(内視鏡的静脈瘤結紮術)やEIS(内視鏡的硬化療法),外科的治療,IVR療法などが選択される.しかしその効果の持続性が低い症例もあり,治療を繰り返すごとに粘膜下層の太い血管が消失し,粘膜内残存細血管の拡張・増生...
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- 抗凝固療法患者における直腸扁平腫瘍のESD後出血に対して、注腸透視用直腸カテーテルを用いた圧迫止血が奏功した一例
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吉村 大輔(済生会福岡総合病院 内科)
【症例】62歳男性、閉塞性肥大型心筋症に対する心筋部分切除術後および弁膜症を伴う徐脈性心房細動に対する永久心臓ペースメーカー植え込み後のためワルファリンによる抗凝固療法中であった。C型肝硬変症を合併し,前医において痔核切除術を受けた際に多量の術後出血が持続した既往を有す。痔核術後の経過観察の大腸内視鏡検査において直腸腫瘍を指摘され,加療のため当科を紹介頂いた. 【治療】病変は直腸Rb右前壁の...
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- ウィルス性食道炎を強く疑いacyclovir治療が奏功した症例
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平野 達雄(センタービルクリニック(飯塚市))
症例1:40代女性。2週間続くPPI不応の強い嚥下痛、嚥下障害、前胸部痛、この間5 kgの体重減少あり紹介された。上部消化管内視鏡で食道中下部に火山の噴火口様の小潰瘍が多発し単純ヘルペス性食道炎を疑った。生検で特異的な所見はみられなかった。Acyclovirを投与し症状は軽減し内視鏡で治癒を確認した。 症例2:60代男性。3日続く嚥下障害あり来院。上部消化管内視鏡検査で中下部食道に周辺隆起を伴わ...
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- 内視鏡シミュレーターAccuTouch(Preope)による消化器内視鏡初期トレーニング
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原田 直彦(国立病院機構 九州医療センター 内視鏡トレーニングセンター)
【目的】当センターでは、内視鏡医育成教育の目的で2006年、内視鏡トレーニングセンターを設立し、内視鏡シミュレーターAccuTouch(PreOpe) (Immersion Medical社製、上部・下部消化管内視鏡、ERCP、気管支鏡)を導入した。内視鏡シミュレーターは仮想臨床体験が可能であり、またコンピュータ評価による自己フィードバックも可能であり初期トレーニングには極めて有用である。その反面...
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- 最大径7 mmの大腸粘膜下層癌の1例
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平野 達雄(センタービルクリニック(飯塚市))
症例:50代男性。無症状、検診で便潜血反応陽性を指摘され来院。大腸内視鏡検査でS状結腸にやや緊満感のある最大径7 mmのIs(+IIc)型病変を認めた。ひだ集中はなかった。通常内視鏡では一見陥凹型由来のde novo癌を疑ったが、インディゴカルミン散布では隆起部分はsm癌で周辺には腺腫を伴っていることが疑われた。クレシールバイオレット染色拡大内視鏡では中央隆起の一部に染色不良部がみ...
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- 直腸カルチノイド腫瘍の診断における超音波内視鏡(EUS)の有用性と限界
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平野 達雄(センタービルクリニック(飯塚市))
[目的] 直腸カルチノイドのEUS所見と病理組織像を対比しEUSの有用性を検討した。[対象と方法] 2006年12月までに経験した直腸カルチノイド20例のうち17例17病変にEUSを行った。腫瘤は低エコーに描出されたが、腫瘤内の高エコーを粗大、微細、超微細の3群にpattern分類し、組織所見は腫瘍細胞と間質密度から検討した。[結果] 病変は大きさ1-10 mmで平均4.9 mm、最深部は1例粘膜...
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- 十二指腸陥凹型微小腺腫の4例
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平野 たつお(センタービルクリニック(飯塚市))
十二指腸の陥凹型病変は比較的まれである。2006年12月までに4例の陥凹型微小腺腫を経験したので報告する。症例1: 67歳男性。上腹部痛。十二指腸第2部後壁に約4 mm径の白色調のIIc様病変あり、空気変形を認め粘膜内病変と考えた。生検で腺腫と診断され、EMRしていただいた。症例2: 31歳女性。上腹部痛。十二指腸第2部外側前壁寄りに約3 mm径の淡発赤調のIIc様病変あり、空気変形を認めた。拡大...
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- 経鼻内視鏡検査における前処置法の工夫~カテーテル硬度の検討~
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吉村 理江(医療法人財団博愛会 人間ドックセンターウェルネス)
【目的】当施設ではH18年2月から受診者希望で経鼻内視鏡検査を開始、現在まで約900名が経鼻を受診した。調査で6割が「楽な検査」と回答する一方、苦痛原因として「鼻痛」は約1割を占める。当初使用した鼻腔麻酔用カテーテルは柔軟かつ形状変化し易いため、カテーテルは容易に挿入できても、内視鏡になると挿入不可となる例が見られた。このような例での鼻痛症状が強く、カテーテルと内視鏡の硬度差が鼻痛原因になる可能性...
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- 喘息の治療後に急性増悪を起こしたB型慢性肝炎の1例
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仲吉 朝邦(ハートライフ病院 消化器内科)
症例は50才、男性。2005/6から気管支喘息のため近医に不定期に通院し、吸入ステロイド剤にてコントロールされていたが、2006/10/31、喘息発作に対し、ヒドロコルチゾン100mg、11/4~8に200mg投与された。12/16に全身倦怠感、皮膚掻痒感、褐色尿等が出現したため同医受診し、肝機能障害を指摘され精査加療目的に当科紹介入院となった。アルコール歴:泡盛3合/日(26才~)、常用薬:なし...
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- 上腸間膜動脈閉塞症の2例
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神谷 雄介(戸畑共立病院 医局)
上腸間膜動脈(SMA)閉塞症に対しマルチスライスCTにて比較的早期の診断を得た2例を経験した。2例ともに下痢・間歇的な腹痛を主訴とし、原因検索の造影CTにてSMAの分岐枝に陰影欠損を認めSMA閉塞症と診断し、大量ウロキナーゼによる経動脈的血栓溶解療法を試みた。1例は血栓溶解し血行再開得られたが、もう一例は血行の再開得られず開腹手術となり、小腸遠位部に壊死を認め小腸亜全摘となった。SMA閉塞症は発症...
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