セッション |
検索結果は256件です。
- 肝内胆管癌の経過中に健康食品「虫草源」による薬物性肝障害をきたした1例
-
橋口 正史(鹿児島大学 大学院 医歯学総合研究科 消化器疾患・生活習慣病学)
【はじめに】近年多くの健康食品が販売され、それにともなって薬物性肝障害等の健康被害が多数報告されるようになった。健康食品の種類は極めて多く、二次的な健康被害を防ぐためには商品名や健康被害の種類等の情報を蓄積することが重要である。今回、肝内胆肝癌の経過中に健康食品「虫草源」を原因とする薬物性肝障害を経験したので報告する。【症例】64歳の女性。平成15年の健診の腹部超音波検査で16mmの肝腫瘍を指摘さ...
第089回九州支部例会 >
- 大腸癌組織におけるPPAR delta発現と血管新生との関連に関する検討
-
良永 雅弘(国立病院機構 別府医療センター 消化器科)
背景:核内受容体であるperoxisome proliferator-activated receptor (PPAR) deltaは、大腸癌細胞において発現が亢進しているが、発癌過程における役割が明らかにされていない。近年、大腸癌細胞において、PPAR deltaの活性化が血管内皮増殖因子(VEGF-A)の産生を亢進したとの報告がある。そこで大腸癌の切除標本を用い、癌組織内のPPA...
第089回九州支部例会 >
- アルコール摂取量と脂肪肝発生の関連について
-
今村 也寸志(鹿児島厚生連病院内科)
【背景】非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の病態を探る目的で、非飲酒者と飲酒者の背景の違いについて、健診データをもとに検討した。【対象および背景】対象は30~74歳の健診受診者11011名であり、脂肪肝の診断は腹部超音波検査で行った。アルコール摂取量は摂取頻度と毎回の摂取量アンケート結果から、平均摂取量を算出し、非飲酒群、1合/日未満、1合/日以上飲酒群の3群に分けて検討した。【結果】脂肪肝の発生...
第089回九州支部例会 >
- 内視鏡的に切除した異所性胃粘膜下胃腺の過形成の一例
-
田井 博(古賀総合病院)
症例は49歳女性。近医で健診目的で上部消化管内視鏡検査を施行したところ胃弓隆部大弯側に隆起性病変を認め精査加療目的で当院紹介となった。当院で施行した上部消化管内視鏡検査では胃弓隆部大弯に径10×12mm大の2段隆起状の特異な形態を呈する病変を認めた。前医と当院での生検組織所見は過形成性の変化と診断された。しかし、内視鏡、レントゲンの形態から腫瘍性の変化も否定できないと考えたので本人に十分なインフォ...
第089回九州支部例会 >
- GERDに対する2種類の問診票とGERDに関与する因子との相関についての検討
-
嶋津 剛典(福岡大学筑紫病院 消化器科)
目的:今回我々は胃食道逆流症(GERD)の症状を客観的に評価できる2種類の問診票とGERDの頻度に関与していると考えられる因子(性、年齢、下部食道胃接合部機能、基礎代謝率:BMI)についての比較検討を行った。対象と方法:最近1年間に樋口病院において内視鏡検査を施行し、QUEST問診票とFスケール問診票(草野、2004)を記入できた連続例313例を対象とした。内視鏡検査前に両問診票を記入した。内視鏡...
第089回九州支部例会 >
- 診断に苦慮した下部胆管癌の一例
-
矢嶌 弘之(宗教法人 聖フランシスコ病院会 聖フランシスコ病院)
症例は69歳、男性。発汗、腹満を主訴に近医にて上部消化管内視鏡検査を受けたが異常所見を認めず精査目的で当院紹介入院となった。上部消化管内視鏡検査を除く全身精査を行ったが大腸ポリープを認める以外には異常所見を認めず一旦退院となったが退院後すぐに腹満感、嘔吐を訴え当院外来受診し、腹部単純CTを施行したところ胃の著明な拡張と十二指腸の壁肥厚とを認め再入院となった。再入院後施行した上部消化管透視検査では十...
第089回九州支部例会 >
- 急速に進行し全身転移を来した胃内分泌細胞癌の1剖検例
-
鴻江 勇和(済生会熊本病院 消化器病センター, 玉名地域保健医療センター 消化器科)
症例は52歳、男性。生来健康で毎年の定期健診では特に異常は指摘されず、2004年10月の上部消化管X線検査では慢性胃炎の診断であった。2005年7月上旬より食思不振と著明な全身倦怠感が出現したため近医を受診。上部消化管内視鏡検査を施行したところ、胃前庭部全体を占拠する隆起性病変を認めた。生検より悪性リンパ腫と診断され、7月26日当院紹介となり、全身状態不良のため緊急入院となった。入院時、既に経口摂...
第089回九州支部例会 >
- 非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)の栄養・食事摂取量の実態について
-
安武 健一郎(独立行政法人国立病院機構九州医療センター 栄養管理室)
【目的】近年、非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)の病態は注目されているがNAFLD患者の栄養・食事摂取量の実態を調査した報告は少ない。今回、外来NAFLD患者の食事摂取量を調査し、実態と問題点を検討した。 【方法】2006年10月~2007年2月に消化器内科受診後に栄養指導を受けたNAFLD 39例(男20例、女19例)、年齢48.0±14.8歳を対象とした。食事摂取量は、食事記録法(...
第089回九州支部例会 >
- ダブルバルーン小腸内視鏡検査にて診断し得た小腸GISTの一例
-
安部 高志(大分県厚生連鶴見病院 消化器科)
【はじめに】ダブルバルーン小腸内視鏡検査の登場により近年小腸粘膜の直接観察が可能となってきた.今回下血を主訴に来院し,ダブルバルーン小腸内視鏡にて診断し得た小腸GISTの一例を経験したので報告する.【症例】58歳の男性.特記すべき既往歴はない.平成19年1月3日より下血を認め,同日当院外来受診.採血所見上は,RBC 415万/μl, Hb 12.7 g/dl, BUN 46.1 mg/dl, Cr...
第089回九州支部例会 >
- 化学放射線療法により切除可能となった高度進行直腸癌の一例
-
北里 周(独立行政法人国立病院機構 長崎医療センター 外科)
(症例)53歳男性。排尿・排便困難を主訴に近医受診し、精査加療目的に当院紹介。CT、MRIにて小骨盤腔を占拠し前立腺、仙骨との境界不明瞭な腫瘍を指摘。下部消化管内視鏡は腫瘍部を通過できず、生検は高分化腺癌で直腸原発と考えられた。骨シンチにて仙骨への集積を認めた。画像上局所リンパ節腫脹あるも遠隔転移なし。以上より一期的切除は困難と判断し、高度直腸狭窄に対しまずS状結腸人工肛門造設術を施行後、UFT-...
第089回九州支部例会 >
- 酢酸オクトレオチドが著効した肝被膜下巨大膵仮性嚢胞の一例
-
川野 紀子(産業医科大学病院 消化器・代謝内科)
今回、肝被膜下に出現した10cm大の巨大な膵仮性嚢胞と膵性腹水に対して、酢酸オクトレオチドが著効した症例を経験したため若干の文献的考察を加えて報告する。症例は29歳男性。2003年11月にアルコール性急性膵炎の診断で入院加療をうけた。2004年11月ERP上は膵管に異常を認めなかった。2006年1月に腹痛の再燃あり腹部CT上膵炎の所見および膵頭部の石灰化、多発する膵嚢胞性病変を認め慢性膵炎および仮...
第089回九州支部例会 >
- ESDにて切除し、組織学的に神経内分泌組織への分化を認めた0-Ip型食道腺癌の一例
-
原口 和大(北九州市立医療センター 消化器科)
【症例】70歳、男性【主訴】特記事項なし【既往歴】49歳時 胃癌にて幽門側胃切除術【家族歴】特記事項なし【現病歴】平成17年11月上旬に検診での上部消化管内視鏡検査にて食道の隆起性病変を指摘され、11月22日当科紹介受診。当科での上部消化管内視鏡検査にて、門歯より33cmの胸部中部食道に約2.5cm大のヨード不染の亜有茎性隆起性病変を認め、生検にてSquamous cell carcinoma, ...
第089回九州支部例会 >
- 内視鏡的治療にて軽快し得た主膵管損傷を伴う膵頭部外傷の一例
-
安部 高志(大分県厚生連鶴見病院 消化器科)
【はじめに】これまで主膵管損傷を有する膵外傷は手術適応とされてきたが,その術式の侵襲の大きさから内視鏡的治療を選択し治療し得た報告も認めるようになった.今回我々は主膵管損傷を伴う膵頭部外傷に対し,内視鏡的膵管ドレナージ術を施行し,治療し得た一例を経験したので報告する.【症例】43歳の男性.建設業に従事.建設現場にて,立て掛けていた鉄骨が腹部に倒れてきて受傷.約12時間後に腹痛を主訴に当院外来受診....
第089回九州支部例会 >
- 潰瘍性大腸炎に合併した静脈血栓症の2症例
-
尾上 公浩(熊本大学 大学院 消化器内科学)
炎症性腸疾患では1.2~7%の頻度で静脈血栓症の合併が知られており、肺梗塞などを合併すると重篤な状態となり注意が必要である。今回我々は潰瘍性大腸炎に合併した静脈血栓症の2症例を経験したので、若干の文献的考察をふまえ報告する。 【症例1】16歳女性。2005年血便を認め近医にて潰瘍性大腸炎と診断される。2006年8月全身倦怠感、下血が増悪し近医に入院となる。著明な低栄養、貧血を認めたためIVH...
第089回九州支部例会 >
- EST後膵炎・出血の検討
-
大谷 圭介(福岡大学 筑紫病院 消化器科)
[背景と目的]2005年に発表された「急性胆管炎の診療ガイドライン」によれば急性胆管炎に対しては、軽症例の一部を除き、まず胆道ドレナージを行い、全身状態改善後、乳頭処置を行うべきとしている.このように急性期の乳頭処置は積極的には選択されていないのが現状である.当科では急性胆管炎の初期治療としてESTとERBDの併用を原則としているが、EST後膵炎・出血の危険因子を明らかにし、当科での治療方針を検証...
第089回九州支部例会 >
- 治療により著明な肝腫大が改善した全身性アミロイドーシスの1例
-
一木 康則(大分赤十字病院 消化器科)
症例は診断時70歳の男性。30歳代より健診にて時々尿蛋白、尿潜血を指摘されていた。1983年(53歳)、狭心症、陳旧性心筋梗塞と診断。1993年(63歳)より上室性・心室性期外収縮にて投薬を受けていた。1998年7月までは肝機能検査は正常であったが、1999年8月に肝機能異常が出現し、尿蛋白(3+)。2000年2月、肝障害が増悪し、著明な肝腫大も認められたため、かかりつけ医より当科を紹介受診。精査...
第089回九州支部例会 >
- gastritis cystica profunda(GCP)を母地として発症した残胃癌の一例
-
小村 浩史(古賀総合病院 内科)
Gastritis cystica profunda(GCP)は術後長期経過した胃空腸吻合部に時にみられる特異的な慢性炎症性胃病変で、無茎性のポリープ状隆起を呈する。病理学的には腺窩上皮の過形成、固有腺の萎縮、偽幽門腺の増殖と嚢包状化、腺の粘膜下侵入を特徴とするもので癌の合併が多く、前癌病変の可能性が示唆されている。今回、われわれは胃潰瘍の術後53年経過したBillroth-II法再建の吻合部癌を...
第089回九州支部例会 >
- 化学放射線療法が奏効した食道原発小細胞癌の一例
-
森戸 清人(佐賀大学医学部 一般・消化器外科)
症例は69歳男性. 主訴:嚥下困難感. 現病歴:2006年7月より嚥下困難感を認めるため近医を受診し、精査にて食道癌と診断. 加療目的に9月5日当院を紹介された.既往歴:糖尿病、気管支喘息、高血圧症.喫煙歴:17~65歳. 飲酒歴:ビール1本、焼酎1合/日.血液検査:空腹時血糖144mg/dl, HbA1c 10.0%と耐糖能異常を認めたが、他の異常所見は認めなかった. 腫瘍マーカーはCEA: 5...
第089回九州支部例会 >
- 同時性多発小腸GISTの一例
-
三宅 修輔(佐賀大学医学部 一般・消化器外科)
症例は77歳男性。主訴:下血。現病歴:2007年1月13日に下血、気分不良、冷感を主訴に近医を受診。消化管出血疑いのため当院を紹介された。既往歴:糖尿病、前立腺肥大症、大腸憩室症、大腸ポリープに対しポリープ切除術施行。身体所見:意識清明、血圧139/60mmHg, 脈拍60回/分。血液検査:Hb: 6.8g/dl, Ht: 19.7%と貧血を認めた。BUNは38.2mg/dlと高値であったがクレア...
第089回九州支部例会 >
- 肝多血性良性結節と肝細胞癌が同時に観察された一例
-
山下 信行(九州厚生年金病院 内科)
症例は初診時40歳代後半女性.飲食店を経営し,過去多量に飲酒しており,3年前にアルコール性肝障害と診断された.初診の2年前,他院で肝腫瘍を指摘されたが,生検で良性と診断された.今回腹水の治療のため当院に入院となった.入院時の検査で,肝両葉に5個の結節を認めた.以前より増加・増大しており,腫瘍マーカーは陰性であったが,肝細胞癌が疑われた.この時は肝機能不良のため経過観察としたが,1ヶ月後に脳出血で入...
第089回九州支部例会 >
|