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検索結果は461件です。

001 GERD患者における自覚症状および内視鏡所見と組織学的所見(Ki67陽性率)の検討
飯田文世(金沢大学医学部付属病院消化器内科)
【目的】GERDなどで長期に食道炎に罹患した粘膜はパレット食道を経て食道腺癌の発生母地となりうるとされ軽症例であっても内服加療を行い組織学的レベルで食道炎を鎮静させるのが望ましいと考えられる日常の診療において問診や肉眼的内視鏡所見を参考にして組織学的レベルの食道炎を全て拾い上げるべく今回我々は1.患者の自覚症状を反映するFスケールのscore(以下Fscore)2.食道炎の肉眼的重症度を反映するL...

第94回日本消化器病学会総会

002 PPI抵抗性NERDに対する薬剤倍量投与の有効性
徳留健太郎(愛知医科大学消化器内科)
【目的】常用量のプロトンポンプ阻害薬(PPI)を8週間内服しても胸やけ症状が改善しないPPI抵抗性NERD症例に対して適切な治療戦略の確立は臨床上の急務である.24時間食道pH・インピーダンス(lmp)検査によりその病態を分類すると常用量のPPIでは十分に酸逆流の抑制が得られない群があることを報告した。この群に対し倍量のPPIを投与しその有用性安全性を検討した.【対象】PPI抵抗性NERD症例のう...

第94回日本消化器病学会総会

003 10年間にわたる高齢GERD(胃食道逆流症)患者の長期経過-PPI治療はQOLを向上させ合併症を予防する
宮本真樹(県立広島病院総合診療科)
【目的】高齢化社会食生活の欧米化が進む中わが国でも急激にGERD(胃食道逆流症)患者が増加している.本研究はわが国におけるGERD診療の将来像を予測する目的で広島県北部の高齢化の進んだS町(人口1949名高齢化率40%)で10年間にわたりprospectiveに行われた.【方法】町内唯一の診療所の通院患者380名(平均年齢72歳)を対象にQUEST問診票を用い6点以上であった44名(男性9名女性3...

第94回日本消化器病学会総会

004 嚥下障害非心臓性胸痛患者における食道内圧測定の有用性
山下博司(大阪府済生会中津病院消化器内科)
【目的】嚥下障害や非心臓性胸痛(non-cardiac chest pain:NCCP)は日常診療において比較的よく遭遇する症状であるが内視鏡や各種画像機器を駆使しても器質的異常がなく診断に苦慮することが多い.食道運動疾患は嚥下障害やNCCPの原因となりうるにもかかわらず一般臨床の場においては広く認知されているとは言い難い.今回我々は嚥下障害NCCP患者の病態を検討するため食道内圧測定を中心に行っ...

第94回日本消化器病学会総会

005 24時間インピーダンスpHモニタリングによるGERD関連慢性咳嗽患者の食道咽頭逆流の評価
河村修(群馬大学病態制御内科学)
【目的】今回われわれはGERDに関連して発症したと推測される慢性咳漱患者を対象に咽頭食道内インピーダンスpHモニタリングを施行した【方法】対象はGERD関連慢性咳啄患者8名(GRC)GERD患者7名健常者10名.インピーダンス電極(6ヵ所)とpHセンサー(2ヵ所)が一体となったセンサーを用いた(Sandhill社製).食道内圧検査によりUESおよびLESの位置を同定しセンサーを所定の位置に固定し2...

第94回日本消化器病学会総会

006 食道内多チャンネルインピーダンス法とpH法併用法(MII-pH)とpH単独法による胃食道逆流回数の比較検討
越野健司(島根大学医学部第二内科)
【背景・目的】最近胃食道逆流の正確な診断法として食道内多チャンネルインピーダンス法とpH併用法(MII-pH法)が行われている.本検討はMII-pH法にて胃食道酸逆流回数を検出した場合とpHの変化のみから胃食道酸逆流回数を検出した場合とでどの程度酸逆流回数に差がみられるかを明らかとすることを目的に検討を行った.【対象と方法】対象は健常男性ボランティア10名(35.6歳)で4時間以上の絶食ののちにS...

第94回日本消化器病学会総会

007 食道内酸上昇パターンを含めた逆流性食道炎患者における過剰な食道内酸曝露のメカニズム
川見典之(日本医科大学消化器内科)
【目的1逆流性食道炎(RE)は過剰な食道内鍵曝露により発症するが逆流後の酸上昇パターンを含めた過剰な食道内壕曝露のメカニズムは明らかでない.【方法】LA分類grade ABの軽症RE15例grade Cの重症RE14例健常者15例に対して一次蠕動波の評価を行った後食事摂取後3時間の食道内圧pH(LES口論2cm7cm)測定を座位の姿勢にて行った.【成績】健常者軽症RE患者の酸逆流(GER)のメカニ...

第94回日本消化器病学会総会

008 食道内酸還流時の食道知覚と脳内反応に関する検討
小林茂之(東北大学大学院消化器病態学分野)
【背景・目的1胃食道逆流症は自覚症状と酸逆流の程度が必ずしも相関しないことが知られているがその病態の一つとして食道知覚過敏の存在が指摘されている.内臓知覚も体性知覚と同様に知覚の「認知」には体性知覚野・島など「弁別」には前頭前野など「情動」には帯状回・島などが関与していると考えられているが不明な点が多いそこで食道内浦還流時の脳血流の変化をPositron Emission T(》mography(...

第94回日本消化器病学会総会

009 日本人GERD患者における睡眠障害とラペプラゾールの効果
木幡幸恵(大阪市立大学大学院消化器器官制御内科学)
【背景と目的】GERD患者には睡眠障害を伴う症例が存在する.健診受診患者においてGERD症状が毎日ある人の睡眠時間は有意に短いとの報告もあるラベプラゾールがこのような睡眠障害の改善に及ぼす影響について検討した.1対象】特異的GERD症状(胸やけ酸逆流感)を有し以下の除外基準を満たさない65症例(男性35例女性30例平均年齢52.8歳)を対象とした.受診前よりPPIを内服している症例無症状の症例や咽...

第94回日本消化器病学会総会

010 実験ラット慢性胃液および慢性胃液・十二指腸液逆流型食道炎モデルにおける食道粘膜傷害に関する検討
三木雅治(島根大学医学部内科学講座内科学第二)
【背景・目的】パレット食道患者では食道への高度の酸逆流に加えて胆汁の暴露が重要と考えられている.しかしながら逆流性食道炎患者に比して逆流症状が高頻度にみられる患者は少ないことが知られており食道への胆汁の暴露によって食道知覚が低下している可能性があるそこで本検討ではラット逆流性食道炎モデルを作成し酸逆流のみの場合と酸逆流に加えて胆汁逆流がみられる場合とで食道感受性神経の感受性に違いがあるか否かを明ら...

第94回日本消化器病学会総会

011 実験的慢性逆流性食道炎モデルにおける十二指腸液の意義-酸型逆流と混合型逆流の差異-
矢野文章(東京慈恵会医科大学外科学講座・消化器外科)
【目的】逆流性食道炎の攻撃因子として酸と十二指腸液(膵液胆汁)がある.今回慢性逆流性食道炎モデルを用いて逆流性食道炎の病態における十二指腸液の意義について検討した。【方法】8週齢Wistar系雌性ラットを用いA群(酸逆流)とB群(混合逆流)の2群(各室n・=5)を作成した.24時間固形食絶食後さらに術前3時間絶飲食とした.約2cmの上腹部正中切開にて開腹前当・腺胃境界を2一{)絹糸にて結紮した.消...

第94回日本消化器病学会総会

012 ラット食道への酸曝露によるTRPV1を介した神経炎症
鈴木隆裕(京都府立医科大学免疫内科学)
【目的】我々はnon-erosive GERD(NERD)患者の食道粘膜において酸や痛みの受容体であるTRPV1などの刺激により神経終末から放出されるニューロペプチドSubstance Pの発現が増加していることを報告してきた.今回ラットの食道に酸を直接暴露させるモデルを用いてびらん性病変を認めない時期での食道粘膜および後根神経節(DRG)におけるTRPV1およびSubstance Pの発現を検討...

第94回日本消化器病学会総会

013 Fスケール問診票を用いたPPI治療抵抗例に関する検討
森田照美(島根大学医学部消化器肝臓内科)
【背景・目的】Fスケール問診票(FSSG)は簡便で症状を酸逆流関連症状運動不全症状に分けて評価できることから胃食道逆流症(GERD)fUnc-tional dyspepsia(FD)などの酸関連疾患の診断・評価に有用であることが示されている.現在酸関連疾患の治療にはプロトンポンプ阻害薬(PPI)などの酸分泌抑制剤が主に用いられているがPPI治療抵抗例の存在が問題となっているそこで今回はPPI内服に...

第94回日本消化器病学会総会

014 PPI抵抗性(rabeprazole 20mg)NERD患者の病態24時間食道pH・多チャンネルインピーダンス測定による検討
佐野弘仁(日本医科大学消化器内科)
【目的】PPI抵抗性NERD患者の病態として胃酸以外の逆流により症状が出現している可能性も考えられている.胃酸以外の逆流を評価できる食道pH・多チャンネルインピーダンス測定機器によりPPI抵抗性NERD患者の病態を検討した.【方法】胃食道逆流を疑う症状(胸やけ逆流感)を週2回以上訴えるものの内視鏡検査にて食道粘膜傷害を認めない患者に対しラベプラゾール20mg8週の内服を行うも症状の改善を認めない1...

第94回日本消化器病学会総会

015 CYP2C19遺伝子多型によるGERDの維持療法期のPPI用量設定指針
古田隆久(浜松医科大学臨床研究管理センター)
【目的】逆流性食道炎患者でのPPIの長期投与が認可され長期的にPPIを内服されるようになった.PPIの胃酸分泌抑制効果はCYP2C19の遺伝的多型性に依存する.維持療法期で症状が安定するとPPIのステップダウンが行われることがあるがこのステップダウンにて症状が再燃する患者もみられるそこで胃食道逆流症患者の維持期PPI用量ステップダウン時の症状再燃の有無とCYP2C19遺伝子多型についてレトロスペク...

第94回日本消化器病学会総会

016 当院における食道カンジダ症患者の臨床像と背景因子についての検討
岸野真衣子(東京女子医科大学消化器内科)
く背景〉食道カンジダ症は悪性腫瘍の化学療法中や糖尿病のコントロール不良例AIDS免疫能低下症例に多く認められる.近年の内視鏡検査の普及から特に基礎疾患がなく内服治療もうけていない健常症例にも無症状のカンジダ食道症所見を認めるケースが少なくない.またPPIによる食道カンジダ症発現の報告も散見される.今回当院の食道カンジダ症186症例の内視鏡所見背景を検索し本症発現の臨床意義を検討した.〈対象・方法>...

第94回日本消化器病学会総会

017 食道粘膜上皮細胞におけるカプサイシン受容体TRPV1の発現とその意義
岸本悦子(京都府立医科大学大学院免疫内科学)
【目的】カプサイシン受容体(TRPV1)は感覚神経に特異的に発現しカプサイシンや酸熱などによって活性化される痛み受容体として知られる.食:道においてもTRPV1は粘膜深層の知覚神経末端に存在し酸逆流などに関連した痛みに関与するとされている.今回ヒト食道上皮細胞株(Het-1ASCC450)においてTRPV1の発現の有無と機能について検討した.【方法】SCC450Het-IAにおいて目刺醜怪でTRP...

第94回日本消化器病学会総会

018 外因性一酸化窒素暴露とラット逆流性食道炎モデルとの影響
石山文威(東北大学消化器病態学講座)
【目的】胃酸の食道内逆流がある場合NOの発生は下部食道に移動することが知られておりこうした状況ではNOが下部食道の組織障害に関与している可能性がある.本研究ではラットの逆流性食道炎モデルに対して持続的に亜硝酸塩を投与し食道の炎症にどのような影響を及ぼすかを検討した.【方法】逆流性食道炎モデルを作成その後0.1%亜硝酸塩+1%アスコルビン酸投与群(A群)0.1%亜硝酸塩投与群(B群)control群...

第94回日本消化器病学会総会

019 アクチビンAとレチノイン酸による食道扁平上皮細胞でのCDX-2発現増強
安田宏(昭和大学藤が丘病院消化器内科)
【はじめに1食道重層扁平上皮から不完全腸上皮化生を伴う特殊円柱上皮への変換はパレット上皮を特徴付けるものであるがその機序の詳細はなお明らかではない.CDX-2の腸上皮化生における重要性は胃上皮におけると同様にパレット上皮発生においても示唆されている.食道扁平上皮癌細胞を用いて分化誘導因子のCDX-2発現に及ぼす影響を検討した.【方法】CDX-2発現はウエスタンプロット法で検討した.【結果】1).食...

第94回日本消化器病学会総会

020 ホメオボックス遺伝子Sox2によるBarrett食道発生機序の解析
阿曽沼祥(東北大学消化器病態学)
【目的】Barrett食道は胃酸および胆汁酸の逆流によって特殊腸上皮化生が誘導されることで生じる.この際ホメオボックス遺伝子Cdx2が発現することが知られている.我々はH.pylori感染胃粘膜における腸上皮化生進展時にSox2の発現が抑制されることが重要であると既に報告している.そこで今回Bar・rett食道発生におけるSox2の関与についてin vitroでの酸および胆汁酸によるSox2発現制...

第94回日本消化器病学会総会