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Itraconazoleによる薬剤性肝障害の1症例
東 晃一(九州大学 大学院 医学研究院 病態機能内科学)
症例は62歳、女性。Hallervorden-Spatz病のため加療中であった。爪白癬に対し平成13年11月13日よりItraconazole 50mg内服を開始したところ、同20日AST 254IU/L、ALT 249IU/Lと肝障害が出現。同26日AST 1429IU/L、ALT 2490IU/Lと増悪したため、薬剤性肝障害を疑いItraconazoleを中止、ウルソデオキシコール酸及びグリチ...

第080回九州支部例会

胆嚢内分泌細胞癌の1例
中村 継人(大村市立病院)
内分泌細胞性腫瘍は、消化管、虫垂、および肺に多く見られるが、胆嚢原発のものは稀である。今回、胆嚢炎を繰り返し、術前、画像上、胆嚢結石および胆嚢腫瘍を認め、胆嚢摘出術施行したところ、胆嚢の内分泌細胞癌が確認された症例を経験したので報告する。症例は、82歳の男性。前医入院中、発熱、右季肋部痛持続するため、当院へ転院。採血検査、画像上、胆嚢炎、膵炎が原因と考えられた。絶食、抗生剤治療にて症状改善した。腹...

第080回九州支部例会

食道癌肉腫の1例
高松 正憲(国立病院九州医療センター外科・臨床研究部)
【はじめに】食道癌肉腫は全体の0.2~2.8%を占める稀な疾患である。今回我々は、ほぼ完全閉塞を来した巨大な癌肉腫の1例を経験したので、若干の文献的考察を加えて報告する。【症例】52歳男性。平成13年12月ごろから食物のつかえ感を自覚し徐々に増悪。平成14年2月になるとほとんど経口摂取が不可能の状態となり近医を受診。生検で癌肉腫を疑われて、治療目的で当院に紹介入院となった。【経過】入院時るいそうが...

第080回九州支部例会

直腸(RS)癌術後1年4ヵ月後に切除したMesenteric-Desmoidの1例
原 博文(内藤病院)
57歳男性。血便、貧血にて精査したところRS癌と診断。低位前方切除を行った。Por、ss、ly2、v1、n1(+)Stage3aであった。その後経過は良好であったが1年4ヵ月後エコー、CTにて左下腹部に5cm大の腫瘤を認めた。吻合部、結腸は異常なく、左水腎症となっていた。左尿管にステントを入れ再発の診断のもとに手術を行った。腫瘤は手拳大で小腸間膜の後方で後腹膜より発生しているようで小腸を含めて切除...

第080回九州支部例会

Group3集族ポリープから6年後にStage4となった盲腸癌の1例
石橋 憲吾(内藤病院)
72歳男性。検診にてTCF施行したところ盲腸に集族したポリープを認め、生検でグループ3の診断を得た。病変が大きいために開腹を勧めたところ拒否される。6年後右下腹部痛にて再来院。TCF,腸透視にて盲腸の同部に隆起性病変を認め生検でグループ5の診断を得た。癌は盲腸に存在し側腹壁に浸潤しておりその部を含めて右半結腸切除を行った。Mod、Si、ly2、v2、n1、また小腸間膜のリンパ節にも転移巣を認め小腸...

第080回九州支部例会

解離性大動脈瘤を伴う大腸癌肝転移に対する肝動注療法の経験
山下 秀樹(長崎大学 医学部附属病院 第一外科)
切除不能な大腸癌肝転移に対し、肝動注療法は直接効果を期待できる局所療法であるが、解離性大動脈瘤を伴う症例に対する安全性や有効性については不明である。今回我々は、同時性肝転移切除術後に残肝再発を来した解離性大動脈瘤を伴う大腸癌症例に対し、左総腸骨動脈のreentryを介してreservoir catheterを挿入して肝動注療法を施行しているので報告する。 症例は71歳、男性。2001年1月10日、...

第080回九州支部例会

Brunner腺過形成に合併した早期十二指腸癌の一例
上月 俊夫(北九州市立若松病院 内科)
症例は85才、男性。4年前より近医で十二指腸Vater乳頭部の有茎性ポリープを経過観察されていた。今回、胃癌検診で同部の異常を指摘され、精査目的で当科を紹介された。上部消化管内視鏡検査および低緊張性十二指腸造影検査で、十二指腸第2部に長い茎を有し、頭部が約3x1.3cm大の表面顆粒状を呈する隆起性病変を認めた。頭部からの生検組織診断は、分化型腺癌であった。Ip型の早期十二指腸癌と考え内視鏡的切除を...

第080回九州支部例会

待期的手術にて治療し得た十二指腸静脈瘤の1例
折田 均(ハートライフ病院)
門脈圧亢進症や肝硬変に伴う胃食道静脈瘤は日常診療において度々遭遇され、その治療法も内視鏡的治療や経カテーテル的治療を中心に近年めざましく向上している。しかし、十二指腸静脈瘤の発生およびそこからの出血の報告は極めて少なく、時に致命的な出血を来たす場合があるにもかかわらず、その治療法にはまだ一定の結論は出されていない。今回我々は無症状のアルコール性肝硬変に合併した十二指腸静脈瘤に対して、待期的手術を行...

第080回九州支部例会

慢性関節リウマチ患者の経過中に発症したサイトメガロウイルス腸炎の一例
大谷 正史(長崎大学 医学部 第一内科)
症例は65才、男性。昭和60年頃から関節痛が出現し慢性関節リウマチと診断され、プレドニンなどの治療を受けていた。平成14年4月入浴中に転倒し、腰椎骨折による両下肢の不全麻痺出現。同年5月2日腰椎の固定術を受けた。同年6月13日近医にリハビリ目的に入院。6月下旬から水様性下痢出現。7月上旬には、発熱、腹痛、腹部膨満感、嘔吐も出現した。7月24日一回目の大腸内視鏡検査が施行されたところ、横行結腸を中心...

第080回九州支部例会

胃潰瘍を合併したChurg-Srauss症候群の一例
赤澤 祐子(大村市立病院 内科)
Churg-Strauss症候群は結節性動脈炎などの血管炎の類縁である比較的まれな疾患であり、喘息、末梢神経障害、皮疹、関節痛、消化器症状など多彩な臨床像によって特徴づけられる。今回、Churg-Strauss症候群に合併した胃潰瘍の一例を経験したので報告する。症例は68歳女性。平成14年4月10日体重減少、心窩部痛を主訴として当院受診し、上部消化管内視鏡検査にて体中部に巨大な潰瘍を認め、入院とな...

第080回九州支部例会

腹腔鏡下に確認した、大量の腹腔内遊離ガスを伴う回腸腸管嚢胞気腫症の1例
久松 貴(泉川病院)
症例は76歳男性。糖尿病、高血圧症、B型慢性肝炎及び慢性的な便秘症などで通院中であった。2002年8月19日より腹満感を自覚し徐々に増強した。8月21日当院内科を受診し、理学所見および腹部X線にて腹腔内に多量のfree airを認めた。発熱、自発痛、腹膜炎所見などは認めず腸蠕動も弱く聴取された。血液所見では、白血球(4200/mm3)やCRP(0.1mg/dl)の上昇なく生化学上も異常は認めなかっ...

第080回九州支部例会

胃底腺粘膜領域に発生し粘膜下腫瘍様の形態を示した分化型腺癌の1例
森田 秀祐(高木病院 内科)
症例は49歳男性。主訴は腹痛。X線検査では胃体下部前壁に約2cm大の透亮像を認めた。ひだ集中を伴い、bridging foldが認められた。表面粘膜模様は一部に淡い陰影班を伴うが比較的平滑で粘膜下腫瘍様の所見を呈していた。内視鏡検査では胃体下部前壁にひだ集中を伴う隆起性病変が認められた。表面は浅く陥凹し、辺縁部では表面粘膜模様が平滑でbridging foldを伴い粘膜下腫瘍様の所見が認められた。...

第080回九州支部例会

急性腎不全を合併したA型劇症肝炎にて死亡し、剖検にて日本住血吸虫およびサイトメガロウイルス感染が指摘された1例
山下 晋作(麻生飯塚病院)
A型劇症肝炎に急性腎不全を合併し血漿交換、CHDF、ステロイド投与などの治療をおこなうも死亡し、剖検にて日本住血吸虫の虫卵およびサイトメガロウイルス感染がみられた症例を経験したので報告する。症例は58歳男性。筑後川流域出身。常習飲酒家であり、数年前当院にて軽度肝障害および糖尿病を指摘されるも放置。H14年5月8日頃より全身倦怠感、発熱があり近医受診後当院紹介入院。入院時の血液検査結果はWBC 23...

第080回九州支部例会

肝悪性腫瘍に対する皮下埋め込み型動注リザーバーを用いた間歇的動注化学療法の検討。
高橋 行彦(国家公務員共済組合連合会 浜の町病院 放射線科)
【目的】当院では切除不能転移性肝癌および切除後の転移性肝癌や原発性肝癌等に対して、皮下埋込み型動注用リザーバーを用いた動注化学療法を施行してきた。今回これらの症例に対して、予後、奏効率、副作用、合併症について検討したので報告する。【対象および方法】対象は1996年10月から2001年12月までの間に当院にてリザーバー留置を施行した73例で、性差は男性53例、女性20例、年齢は42歳から79歳で平均...

第080回九州支部例会

肝の炎症性偽腫瘍の一例
森脇 裕司(長崎市立市民病院内科)
症例は73歳、男性。高血圧にて前医に通院中であった。平成14年4月11日、歩行中に急に転倒し、近医に入院。心電図、頭部CTに異常ないため、2日後に退院となる。内科精査希望されたため、4月25日、前医にて腹部CT検査を施行。肝S5に約7cmの腫瘤性病変を認めたため、精査目的で入院となった。血液検査では、肝機能検査は正常で炎症所見も認めず、腫瘍マーカーも正常範囲であった。5月7日の造影CT検査では、こ...

第080回九州支部例会

大網捻転症の1治験例
小西 洋平(大隈鹿屋病院)
症例;48歳、男性。主訴;腹痛。既往歴;20歳時、気管支拡張症。28歳時、虫垂炎手術。生活歴、家族歴;特記すべきことなし。現病歴;平成13年7月、右下腹部痛が出現し、8月下旬近医を受診、右鼠径ヘルニアを指摘された。10月5日頃腹痛が増悪し、10月8日急性腹症にて緊急入院となった。入院時現症;血圧110/60mmHg、脈拍60/分、体温38.5℃。結膜;貧血、黄疸なし。両肺にcrackleを聴取。右...

第080回九州支部例会

結腸原発Adult T-cell leukemia/lymphomaの1例
日高 秀樹(宮崎医科大学 第一外科)
Adult T-cell leukemia/lymphoma(ATL or ATLL)はレトロウイルスに属するhuman T-lymphotropic virus type-1(HTLV-1)の感染によって発症する末梢性T細胞系の腫瘍で、病態として白血病とリンパ腫の二つがある。急性型、リンパ腫型、慢性型、くすぶり型の4つの病型に分けられ、急性型やリンパ腫型は未だに標準的な治療法が確立されておらず、...

第080回九州支部例会

IFN治療後10年の経過をおいて肝組織を比較し得たC型慢性肝炎の3例
菊地 馨(沖縄県立中部病院)
【はじめに】IFN治療後、肝組織、特に繊維化の改善が長期にわたって見られるか否かは不明な点も多い。今回IFN治療を行ったC型慢性肝炎を経過観察し、約10年の間隔で肝組織を比較し得た3例を経験したので報告する。肝組織の検討は新犬山分類を用いstaging(F0-F4)、grading(A0-A3)で評価した。【症例1】38歳男性、C型慢性肝炎と診断され1992年4月から6月間、総投与量480MUのI...

第080回九州支部例会

放線菌虫垂炎の一例
古賀 裕(浜の町病院 外科)
症例は58歳、女性。2002年6月30日頃より下腹部痛を認め、改善しないため7月4日当院受診。37.3℃の発熱を認め、右下腹部に約5cmの圧痛を伴う腫瘤を触知した。WBCは8,800/μl、CRPは13.1mg/dlと炎症所見がみられた。腹部USでは、右下腹部に径4cmのhyperとhypoな部分の混在するmassを認め炎症性の腫瘤が疑われた。腹部CTでは、回盲部に径5cmの壁が増強される嚢胞状の...

第080回九州支部例会

STI571が奏効した胃原発GISTの1例
野中 康一(熊本大学 第一内科)
症例は66歳、女性。平成14年5月頃より胸やけを自覚するようになり、5月下旬前医受診される。上部消化管内視鏡検査にて胃の穹窿部から体上部にかけて大きな潰瘍形成を伴う粘膜下腫瘍を認めた。腹部US、CTでは肝に多数の転移巣を認め精査加療のため当院紹介となった。当院での胃病変部からの生検組織の病理組織学的検索では紡錘形の腫瘍細胞を認めたのに加え、免疫組織学的にはc-kit,CD34に陽性、S-100,α...

第080回九州支部例会