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222 当院における水腎症合併消化器進行癌の治療についての検討
高野眞寿(札幌北楡病院消化器科)
【目的】消化器癌における水腎症の発症は進行癌の終末期に出現することが多く発症後の予後は不良とされている一方消化器進行癌の治療は今日化学療法や放射線療法の発達により大きく変化し予後が改善されるようになった.そのため水腎症合併症例における腎機能の低下は化学療法の継続が困難になると考えられる.今回当院における消化器癌における水腎症合併症例の治療について検討した.【対象】1998年3月~2007年4月まで...

第94回日本消化器病学会総会

223 高齢者に対する腹腔鏡下手術の選択
市原隆夫(西宮市立中央病院外科・消化器センター)
(はじめに)低侵襲が特長とされている腹腔鏡下手術は高齢者に対する手術でこそ多いに期待されるはずである.しかしhigh risk故に開腹手術が選択されているのが現状である.当科の大腸癌に対する手術の成績をもとに有用性を検討した.(対象と方法)2007年4月以降当科では全大腸癌症例に対して腹腔鏡下手術を標準としているが同年9月までの腹腔鏡下45例(80才以上9例)を術後血中アルブミン値の検討は記載のあ...

第94回日本消化器病学会総会

224 75歳以上の高齢者における進行・再発消化器癌に対する化学療法
設楽紘平(三沢市立三沢病院内科・化学療法科)
【背景】癌患者に対する本邦の多くの臨床試験においては75歳以上の高齢者は除外され高齢者に対する化学療法が若年者同様に生存期間の延長に結びつくかは明らかではない【対象と方法】化学療法を施行された進行・再発消化器癌患者の生存期間を若年者と高齢者(75歳以上)で比較した.2000年から2007年9月までに293人の進行・再発消化器癌患者が当院で化学療法を施行されそのうち84人が75歳以上の高齢者であった...

第94回日本消化器病学会総会

225 急性期型病院における消化器外科病棟でのNST活動
高西喜重郎(東京都立府中病院外科)
急性期型病院において在院日数の短縮は重要な課題である.当院では消化器外科単科からNST活動を開始したがNST対象者は約5%であり多くは術後合併症を来した症例あるいは悪性腫瘍に対する化学療法ないし緩和医療が必要な患者である術後成績を向上するには術前の低栄養を是正することは必須であると考え術前低栄養の症例に対しては積極的に経口ないし経静脈的に栄養補給を行い全身状態の改善に努める.術後管理においてはパス...

第94回日本消化器病学会総会

226 食道EMR/ESDの補助治療としてのAPCの有用性
太田正穂(東京女子医科大学消化器外科)
近年アルゴンプラズマ凝固法(Argon Plasrna Coagulation:以下APC)は各種の内視鏡治療において広く使用されるようになっている.食道表在癌に対する内視鏡的切除は標準的治療として普及しているが局所再発をき.たす場合もあり施行後は定期的な経過観察が必要である.今回EMR/ESDの補助治療としてのAPC焼灼付加の有用性について検討した.<対象>2005年4月~2006年12月にEM...

第94回日本消化器病学会総会

227 米国におけるバレット腺癌に対する内視鏡的治療戦略:米国UCI留学での経験より
松井謙明((株)麻生飯塚病院消化器内科)
米国においては食道癌の中で腺癌は50%以上を占めておりBarrett腺癌に対する治療が日常的に行われているこのため前癌病変ともいうべきBarrett食道さらにその準備状態である逆流性食道炎の段階から積極的に診断治療が行われている。米国UCIで1年間Advanced Endoscopy Fellowとして実際に食道疾患の診断内視鏡治療に携わった経験より米国におけるBarrett腺癌に対する治療戦略の...

第94回日本消化器病学会総会

228 バレット食道癌の至適リンパ節郭清範囲補助化学療法の必要性は?
阿久津泰典(千葉大学大学院医学研究院先端応用外科)
近年パレット食道の増加にともないパレット食道癌(BEC)の増加も見込まれている.今回我々は外科治療の観点からBECの至適リンパ節(LN)郭清範囲補助療法の必要性について論じてみたい対象は当科で経験した18例のBECである.[1]LN転移と至適郭清範囲:従来BECのLN転移は腹腔方向への流れが中心になるとされ下縦隔郭清の必要性についてはいまだコンセンサスが得られていない.我々の経験したBECの下縦隔...

第94回日本消化器病学会総会

229 進行食道癌に対する全身化学療法
本多通孝(東京都立駒込病院外科)
【背景】進行食道癌は容易にリンパ節遠隔臓器に転移を来たす全身疾患であり全身化学療法の検討は必須である.しかし一方で原発巣の増悪により急速な臨床経過を辿ることが多く局所治療と全身治療とのバランスが重要である.【対象と方法】2005年1月から2007年9月までに全身化学療法としてFAP(5-FU1000mg day1-5ADMSOmg daylCDDP20mg dayl-5)を施行した90例を対象に有...

第94回日本消化器病学会総会

230 頚部リンパ節転移を有する胸部食道癌に対する手術治療の検討
佐藤弘(静岡県立静岡がんセンター食道外科)
【はじめに】頚部リンパ節転移を有する胸部食道癌はUICC分類で臨床病期IVとなる.一般に臨床病期Wは手術治療の対象外となることが多いが頸部リンパ節転移によるM因子の場合は手術治療の対象となる場合があると考えられている.しかしその適応結果意義は明らかでない.【目的】切除可能臨床病期IV胸部食道癌(M因子は頚部リンパ節転移)に対する手術治療のアウトカムを明らかにすること【対象と方法】当院で2002年9...

第94回日本消化器病学会総会

231 食道癌に対するCDGPを用いた根治的CRTの効果と副作用
牧野浩司(日本医科大学付属千葉北総病院外科)
CDGP(NDP)はCDDPと同じ白金製剤だが副作用が軽度で特に腎障害は低頻度である.食道癌の5-FuCDDPを用いた化学放射線療法(CRT)は標準治療であり腫瘍縮小効果や生存率改善が期待されるがCDDPによる腎障害・骨髄抑制は治療後の手術や追加の化学療法に悪影響がある.これまでにCDGPを用いたNeoadjuvant CRTが有効であった事を報告してきたが今回は根治的CRTでも有効である事を報告...

第94回日本消化器病学会総会

232 術前に診断しえた腺癌・扁平上皮癌共存型を伴う食道重複症の一例
野田育江(県立広島病院消化器内科)
【症例】72才男性.【主訴】発熱心窩部痛.既往歴はH18年11月より肺癌に対して化学療法が施行されていた.【現病歴】H19年5月22日突然の心窩部痛を訴え救急外来を受診した.受診時には左上腹部~膀周囲の圧痛がありWBC 10600/mm3CRP O.4mg/dlと軽度の炎症所見を認めた.腹部CTでは二二隆部背側と接する部位に6×3cmの嚢胞性腫瘤を認めた.胃内視鏡検査では胃体上部後壁に小陥凹を認め...

第94回日本消化器病学会総会

233 食道癌術後8年目に発症した脳空気塞栓症の1例
宇佐美彰久(トヨタ記念病院消化器科)
【症例】68歳男性【既往歴】1999年食道癌【現病歴】1999年他院で食道癌にて胸腔内胃管つり上げ術施行.2007年6月14日隔日麻痺出現し当院救急外来受診.来院時は右片麻痺消失していたが悪寒戦標を伴う発熱を認めた.一過性脳虚血発作の可能性あり経過観察入院となった【身体所見】体温40.1℃血圧170/110㎜Hg脈拍126/分瞳孔不同項細心なしその他の神経学的賄所見なし腹部平坦かつ軟圧痛なし【検査...

第94回日本消化器病学会総会

234 食道類基底細胞癌の6切除例
竹村雅至(大阪市立総合医療センター消化器外科)
本邦における食道癌はその大部分を扁平上皮癌が占めtその他の癌は少ない.そのうちでも類基底細胞癌は約1%を占めるにすぎず扁平上皮癌に比べ予後は悪いとされているd今回我々の施設で経験した食道類基底細胞癌切除6例を対象に若干の文献的考察を加え報告する.2000年から2007年9月までに当院で根治的食道切除・再建術を行った胸部食道癌症例のうち切除標本の病理組織学的検索で食道類基底細胞癌と診断された6例(男...

第94回日本消化器病学会総会

235 C型慢性肝炎患者由来ミエロイド樹状細胞におけるToll様受容体/RIG-Iの発現と機能制御機構
宮崎昌典(大阪大学消化器内科)
【目的】樹状細胞(DC)はウイルス構成成分を認識するTo皿様受容体(TLR)RIG-1やMDA5を発現し1型IFNや炎症性サイトカインの産生を介して免疫系を賦活させる.HCV NS3/4A蛋白によるTLR3/RIG-1経路の阻害が報告されHCVによる自然免疫の抑制と持続感染との関連が示唆される.本研究ではC型慢性肝炎患者MDCのTLR/RIG-1シグナル伝達抑制機序を明らかにすることを目的とした....

第94回日本消化器病学会総会

236 TGF-β1インターロイキン1βおよびMatrix metalloproteinase-1-2-3-9遺伝子多型とC型慢性肝疾患における肝線維化進展との関連
岡本欣也(鳥取大学機能病態内科学)
【目的】慢性肝疾患の肝線維化進展速度は患者間で大きく異なっており病因のみならず宿主側因子の関与が示唆されている.近年機能的遺伝子多型と様々な疾患との関連が指摘されている.今回我々は線維化に関連するサイトカインTransforming growth factor一β1(TGF一β1)インターロイキン1β(IL-IB)及びそのレセプターアンタゴニスト(IL-IRN)マトリックス分解酵素Matrix m...

第94回日本消化器病学会総会

237 C型肝炎肝におけるLXRαによる免疫回避機構の検討
中牟田誠(国立病院機構九州医療センター消化器科)
【目的】肝炎ウイルスは感染肝細胞維持のために免疫機構からの回避システムを構築しているものと推測される.近年PA28γによるHCVコア蛋白分解産物がLXRct ・ RXRctの転写活性を増強することが報告されている(PNAS 104=16612007).LXRαは脂質代謝のみならず免役系のメディエータでもあり抗アポトーシス作用や抗炎症作用が報告されている.そこで我々はC型肝炎肝におけるLXRαによる...

第94回日本消化器病学会総会

238 C型慢性肝炎患者におけるB細胞HCV感染とリンパ増殖性疾患発症についての検討
井口桃子(昭和大学医学部第二内科)
【目的】C型肝炎ウィルス(HCV)はhepatotropismおよびlymphotro-pismを有しリンパ増殖性疾患(LPD)発症との関連も報告されているが病因論的メカニズムは未だ明らかではない.近年HCVのB細胞に対する直接的・間接的影響が患者内でのB細胞クローン性増殖(clonal・ity)やLPDを発症すると推察されている今回我々はHCVのB細胞への吸着・感染がB細胞clbnality及び...

第94回日本消化器病学会総会

239 HCV関連リンパ増殖性疾患における血清B細胞増殖因子(BAFF/BLyS)
打越学(昭和大学医学部第二内科)
【目的】HCV関連の島外病変として混合型クリオグロブリン(Cg)血症や非ポジキンリンパ腫などのリンパ増殖性疾患(LPD)が知られている.このLPD発生機序は不明でHCVのB細胞感染による遺伝子変異が報告される一方でHCV感染で誘導・産生されるtrans-acting factorの存在も否定できない.B細胞増殖因子(BAFF/BLyS)は単球樹状細胞などで産生されB細胞の活性化生存などを制御する....

第94回日本消化器病学会総会

240 C型肝炎ウイルス感染に対する宿主細胞応答の解析
田村彰教(日本大学院消化器肝臓内科)
【目的】2005年にWakita等が培養細胞中での感染性HCV生成に成功し(Wakita et a1、 Nature medicine2005)現在HCVライフサイクルの全てのステップの解析またHCVに対する宿主細胞応答の解析が可能になった我々の施設でもWakita等の系を導入しウイルス感染時に発現されるVSG(Virus-Stimulated Gene)に注目しHCVに対する宿主細胞応答の解析を...

第94回日本消化器病学会総会

241 慢性HCV感染が肝マクロファージに与える影響
細村直弘(山梨大学第一外科)
目的:慢性C型肝炎ウイルス(HCV)感染を背景とした肝細胞癌(HCC)の発症は肝炎発症より発癌までの期間が長く遷延する慢性炎症が発癌機序において重要な因子である.現在HCV感染において肝自然免疫系は感染急性期にはウイルス排除において重要な役割を果たしている事実が知られているが慢性期における役割について検討されている報告は少ない.そこでわれわれはHCVが引き起こす慢性炎症への肝マクロファージ(Mφ)...

第94回日本消化器病学会総会