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検索結果は552件です。

P182 腹腔鏡下手術を施行した空腸多発憩室穿孔の1例
中川朋(りんくう総合医療センター市立泉佐野病院外科)
【はじめに】Meckel憩室を除く小腸憩室はまれな疾患である.空腸多発憩室の穿孔に対し緊急手術を施行し良好な経過を得た症例を経験したので報告する.【症例】症例は69歳女性.07年8月間当院整形外科で慢性関節リウマチによる外反母趾の術前検査を施行された.胸部レントゲン撮影で横隔膜下に腹腔内遊離ガス像を認め当科紹介となった.腹部は平坦で柔らかく.圧痛筋性防御および反跳痛を認めなかった.WBC 7130...

第94回日本消化器病学会総会

P183 腸炎による極度の脱水にて発症した非閉塞性腸間膜虚血症(NOMI)の一例
寺岡恵(湘南厚木病院外科)
【目的】腸間膜虚血による腸壊死は一般的にSMA血栓症やその他絞悟性腸閉塞などに起因する症例は数多く発表されているが今回私達は腸炎による極度の脱水が原因と思われる非閉塞性腸間膜虚血症(NOMI)の小腸壊死の一例を経験したのでここに発表する【症例】47歳男性.統合失調症により他院入院中に急性腸炎による水様下痢を認め3日後腹痛・腹部膨満の増悪ということで当院へ紹介受診となった.受診時はすでに血圧60/3...

第94回日本消化器病学会総会

P184 小腸壁内血腫による腸管狭窄を認めたAnticoagulat Ileusの2例
茂森昌人(自治医科大学内科学講座消化器内科部門)
【はじめに】急な腹痛を契機に発見されたAnticoagUlant lleusの2例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.【症例1】57歳男性.23年前に大動脈弁置換術施行後ワーファリン内服中.2002年9月に腹部膨満感悪心嘔吐を主訴に当院救急外来を受診した腹部単純X線でイレウスと診断し入院となったPTn収五〇であり抗凝固過剰の状態であった。また四肢体幹に皮下出血斑を認めた.腹部造影CT腹部...

第94回日本消化器病学会総会

P185 遺伝性血管性浮腫の1例
曽我部進(苫小牧市立病院消化器科)
症例は46歳男性.以前より腹痛四肢・体幹の局在性の浮腫ロ唇浮腫などを来したびたび入院加療を繰り返していた.腹痛発現時のCTでは十二指腸から空腸にかけての著明な腸管浮腫と腹水貯留を認め血液検査にてC4の低下C1インアクチベーター活性の低下を認めた.以上より遺伝性血管性浮腫と診断。症状発現時にはC1インアクチベーター製剤投与により速やかに症状CT採血所見の改善を得た.現在は発作予防としてアンドロゲンの...

第94回日本消化器病学会総会

P186 経動脈的血栓溶解療法が奏効した上腸間膜静脈血栓症の2症例
錦織英史(新別府病院・消化器科)
〔症例1〕71歳女性主訴は発熱腹痛全身倦怠感.2006年7月1日より心窩部痛あり4日に受診したが他覚的所見に乏しく内服薬にて帰宅した.しかし症状が続き7日には発熱と全身倦怠感が出現し再受診した.体温40℃収縮期血圧80mmHg右下腹部に圧痛を認めた.血液検査で炎症反応の上昇と血小板減少を認めCTにて上腸間膜静脈(SMV)月内から門脈合流部まで連続する血栓を認め一部にガス像を伴っていた.また上行結腸...

第94回日本消化器病学会総会

P187 短鎖脂肪酸によるヒト大腸筋線維芽細胞からのMMP産生の制御
河村隆登(滋賀医科大学消化器内科)
[背景]下部消化管内では食物線維の嫌気性菌による分解(発酵)によりさまざまな平群脂肪酸が産生される.これらの引割脂肪酸は上皮細胞のエネルギー源となり上皮細胞の増殖に係わっているほか免疫担当細胞の修飾などさまざまな効果で腸内環境に影響を及ぼしている.一方炎症の場において粘膜局所で産生されるさまざまな蛋白分解酵素が組織破壊に関与しているがそれらの中でもメタリックスメタロプロチナーゼ(MMP)は細胞外基...

第94回日本消化器病学会総会

P188 ヒト大腸筋線維芽細胞からのインターロイキン-33の誘導
八木勇紀(滋賀医科大学消化器内科)
【目的】IL-33はIL-1レセプターファミリーに属するST2のリガンドとして報告されNF-kBやMAP kinaseを活性化しTh2反応を誘導すると報告されているがまだまだ不明な点が多い新規サイトカインである.一方大腸粘膜基底膜下に存在する筋線維芽細胞(SEMF)はさまざまなケモカインや増殖因子の産生を誘導し炎症の進展や線維化に関与している.今回IL-33の産生についてSEMFを用いて検討した....

第94回日本消化器病学会総会

P189 LPS投与に伴う小腸上皮細胞における抗菌ぺプチド(adrenomedullin)放出の検討
岸川浩(東京歯科大学市川総合病院消化器科)
【目的】近年抗菌ペプチド(antimicrobial peptide)が粘膜防御機構に深く関わっている可能性が示唆されている.口腔粘膜消化管上皮子宮気道粘膜などでは種々の常在菌が存在するがこれらの中には生体にとって有益なものも多くこのantimicrobial peptideが何らかの役割をはたしているものと考えられている.AdrenomedUllin(以下AM)というantimicrobial ...

第94回日本消化器病学会総会

P190 腸炎惹起性T細胞のMyD88を介した直接的TLRシグナルの重要性
富田貴之(東京医科歯科大学消化器内科)
【目的】無菌環境下で腸炎モデルマウスは発症しないことから腸内細菌が腸炎の発症・維持に重要であることが推定される.最近Toll-like受容体(TLR)がT細胞にも発現することが明らかとされTLRシグナルを介した直接的なT細胞の制御活性化が示唆される本研究では腸炎発症・維持にMyD88系TLRシグナルのT細胞への直接関与についてT細胞特異的MyD88欠損システムを構築し検討した.【方法1(1)MyD...

第94回日本消化器病学会総会

P191 LPS toleranceによるマウス実験腸炎の抑制
斎藤桂悦(福島県立医科大学内科学第二講座)
【背景】潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性肝疾患(IBD)は衛生環境の改善に伴い発症率が増加しておりいわゆる“hygiene hy-pothesis“が発症要因の一つと考えられている.これまでの報告では自然免疫の認識機構の一つであるToll-like receptor4(TLR4)の活性化が腸炎発症に関与しまたマウス実験腸炎モデルのDSS腸炎ではTLR4のligandであるLPSにて増悪すること...

第94回日本消化器病学会総会

P192 免疫調整剤FTY720による腸炎惹起性リンパ球の骨髄封じ込め効果の検討
藤井俊光(東京医科歯科大学消化器内科)
【目的】新規免疫調整剤FTY720(フィンゴリモド)はリンパ節からのリンパ球移出に必須のSIPrレセプターを長時間内在化することによりリンパ球の循環動態を制御し免疫抑制作用を発揮すると考えられている我々はこれまでにFTY720がCD4+CD45RBhiナイーブT細胞移入のみならずリンパ節ではなく腸管指向性の腸炎惹起性CD4+CD44hiCD62L一エフェクター・メモリーT(TEM)細胞移入慢性大腸...

第94回日本消化器病学会総会

P193 腸炎惹起性メモリーCD4+T細胞の加齢に伴う抑制性細胞へのコンバージョン
戸塚輝治(東京医科歯科大学消化器内科)
【目的】炎症性腸疾患慢性化に腸炎惹起性メモリー(記憶)CD4+T細胞が重要な役割を担うことが推定されるが本細胞の自然史については不明である.本研究ではCD4+CD45RBhigh移入SCIDマウス大腸より粘膜内(LP)CD4+T細胞をSCIDマウスの腹腔内への移入を繰り返すCD4+T細胞加齢システムを構築し本細胞の加齢に伴う性状の変化を検討した.【方法】(1)CD4+CD45RBhigh移入SCI...

第94回日本消化器病学会総会

P194 慢性腸炎発症・維持には腸管IL-7ではなく全身性IL-7が必須である
富田貴之(東京医科歯科大学消化器内科)
【目的】我々はこれまでに(1)腸管上皮細胞のIL-7産生性(2)IL-7トランスジェニック(IL-7Tg)マウスの慢性腸炎自然発症(3)腸炎マウス腸管粘膜内(LP)CD4+IL7Rhigh細胞の腸炎惹起性(4)CD4+CD45RBhigh細胞移入IL-7一/『×RAG1一/一(IL7DKO)マウスの腸炎未発症の事実から慢性大腸炎におけるIL-7の必須性を明らかとしてきた.一方慢性腸炎IL-7Tgマ...

第94回日本消化器病学会総会

P195 炎症性腸疾患に見られるガラクトース欠損IgGによるマクロファージ機能への影響の解析
飯島英樹(大阪大学消化器内科学)
【目的】我々は炎症性腸疾患患者特にクローン病患者の血清においてIgGに結合する二二の解析を行いこれらの患者で健常者に比しIgG結合糖鎖にガラクトースが欠損していることを報告してきたしかしながらガラクトース欠損によるIgGの機能変化については明らかでない.そこで抗体依存性食細胞機能に対するIgGのガラクトース欠損の影響を検討した.【方法】抗ヒツジ赤血球抗体に対しβ一ガラクトシダーゼを反応させガラクト...

第94回日本消化器病学会総会

P196 クローン病患者のマクロファージは脂質に過剰応答する
鳥巣剛弘(九州大学病態機能内科)
【目的】クローン病と脂質の関係は疫学的に食生活の欧米化に伴い患者数が増加していることや。栄養療法で脂質の多い製剤は緩解率が低下することから高脂質はクローン病に何らかの悪影響を及ぼすことが考えられる.また魚油が治療効果を持つとの報告もある.しかしいずれもメカニズムについては不明な点が多い.そこで我々はクローン病患者からマクロファージを単離し脂質による影響を検討した.【方法】九州大学病院に外来通院中で...

第94回日本消化器病学会総会

P197 潰瘍性大腸炎におけるストレス不適応の検討
黒木司(佐賀大学医学部内科)
[目的]潰瘍性大腸炎はストレス関連疾患の一つでありストレスが腸炎増悪の誘因のひとつと考えられている.ストレス対処機構として神ff ・内分泌・免疫系を介したホメオスタシス維持機構が存在する今回は潰瘍性大腸炎において視床下部一下垂体一命腎系(HPA-axis)を含む神経・内分泌・免疫系の障害が存在するのかそれに関連して患者はストレス対処能力が劣っているのかストレスにより病態は悪化するのかを検討した.[...

第94回日本消化器病学会総会

P198 潰瘍性大腸炎と5-LOX遺伝子多型との関連
小坂俊仁(藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院消化器内科)
【目的】潰瘍性大腸炎(Mcerative Colitis:UC)の疾患感受性遺伝子を検索するために炎症の機序に関連する5-lipoxygense(5-LOX)および12-lipoxygenase(12-LOX)遺伝子多型とUCの臨床因子との関連について検討した【方法】2004年7月から2007年9月までに当科および関連施設に外来通院または入院しているUC患者135例(男性75例女性60例)を対象と...

第94回日本消化器病学会総会

P199 高齢者潰瘍性大腸炎の臨床動向
平嶋勇人(昭和大学附属豊洲病院内科)
【目的】本邦での潰瘍性大腸炎患者は増加傾向を示し高齢者の初発や罹病期間の長期化もしばしば経験されるが発症年齢や罹病期間別での検討は少ない.そこで発症年齢や罹患期間別での臨床的特徴を検証した.【方法】当院で通院歴のある潰瘍性大腸炎患者115症例のうち現在通院加療中もしくは2年以内の転帰が判明している94例(男/女=51/43平均年齢=45.2/50.2)を対象とした.初発年齢を60歳に罹病期間を10...

第94回日本消化器病学会総会

P200 潰瘍性大腸炎の治療戦略に関する体外式超音波を用いた消化管エコー検査の有用性の検討
小池祐司(慶應義塾大学医学部救急医学)
【目的】体外式超音波検査を用いた消化管エコー検査で潰瘍性大腸炎の重症度や治療方針を評価できるか検討する.【方法】2007年2月から8月中当院に入院した潰瘍性大腸炎患者のうち同意が得られた14名(男性8名年齢16~67歳平均年齢40.5歳)に体外式超音波による消化管エコー検査を施行しその検査結果と治療経過を対比させて検討した.全ての患者は消化管エコー検査の結果に関わらず治療方針を決定した.【結果】患...

第94回日本消化器病学会総会

P201 潰瘍性大腸炎診断におけるCT colonographyの有用性についての検討
竹内健(浜松南病院消化器病・IBDセンター)
【目的】MUItiple detector low CT(MDCT)の登場によりCT colonogra-phy(CTC)は大腸がんの診断にその有用性が評価されてきている.CTCは平坦型あるいは陥凹型病変の描出には課題を残すものの腸管内の空気を利用しvirtual endoscepy(VE)像に加えてmUltiplanar ref-ormation(MPR)やair image(AI)の各像を組み...

第94回日本消化器病学会総会