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検索結果は552件です。
- P162 低用量アスピリン起因性潰瘍の臨床像についての検討-出血群と非出血群の比較-
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岩本淳一(東京医科大学霞ヶ浦病院消化器内科)
(目的)低用量アスピリン(以下L-Asp)起因性潰瘍が増加し特に出血性潰瘍では重篤な転機を辿る例もある.L-Asp起因性潰瘍での出血群の臨床的特徴について検討した.(対象)2002年1月から2007年9月に上部消化管検査は12120例で癩痕を除いた潰瘍は810例NSAIDs起因性は202例L-Asp起因性は56例であった.(方法)内視鏡施行時に吐血下血貧血を認めた例を「出血群」と定義した.L-As...
第94回日本消化器病学会総会 >
- P163 低容量アスピリン服用症例における粘膜傷害発生因子の多角的検討
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柴田知行(藤田保健衛生大学消化管内科)
低容量アスピリン(LA)による胃粘膜傷害の機序として好中球の浸潤による炎症の惹起とうっ血を主体にした粘膜傷害機序があげられているが実験的検討が多く実際の臨床面での検討は少ない.また全てのしA投与例に粘膜傷害が発生する訳ではなく危険群の同定が望まれる.【目的】今回我々はLA服用例の組織学的比較を潰瘍発生例と非発生例に分け検討を行った.またそれ以外の粘膜傷害発生に関連する因子の同定を試みた.【方法】対...
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- P164 急性上部消化管出血からみた低用量アスピリン起因性上部消化管病変の現状
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小倉利恵子(獨協医科大学内科学(消化器))
【目的】急性上部消化管出血症例から低用量アスピリン起因性上部消化管病変の現状を調査・検討する.【方法】1998年1月から2007年3月に上部消化管出血を疑われ緊急上部内視鏡検査を施行された798例中626例の非静脈瘤出血症例を対象としてRetrospectiveに検討した.【結果】非静脈瘤性出血症例626例中H.Pylori es性症例は105例(16.8%)うち低用量アスピリン常用症例は69例(...
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- P165 低用量アスピリンによる胃粘膜傷害に対する抗潰瘍薬の有用性
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吉野廉子(埼玉医科大学病院消化器内科・肝臓内科)
【目的】Metabolic症候群の増加と人口の高齢化に伴って低用量アスピリン(L-A)による胃粘膜傷害の実態を明らかにしその予防法を確立することが求められている.この目的でretrospectiveおよびpro-spectiveな検:討を実施した.【方法】(1)2001年2月から2006年9月に上部内視鏡検査を実施した症例でL-Aを内服していた68例を対象とした.胃粘膜病変をLanzaスコアに従っ...
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- P166 興味ある進展形式を示した胃扁平上皮癌と胃腺扁平上皮癌の2症例
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中村とき子(国立病院機構北海道がんセンター消化器科)
症例1.67歳男性.近医にて胃体部の隆起性病変を指摘され2度生検施行されるも診断に至らず精査目的に当科入院.胃体部大虚にSMT様の隆起性病変認め隆起の表面粘膜は正常粘膜で覆われ病変の境界は不明瞭であった.表面のわずかな陥凹より生検を施行したところ扁平上皮癌であった.精査にて#4d胃大船リンパ節の腫大を認める以外腫瘍性病変は認めず胃扁平上皮癌と診断し胃全摘D1郭清胆嚢摘出術を施行.手術標本では腫瘍の...
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- P167 転移巣に扁平上皮癌を認めた胃低分化型腺癌の1例
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本間あや(札幌社会保険総合病院内科・消化器科)
原発巣は低分化型腺癌であったにもかかわらず転移巣の一部に扁平上皮癌を認めた極めてまれな胃癌の1例を経験した.症例は47歳の男性で発熱と右面部痛にて当院整形外科を受診しMRIにて骨軟骨肉腫悪性骨腫瘍が疑われ精査目的に入院となった.腹部造影CTにて胃壁肥厚胃周囲リンパ節腫脹右腸骨に4.Oc皿大の腫瘤が確認され胃癌のリンパ節転移・骨転移が疑われたためv当科転科となった.胃内視鏡検査で胃体部に発赤を伴う全...
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- P168 上部消化管出血を契機に発見し悪性リンパ腫細胞の混在を認めた早期胃癌の1例
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廣瀬充明(筑波記念病院消化器内科)
【症例】63歳男性.2007年7月31日吐血・黒色便を生じ当院へ救急搬送となった.緊急上部消化管内視鏡検査にて体上部後壁に出血性胃潰瘍を認めクリッピングによる止血術を施行した.その後再出血なく経過したが上部消化管内視鏡の再検査では出血病巣はH2stageまで改善するも体中部大弩前壁に粘膜下腫瘍を認めe同部位からの生検による病理組織像では悪性リンパ腫(DLBCL)と診断した出血した体上部後壁の潰瘍性...
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- P169 Ball valve syndromeをきたした進行胃癌の1例
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久保倉尚哉(新日鐵八幡記念病院消化器科)
症例は85歳女性.軟便体重減少のため近医で施行された上部消化管内視鏡検査にて胃前庭部毛剃に進行癌(生検にてGroupVwendifferentiated adenocarcinoma)を指摘され当院紹介となった.当科受診時は軽度の腹部膨満感を自覚していた.術前の上部消化管内視鏡検査では病変は幽門輪を越えて十二指腸細部に嵌入しており鉗子を用いても胃内に引き戻すことができなかった.上部消化管造影検査で...
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- P170 胃横行結腸瘻を伴った胃癌の2手術例
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寺岡均(馬場記念病院外科・消化器科)
今回我々は胃横行結腸痩を伴った胃癌の2手術例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.(症例1)45歳男性.主訴は腹痛熱発.来院頚上腹部に巨大な腫瘤を触知した.上部消化管内視鏡検査にて胃体中部大轡に白苔を伴った粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.生検の結果は粘液腺癌であった.上部消化管造影では胃体部大幅側9cm大の巨大な陰影欠損を認めたが横行結腸への造影剤の流出は認めなかった.下部消化管内視鏡...
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- P171 術後の副腎転移および横行結腸転移を切除した若年者再発胃癌の1例
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長沼志興(宮崎大学医学部腫瘍機能制御外科)
【はじめに】胃癌術後再発のうち腹腔内転移・再発に対する手術治療に関してはまとまった治療成績の報告は少ない.今回われわれは進行胃癌に対する幽門側胃切除術後漁猟再発に対し情動全摘を行った後に左副腎および横行結腸転移を認め外科的切除を行った1例を経験したので報告する.【症例】22歳男性.2003年19歳時に心窩部痛を主訴に近医を受診した胃内視鏡検査で胃前庭部に2型の腫瘍を指摘され生検で胃癌と診断されたた...
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- P172 PEG(Introducer法)と異時多発早期胃癌に対してEMRを同時に行った1例
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竹内弘久(杏林大学医学部外科)
脳血管疾患後遺症の嚥下障害による栄養投与法として近年PEGが普及しているまた胃癌に対する内視鏡治療の適応拡大に供ない異議多発病変の存在が重要になっている今回我々は脳梗塞後嚥下障害ならびに異時多発早期胃癌を合併しPEGおよびEMRを同時に行った症例を経験したので報告する1症例】70歳代男性平成13年11月早期胃癌でESD施行[体中部隠勢適応拡大病変完全治癒切除]の既往あり.最近2年間は内視鏡観察せず...
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- P173 稀な発生様式をとった残胃癌に対し内視鏡治療を行った1例
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倉岡賢輔(癌研有明病院消化器内科)
【症例】57才・女性【既往歴】1996年7月胃角上部の早期胃癌に対しEMR施行.2002年10月胃癌再発にて幽門側胃切除術(B-1法再建)施行されその後近医で経過観察されていた.2007年3月上部内視鏡検査で早期胃癌指摘され当院紹介となった.【現病歴J4/3上部内視鏡施行噴門部小叩体上部大弩と弓田部大忌に2カ所いずれも5mm程度の微小退色域を認め生検で印環細胞癌を認めた.本人が外科的治療を拒否した...
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- P174 内視鏡的粘膜切除術を契機に発症した化膿性門脈炎の一例
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加藤元彦(大阪府立成人病センター消化器内科)
【目的】化膿性門脈炎は大腸憩室炎などの腹腔内感染に続発して発症するまれな病態である.今回われわれは早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術(以下EMR)後に敗血症性ショックと門脈内血栓を来たし化膿性門脈炎と診断した症例を経験したEMR後の化膿性門脈炎については過去に報告例もなく極めてまれな合併症であると考えられたため文献的考察を加えて報告するt【症例】60歳代男性体下部大弩にφ7mm大の0∬a型早期胃癌...
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- P175 病原性大腸菌感染を合併し健常人に発症したクリプトスポリジウム症の一例
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岩井啓一郎(敬天会東和病院消化器科)
症例は30歳代女性.平成19年5月2日より韓国に旅行し生の魚介類や野菜を摂取した。5月5日に帰国しすぐに下腹部痛を自覚した.翌日から水様下痢と嘔吐も伴ってきたため5月7日に当院を受診した.便培養にて病原性大腸菌(0-157)が検出されたがベロ毒素は陰性であった.レボフロキサシンの内服で腹痛は徐々に改善し血液学的炎症所見もほぼ正常化した甑1日3-4行の水様下痢が遷延したため5月14日大腸内視鏡検査を...
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- P176 当院にて経験した腸型Behcet病症例の一例
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川村直之(札幌北楡病院消化器科)
【症例】症例は31歳男性平成8年の21歳頃より肛門周囲の痒みを自覚し肛門科にて肛門湿疹と診断され外用薬で軽快していた平成10年頃より肛門湿疹に加えて口内炎が時々発症するようになり徐々に治癒に時間を要するようになった.平成14年時には痛みで話せないくらいの口内炎の増悪を認めるもケナログ軟膏で軽快し特に精査加療はされなかった平成15年時より時々痛みを伴う小さな紅斑の出現を両大腿より下腿に数ヶ所認めその...
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- P177 輪状潰瘍を呈したNSAID起因性小腸潰瘍の1例
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吉野修郎(松山赤十字病院胃腸センター)
症例は55歳女性関節リウマチ患者.3年前より関節痛のためam・piroXicam(27mg/day)を内服中であった.既往歴として過去2年間に2回消化管出血を主訴に近医入院し上部および下部消化管内視鏡検査を施行されたが出血源は同定されなかった.今回原因不明の貧血(Hb 4.3g/dl)と便潜血陽性を主訴に当科入院となった.上部および下部消化管内視鏡検査では明らかな出血源は認めなかった.小腸からの出...
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- P178 回腸・結腸潰瘍の1切除例
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飯田辰美(JA岐阜厚生連西美濃厚生病院外科)
【症例】79歳男性主訴=下腹部の違和感.既往歴:63歳時胃癌で胃切除.76歳時胆石症で胆嚢摘出術.現病歴:2007年5月ごろより下腹部の違和感があり当院内科で精査をうけた.盲腸に3型の腫瘍を指摘され外科転科となった.入院出現症:腹部は平坦軟で手術創あり.検査所見:貧血あり.注腸造影で盲腸の変形と回腸の軽度拡張がみられた.大腸ファイバースコープ検査では盲腸に3型の腫瘍が認められたが生検ではgroup...
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- P179 小腸イレウスをきたしたメッケル憩室の一例
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大西勝博(神鋼会神鋼病院消化器科)
症例は44歳男性.平成19年6月13日心窩部が痛出現し同16日近医を受診.その後も症状は改善せず嘔気も伴い18日に当院紹介となった.腹痛右下腹部に圧痛あり.血液検査所見で軽度の炎症反応を認めた.レントゲンは小腸ガスがみられニボーを伴っていた.腹部エコーでは回盲部より約5cm口幅のところまで小腸が拡張し肛門側は虚脱していた.腹部造影CTではほぼ全域で小腸は拡張し大腸の拡張は見られず小腸イレウスの診断...
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- P180 腹腔鏡補助下に治癒し得たMeckel憩室内翻を先進部とした成人腸重積症の1例
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高橋保正(石心会川崎幸病院外科)
[はじめに]Meckel憩室は無症状に経過することが多く他疾患による開腹手術の際に偶然に診断されることが多いが本症例のように憩室内翻を先進部とした成人腸重積症を発症することは極めて稀である今回我々はMecke1憩室内翻により腸重積症を発症した1例を経験したので報告する.[症例]39歳男性[主訴]上腹部痛便秘[既往歴]特記すべきことなし[現病歴]平成19年9月に5日間続く間欠的な上腹部痛および便秘を...
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- P181 メッケル憩室により急性腹症を生じた3例
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真下陽子(西神戸医療センター消化器科)
【緒言】メッケル憩室は卵黄腸管が遺残した先天性の真性憩室で発生頻度は約4%約30%に出血腸閉塞炎症などが生じる.mesodiverticular bandは卵黄動脈が遺残したものでメッケル憩室保持者の約8%に見られ日興性イレウスやメッケル憩室の茎捻転などを引き起こすことがある.【症例1】30歳代女性.下腹部痛を主訴に来院し腹部超音波CT検査で下腹部正中に盲端様の管腔臓器があり小腸拡張と回腸末端での...
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