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P142 ミクリッツ病の発症から自己免疫性膵炎を疑った一例
坂尾将幸(奈良社会保険病院内科)
症例は44歳男性.糖尿病にてインスリン治療を行っていたが約2年前より自覚する時弊を伴わない両側上眼瞼の腫脹を主訴に眼科を受診した。涙腺の生検で炎症細胞浸潤があり一部にIgG4陽性形質細胞浸潤を認めることからミクリッッ病の診断に至った.35歳のときに膵腫大を伴った閉塞性黄疸の既往がありステロイド投与により症状が軽快した経緯があることから本病態に自己免疫性膵炎が関与しているものと考え精査を行った.血液...

第94回日本消化器病学会総会

P143 逆流性食道炎Barrett粘膜の年代的推移における性差
秋山智之(横浜市立大学消化器内科)
背景:女性では骨密度の低下や日常姿勢の変化(亀背など)に関連して裂孔ヘルニアが起こりやすく高年齢層における逆流性食道炎の増加が男性と比して著しいと報告されている.目的:逆流性食道炎Barrett粘膜の年代的推移における性差と寄与因子との関係を明らかにする.方法:2005年8月~2006年7月に上部消化管内視鏡検:査を施行された869例(男性463例女性406例)を対象としたBarrett粘膜の診断...

第94回日本消化器病学会総会

P144 日本の一般住民における上腹部症状のオーバーラップの検討
山岸初志(東北大学病院消化器内科)
【目的】日本の一般住民におけるGERD症状の頻度を10万人以上の多数例で検討した報告はない.一般住民に比較的近い集団と考えられる胃癌一次検診受診者を対象に胸やけつかえ腹痛の頻度及び各症状のオーバーラップを多数例で明らかにすることを目的とした.【方法】平成15年度宮城県対がん協会にて胃癌検診目的に間接胃レントゲン検査が施行された住民160983人(平均年齢61.9歳男性60774人女性100209人...

第94回日本消化器病学会総会

P145 問診票を用いた食道運動障害患者の臨床的検討
保坂浩子(群馬大学病態制御内科)
【目的】食道運動障害患者の臨床的検討を行った.【方法】嚥下困難感もしくは胸痛を主訴として当科を受診し食道運動障害が疑われて食道内圧検査を行った患者を対象とした.食道内圧検査はInfused catheter+Dent sleeve法で行い自己記入式の問診票で嚥下困難感および胸痛の詳細な症状を聴取した.【結果】食道運動障害が疑われた患者は71人で食道運動障害は62人(87%)に認められた(男27人女...

第94回日本消化器病学会総会

P146 FスケールはNERDFDの診断に有用か?
大藤嘉洋(国立病院機構岡山医療センター消化器科)
【目的】胃食道逆流症(GERD)の頻度は増加傾向にあるが中でも非びらん性胃食道逆流症(NERD)の割合が多いことが知られている. GERD領域の診療において問診は重要な位置を占めFSSG問診表(Fスケール)は逆流性食道炎(RE)の診断に有用であると報告されている.我々は上部消化管内視鏡検査(EGD)とFスケールを同時に行いその結果を比較しREおよびNERD機能性胃腸症(FD)の診療におけるFスケー...

第94回日本消化器病学会総会

P147 糖尿病患者におけるGERD/FD症状のFスケールによる検討
黒澤進(埼玉医大総合医療センター消化器肝臓内科)
【目的】GERDは最近患者数の増加が著しいが食生活体重飲酒喫煙などの生活習慣に密接に関連した疾患である.一方糖尿病も食生活等の生活習慣を基礎にした疾患と考えられている.またDMでは運動不全の症状も認められる.この研究の目的は糖尿病患者における胸焼けの頻度を明らかにしGERD及びFDの症状と男女年齢インスリン使用等の関係を検討することである【方法】平成18年12月の約1か月間の間に当院糖尿病外来を受...

第94回日本消化器病学会総会

P148 糖尿病患者における逆流性食道炎の臨床的検討
高橋祐幸(大分大学医学部生体分子構造機能制御講座)
【目的】近年逆流性食道炎患者数は増加傾向にある.一般的な逆流性食道炎については多数の報告がなされているが生活習慣病患者における逆流性食道炎に関してはあまり検討されていない.今回糖尿病患者において逆流性食道炎の診断方法である上部消化管内視鏡検査や問診票検査を行い統計的検討を行ったので報告する.【対象と方法】糖尿病専門外来であるA病院において2005年1月から2006年12月までの間に上部消化管内視鏡...

第94回日本消化器病学会総会

P149 咽喉頭異常感症におけるFスケールによる消化器症状調査-RabeprazoleFamotidineによる効果も含めて-
井上和彦(松江赤十字病院総合診療科)
胃食道逆流症(GERD)の食道外症状として注目されている咽喉頭異常感症の消化器症状をFスケールを用いて検討した.【対象と方法】2007年1月から10月に咽喉頭異常感を主訴に耳鼻咽喉科を受診した84例(男性33例女性51例21-85歳平均56.5歳)を対象とした.上部消化管内視鏡検査で逆流性食道炎の有無などを検討するとともに消化器症状をFスケールで検討した.そしてRabeprazole(RPZ)10...

第94回日本消化器病学会総会

P150 慢性肝疾患患者のQOLに及ぼす症候性GERDの影響
鈴木壱知(獨協医科大学越谷病院消化器内科)
【目的】慢性肝疾患はQOLが損なわれることが知られているが症候性GERDもQOLが損なわれることが知られている. QOLの評価法としてはSF-36が一般的に用いられているが症候性GERDにおいての検討は少ない.そこで今回われわれは慢性肝疾患患者を対象に症候性GERDのQOLに及ぼす影響について検討した.【方法】検討対象は追出医科大学越谷病院消化器内科に通院中の慢性肝疾患患者105名(CH80例LC...

第94回日本消化器病学会総会

P151 慢性咳嗽から咽喉頭異常感症に移行した興味ある胃食道逆流症(GERD)の一例
松原英俊(滋賀医大総合診療部)
GERDは種々の食道外症状を来す疾患として注目されている.我々は(1)食道外症状患者は7%~19%しか胸焼け症状を感じない(2)咽喉頭異常感症患者は咳噺患者に比べ飲食に関する危険因子が少なく逆に寒さストレスを感じるなど自律神経の異常を疑う所見があるの2点を報告してきた.今回慢性咳吸から咽喉頭異常感その後自律神経症状も出現しGERD治療を行い速やかに改善した症例を経験したので報告する.症例=41才女...

第94回日本消化器病学会総会

P152 塩酸イトプリドによる胃排出能の変化について:BreathID systemを用いた評価
池田多聞(横浜市立大学消化器内科)
【背景】消化管運動異常が関わる疾患は近年わが国においても注目されているがその診断に関しては未だ議論の余地がある.一:方胃排出能を評価する方法として13CO2を用いた呼気テスト法がありその非侵襲性は高く評価されている.今回我々は実地臨床で使用されている塩酸イトプリドの投与による胃排出能の変化について連続呼気採取による胃排出能評価が可能なBreathlD system(Oridion Medical社...

第94回日本消化器病学会総会

P153 酸分泌抑制薬静注投与による胃排出能の変化について:BreathID systemを用いた検討
稲森正彦(横浜市立大学消化器内科)
【背景】わが国において絶食の必要な上部消化管出血に対し酸分泌抑制薬を静注投与することが標準的に行われている.しかし静注後短時間の酸分泌抑制効果に関する報告はあるが消化管運動t特に胃排出能に関する研究は少ない.またプロトンポンプ阻害薬(以下PPI)の長期投与により胃排出能が遅延するとする報告が散見されるが静注後すぐに同じ現象が起こるか不明である.【目的】酸分泌抑制薬単回静注薬投与後の胃排出能の変化を...

第94回日本消化器病学会総会

P154 胃瘻症例における半固形化栄養剤の投与が胃排出に与える影響について-Breath ID systemを用いた検討-
長澤邦隆(帝京大学医学部内科)
【目的】経口的に十分な栄養の摂取が困難な症例に対して内視鏡的胃痩造設術(以下PEG)が広く行われている。誤嚥を繰り返す患者に対してもPEGの適応があるがPEG後に胃食道逆流のため誤嚥性肺炎を来たすことがありその予防法として栄養剤を半固形化し投与することの有効性が報告されている.しかし栄養液の半固形化が胃排出に与える影響については今のところ明らかではない.今回我々はPEG造設症例を対象に液体の経管栄...

第94回日本消化器病学会総会

P155 糖尿病進行例での胃運動機能の検討
神谷武(名古屋市立大学消化器・代謝内科学)
【目的】糖尿病進行例では種々の消化器症状が出現することが多いこれまで糖尿病患者での胃排出遅延の報告はいくつかあり糖尿病性胃症の概念も提唱されている.しかし複数の消化管運動機能検査を測定した報告は少ない.今回進行糖尿病を対象に経皮的胃電図(EGG)と胃排出能を測定し消化器症状と対比した.【方法】対象は糖尿病コントロール目的か糖尿病性網膜症治療目的で当院に入院した21名(男性8名女性13名33~80歳...

第94回日本消化器病学会総会

P156 肝癌経皮的局所治療前後における胃運動機能の変化-胃電図による検討-
小林三善(香川大学消化器・神経内科)
【目的】肝癌の経皮的局所治療前後で胃電図(EGG)を記録し胃運動機能の変化を定量的に評価した.【方法】対象は肝癌患者20例(57歳~81歳男11例女9例).肝癌の経皮的局所治療法としてはエタノール注入療法(PEI)1例リピオドール混入エタノール注入療法(PELIT)3例ラジオ波焼灼療法(RFA)5例PEI併用ラジオ波焼灼療法(PEI-RFA)10例PELIT併用ラジオ波焼灼療法(PELIT-RFA...

第94回日本消化器病学会総会

P157 Uninvestigated Dyspepsiaの病態とH2受容体拮抗剤の効果
中村健太郎(東邦大学医療センター佐倉病院内科)
【目的】Uninvestigated Dyspepsiaの病態を明らかにしヒスタミンH2受容体拮抗剤による治療効果を検討する.【方法】上部消化器症状を主訴として上部内視鏡検査を予定している初診患者に対してラフチジン101ngまたはファモチジン20mgを1日1回1週間投与しその後内視鏡検査を施行した.投与期間中の症状調査(もたれ感早期飽満感心窩部痛心窩部灼熱感胸焼けげっぷ悪心・嘔吐)およびROME ...

第94回日本消化器病学会総会

P158 一般病院におけるNSAIDs長期服用患者の消化性潰瘍診療の現状
櫻井伸也(奈良県立五條病院内科)
【目的】H.pylori(Hp)除菌療法が二次除菌も含めて保険適用となりNSAH)s服用歴のないHp陽性潰瘍は減少傾向にあるのに対してNSAIDs長期服用患者の潰瘍がその難治性と再発の多い点で問題となっている.今回高齢者の多い一般病院でのNSAH)s長期服用患者の消化性潰瘍診療の現状について検討する.【方法】最近4年間の上部消化管内視鏡検査でNSAIDs内服中に胃・十二指腸の潰瘍性病変を指摘された...

第94回日本消化器病学会総会

P159 低用量アスピリン(L-Asp)胃潰瘍の現状について
槙信一朗(福岡大学筑紫病院消化器科)
目的:本邦では低用量アスピリン(L-Asp)胃潰瘍の頻度と特徴は不明である.今回L-Asp胃潰瘍の頻度臨床的特徴を明らかにする.対象・:方法=当院及び関連施設での2007年4月より過去3年間に初回内視鏡検査にて診断しえた胃潰瘍患者2131例.検討項目:1.検査時症状2.疾患の内訳3.L-Asp内服期間4.胃潰瘍の存在部位5.潰瘍数6.潰瘍の大きさ7.潰瘍の時期.結果:2131例の内訳はL-Asp内...

第94回日本消化器病学会総会

P160 低用量アスピリン服用出血性胃・十二指腸潰瘍の臨床的特徴について
川瀬理恵(広島市立安佐市民病院内科)
【目的】低用量アスピリン服用による出血性胃・十二指腸潰瘍の臨床的特徴について検討する【対象と方法】対象は緊急上部内視鏡検査を施行した出血性胃・十二指腸潰瘍349例.内訳は低用量アスピリン内服群(以下A群)31例低用量アスピリン以外のNSAID内服群(N群)72例NSAID非内服群(以下非N群)246例で男性255例女性94例であった.検討項目は年齢性別基礎疾患の有無内服期間リスク抗潰瘍薬の有無など...

第94回日本消化器病学会総会

P161 出血性胃十二指腸びらん・潰瘍における低用量アスピリンの関与-内視鏡的止血術施行例での検討-
白石慶(社会保険小倉記念病院消化器科)
【目的】出血性胃十二指腸びらん・潰瘍症例における低用量アスピリンの関与とその特徴を明らかにする.【方法・結果】対象は過去4年間に内視鏡的止血術を行った出血性胃十二指腸びらん・潰瘍症例計316例である.止血処置はクリッピングバンド結紮HSE局注ソフト凝固APCを単独または併用で行ったまず止血術における止血困難な要因を検討するために1回で止血可能であった268例と止血困難群1複数回の止血術を要した42...

第94回日本消化器病学会総会