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検索結果は552件です。

P282 切除不能胃原発絨毛癌に化学療法を施行した1例
青木順(順天堂大学消化器内科)
【背景】胃原発絨毛癌は稀な疾患であり頻度は胃原発悪性腫瘍の約0.08%と言われている.通常の腺癌と比較し腫瘍発育速度が速く診断時遠隔転移をきたしている症例が多い切除例においても早期に転移・再発を認めることが多くまた化学療法が奏効した報告は少なく予後不良とされている.【症例】73歳男性.平成18年4月より心窩部痛が出現し近医にて上部内視鏡検査腹部CTを施行.噴門部に3型胃癌(tUb2)および多発性肝...

第94回日本消化器病学会総会

P283 シフラ高値を伴う進行胃癌にTS-1経胃瘻投与が有効であった1例
原明史(安来市立病院内科)
進行胃癌は予後不良の疾患であり現在TS-1をはじめとする様々な化学療法が検討されている.胃癌に対する化学療法の効果の指標としてCEACA19・一9などの腫瘍マーカーが知られているが血中シフラ値についての報告は稀である.今回われわれは進行胃癌に対し胃痩からのTS-1投与が有効であり化学療法施行中血中シフラ値が特徴的変動を示した症例を経験したので文献的考察を含め報告する.症例は75歳男性.心房細動にて...

第94回日本消化器病学会総会

P284 術前化学療法を施行し切除し得たstage4胃癌の一例
和泉紀彦(国保松戸市立病院消化器科)
【症例】43才女性.吐下血を主訴に来院.緊急上部内視鏡検査にて潰瘍底の露出血管に対し止血処置施行.また胃体中部小母中心に半周を占める3型病変を認めた.生検にて印環細胞癌と診断.腹部CT検査では小一側胃壁の著明な肥厚と3群大動脈リンパ節の腫大を認めた.術前診断としてcT2N3MOHOPOCYOcstage4と診断.術前治療としてTS-1+CDDP併用による化学療法を開始した.【経過12コース施行後腹...

第94回日本消化器病学会総会

P285 術前TS-1+CDDP療法後に原発巣切除を施行した進行胃癌症例
朽名直子(災害医療センター消化器乳腺外科)
手術不能非治癒切除の胃癌に対しては第一に化学療法が考慮されるべきであり5FUをkey drugとしたRegimenが推奨されTS-1+CDDPに関しては奏効率76%という結果が得られている.今回切除不能進行胃癌に対しTS-1+CDDPによりdown stagi皿gが得られ切除術施行した2例を提示する.症例164歳男性L3型T4(膵浸潤)N3H1MOcStage4の根治術不能の進行胃癌でありTS-1...

第94回日本消化器病学会総会

P286 胃にびまん性の浸潤を来たし稀な内視鏡所見を呈した多発性骨髄腫の1例
土岐真朗(杏林大学医学部第三内科)
症例は68歳女性.前胸部痛が出現したため近医受診.免疫電気泳動の結果Bence-Jones protein(λtype)を認めたことから多発性骨髄腫が考えられ当院血液内科入院.右前胸骨腫瘍生検:を行った結果免疫組織化学的検索にてCDI38IgGλ鎖が陽性で核の異型性を伴った形質細胞を認め多発性骨髄腫(lgG一λ型病期分類III期)の診断に至る.MP療法開始となったが入院中吐下血が認められ上部消化管...

第94回日本消化器病学会総会

P287 胃浸潤をきたし上部消化管出血で発見された腹腔内悪性リンパ腫の1例
鈴木誠祐(住友別子病院内科)
腹腔内に発生する悪性リンパ腫のほとんどは胃をはじめとする消化管原発であり消化管以外に発生する腹腔内悪性リンパ腫はめずらしい.またそのような腹腔内悪性リンパ腫が胃に浸潤し上部消化管出血をきたした報告は見当たらない.われわれは胃浸潤をきたし上部消化管出血で発見された腹腔内悪性リンパ腫の1例を経験したので報告する.症例は65歳男性.平成19年6月4日上腹部通・黒色便を主訴に当科受診.軽度の貧血を認め腹部...

第94回日本消化器病学会総会

P288 早期胃癌術後4年目に残胃に認めたGISTの1例
平野直樹(虎の門病院消化器内科)
症例は65歳男性.2003年10月10日に胃体下部前壁大嘘の20mm大のHc病変(pathoはsig)胆嚢結石症に対して幽門側臥切除術+胆嚢摘出術+B-1再建施行.低分化型腺癌でpT1(M)sigINFylyOvOstagelAであったその後毎年上部消化管内視鏡腹部超音波にて定期フォローを行っていた2006年10月に上部消化管内視鏡にて射角の新旭部に15mm大のSMTが発生したため同部位に対して生...

第94回日本消化器病学会総会

P289 嚢胞状の形態を有し膵疾患との鑑別を要した胃GISTの1例
岡野宏(鈴鹿中央総合病院内科)
【症例】79歳の男性が上腹部痛で他院を受診し内視鏡検査で胃壁外性圧排を指摘され当院を受診した.当院受診時には症状を認めなかった.血液検査は正常範囲内であった内視鏡検査では胃体部下部から前庭部にかけて小当側に表面平滑な胃内腔に突出する病変を認めた粘膜面に異常はなかった胃透視像でも同様の所見が認められた.腹部CTで膵体舗上方から胃の間にeMmmで内部はcysticで辺縁に濃染する腫瘤を認めた.MRIで...

第94回日本消化器病学会総会

P290 多発肝転移を来したGISTの長期生存の一例
高野奈緒(国立病院機構名古屋医療センター外科)
症例は87歳・女性.平成5年(72歳時)貧血を主訴に当院紹介受診上部消化管内視鏡にて胃角部小刀にAI Stageの潰瘍を認め生検の結果Leiomyoblastomaと診断開腹手術を施行.術中所見では日課に発育した腫瘍を確認し幽門側胃切除術施行.病理学的診断は生検と相違なく以後外来にてフォローされていた.平成13年(術後8年)フォローアップCTにて肝S8に腫瘤影を認めたため肝部分切除を施行GIST肝...

第94回日本消化器病学会総会

P291 胃神経鞘腫の3例
工藤哲司(九州大学病態機能内科学)
【症例1】30歳女性.1996年上腹部痛のために行われた胃X線検査で粘膜下腫瘍を指摘経過観察中に増大傾向を認めたため2001年10月当科紹介となった.胃X線・内視鏡検査で体上部前壁に表面平滑な粘膜下腫瘍を認め超音波内視鏡検査(EUS)では第4層に連続する低エコー性腫瘤として描出された.外科的に切除したところ管内に発育した4x4cmの灰白色調充実性腫瘤であり病理組織学的に神経鞘腫と診断した.【症例2...

第94回日本消化器病学会総会

P292 経過観察中増大傾向を認めESDにて診断しえた胃炎症性線維性ポリープの1例
新海洋彦(岩手県立胆沢病院内科)
【症例】53歳女性.平成17年検診にて胃病変を指摘された.上部消化管内視鏡検査(EGD)では前庭部後壁に15mm大で頂部に軽度の発赤・びらんを伴った粘膜下腫瘍様隆起性病変を認め生検ではGrouplであった.超音波内視鏡検査では第ll層に局在する内腔側に発育する均一低エコーな病変であった。以上より陰茎亀頭状を呈するとされる典型的な内視鏡所見ではないが胃炎症性線維性ポリープ(IFP)を第一に考えEGD...

第94回日本消化器病学会総会

P293 経過観察中に形態変化を認めた胃glomus腫瘍の1例
宮田康史(庄原赤十字病院内科)
【症例】74歳男性主訴は心窩部痛【現病歴】平成8年検診にて異常指摘され当院の上部消化管内視鏡にて前庭部前壁に径25mmの粘膜下腫瘍を認めた.経過観察を予定していたがその後来院はなかった.平成19年8月中旬から心窩部痛を繰り返したため当院受診し上部消化管内視鏡施行した.胃前庭部の粘膜下腫瘍の形態変化を認めたため精査加療目的にて入院となった.【上部消化管内視鏡】胃前庭部前壁に表面は正常粘膜に覆われ頂上...

第94回日本消化器病学会総会

P294 胃石が自然落下し経肛門的に摘除できた一例
菊岡良考(川崎幸病院消化器病センター内科)
症例は87歳男性.平成19年2月21日から3月31日まで急性胆嚢炎胆嚢結石にて他院に入院していた.保存的加療にて改善を認め高齢であることから胆嚢摘出術は行わないで経過観察されていた.平成19年8月30日に嘔吐1回あり8月31日にも嘔吐したとのことで当院救急外来受診し入院となった.上部内視鏡検査施行した所幽門部に結石が嵌頓していた内視鏡的に摘除を試みたが除去出来なかった.胃管挿入し絶飲食としていたが...

第94回日本消化器病学会総会

P295 アロ癌細胞株と自己樹状細胞との融合細胞にて誘導されたMUC1特異的細胞障害性T細胞の特徴
小井戸薫雄(東京慈恵会医科大学消化器・肝臓内科)
【目的】我々は自己大腸癌細胞と自己樹状細胞との融合細胞は自己大腸癌細胞に対し細胞障害性T細胞(CTL)を誘導できることを報告してきた.しかしながら自己大腸癌細胞は培養が困難なため十便な細胞数が得られないことがしばしばある.そこで自己癌細胞のかわりにアロ癌細胞株を用いて作製した融合細胞は自己癌細胞に対してCTLを誘導できるか検討した.【方法】自己樹状細胞(HLA-A2陽性)をMCF-7細胞株(MUC...

第94回日本消化器病学会総会

P296 大腸癌先進部近傍間質細胞におけるthymidine phosphorylase(TP)発現の意義
河原秀次郎(東京慈恵会医科大学附属柏病院外科)
【緒言】我々は腫瘍先進部のthymidine phosphorylase(TP)発現がリンパ節転移および予後と強い関連性があることを報告してきた一方TP発現は腫瘍先進部近傍間質細胞で高度にみられるが間質細胞のTP発現と予後との関係については一定した見解が得られていない.今回我々は腫瘍先進部近傍間質細胞のTP発現の意義について検討したので報告する.【対象および方法】1998年から2002年の5年間に...

第94回日本消化器病学会総会

P297 大腸癌化学療法におけるMYBL2発現の意義
横江毅(三重大学医学部消化管小児外科学)
【目的】5FUは大腸癌に対する最も有用な抗癌剤の一つである.しかしその効果には個人差があり投与前に効果が予測可能であればより有効な治療を個人に提供できる.v-rnyb myeloblastosis Vira1 on-cogene homolog(avian)一like 2(MYBL2)は細胞周期においてG1/Stransitに関与する遺伝子と報告されている.今回われわれは大腸癌とMYBL2遺伝子と...

第94回日本消化器病学会総会

P298 癌ワクチン作成用の腫瘍組織のHsp70とワクチン効果増強についての検討
岡山哲也(京都府立医科大学・免疫内科学)
【目的】自家がんワクチン療法が臨床に応用され抗腫瘍効果を上げている.今回は自家がんワクチン作成元となる腫瘍に温熱療法を行い癌組織内にHSPを誘導しより効果の高い良質のワクチン作成を試みた.【方法】マウス大腸癌細胞を培養しマウスの皮下に移植しワクチンの元となる皮下腫瘍を作成した.腫瘍を3群に分け摘出直前に1)無処理群2)42℃60分の温熱を行う群3)Hsp70誘導剤を経口投与しその後42℃60分の温...

第94回日本消化器病学会総会

P299 温熱処理およびHsp70誘導剤による前処置マウス大腸癌細胞の肺転移の抑制ならびに機序についての検討
岡山哲也(京都府立医科大学・免疫内科学)
【目的】癌組織ではNF-kBが活性化されており多くの遺伝子発現が誘導されている.固形癌に対する各種治療が遠隔転移を誘発することがありその原因として治療がNF-kBを活性化することが考えられている.そこで各種癌治療に温熱療法を併用することで癌細胞のNF-kBを抑制し遠隔転移を誘発するリスクを軽減できないかと考え本検討を行った.【方法】マウス大腸癌細胞を培養し1)無処置群2)42℃で1時間温熱処理した...

第94回日本消化器病学会総会

P300 大腸癌におけるアダプター分子Shcの発現とTyr317のリン酸化状態
劉石(香川大学医学部消化器・神経内科)
【目的】Shcは癌遺伝子Srcとホモロジーを持ちさまざまな刺激に応答しチロシンリン酸化を受けるアダプター分子の1つである現在まで種々の癌細胞株においてShcのチロシンリン酸化が充癒していると報告されているが大腸癌において詳細な報告はない.そこで大腸癌におけるShcの発現とTyr317のリン酸化状態について解析した.【方法】Shcの発現解析のために大腸癌の細胞株(SW480WrDrCACO-2LoV...

第94回日本消化器病学会総会

P301 大腸癌細胞増殖におけるカルシニューリンの役割
増尾貴成(群馬大学病態制御内科学)
【目的】カルシニューリンは蛋白質脱リン酸化酵素の1つでTリンパ球の活性化に必須の役割を果たしている.最近では免疫系以外に脳や心臓での役割も注目されさらには腫瘍性疾患との関連も報告されつつある.そこで今回大腸癌細胞増殖におけるカルシニューリンの役割について検討した.【方法】(1)倫理委員会の承認を得て大腸癌手術検体11例でカルシニューリンの酵素活性を測定しうち8例でウェスタンプロッティングによりカル...

第94回日本消化器病学会総会