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検索結果は552件です。

P382 当院における大腸憩室出血の現状
鈴木大介(安城更生病院内科)
【目的】従来本邦では欧米に比し大腸憩室の発生頻度は低率とされてきた.しかし近年わが国における食生活の欧米化や本格的な高齢化社会の到来に伴い大腸憩室および憩室からの出血が増加傾向にあることが報告されている.今回当院における大腸憩室出血の現状について検討した【対象】2002年7月から2007年6月までの5年間に下部消化管出血にて大腸内視鏡検査(CF)を実施した671例のうち大腸憩室出血と診断された35...

第94回日本消化器病学会総会

P383 大腸憩室出血に対する緊急内視鏡治療の意義の検討
須田浩晃(東邦大学医療センター大橋病院)
【背景】大腸憩室出血は大腸多量出血の原因の半分を占める.診断治療のため緊急内視鏡が行われるが従来は出血源憩室の同定能が芳しくないことや自然止血率が7割あるため憩室出血に対する緊急内視鏡の意義は確立されていない近年様々な内視鏡機器の改良や手技の向上により出血源憩室の同定能は向上し最近では当院での緊急大腸内視鏡での出血源憩室の同定率は7割近くに向上した、【目的】24時間以内に大腸内視鏡で出血源となって...

第94回日本消化器病学会総会

P384 大腸憩室出血に対する内科的治療
佐藤真司(東邦大学大森病院消化器内科)
【目的】大腸憩室出血は下部消化管出血の主な原因として挙げられ日常診療でしばしば遭遇する疾患である.観察時点で自然止血が得られている事も多いが再出血多く臨床的に問題となる.そのため繰り返す大腸憩室出血に対して高濃度バリウムを注腸充填することで良好な止血効果が得られたとする報告が散見される.今回我々は当院における現況を検討し有効な止血法について検討した.【方法】2004年1月から2006年12月までに...

第94回日本消化器病学会総会

P385 10mm以下の大腸腫瘍に存在する癌の検討
森本泰隆(京都府立医科大学大学院消化器内科学)
【目的】大腸腺腫は癌化のポテンシャルを持った前癌病変であることは明らかであるがM癌との鑑別は困難な場合があり臨床においては大きさや形態の観察によりEMRなどの治療方針を決定されることがほとんどである.直径5mm以下の大腸腺腫の坦癌率は全ての肉眼型において低いが6mm以上の腺腫では担癌率が増加するとされ陥凹型では特に網野率が上昇するとされている.しかし大腸腫瘍の何mm以上を治療適応とするかまたその形...

第94回日本消化器病学会総会

P386 大腸sm癌における内視鏡的切除後の外科的手術適応症例の検討
金沢義一(日本医科大学千葉北総病院外科)
【はじめに】大腸sm癌における内視鏡的切除後しばしば約10%のリンパ節転移の可能性のため手術施行となる.外科的追加切除となる条件はsm深部浸潤癌脈管侵襲陽性そして垂直断端陽性である.当科において大腸内視鏡により切除した大腸sm癌は63例でそのうち追加切除適応対象は49例であった.我々は内視鏡的切除後における追加切除適応対象症例をretrospectiveに検討した.【対象】1994年から2004年...

第94回日本消化器病学会総会

P387 当院での大腸ESD導入に対する偶発症対策
福澤誠克(東京医科大学消化器内科)
【背景】当院では2007年6月より大腸ESDを導入した.当院での大腸ESDに対する偶発症対策として1.患者苦痛軽減のためのCO2送気2.穿孔リスクの軽減を目的としたバイポーラー針状メス(B-knife)およびITナイフを使用している.最近では安全性の向上を目的に先端にTipを擁したポールチップタイプのB・一Knifeも併用している.また大腸は上部消化管(胃)と違い穿孔のリスクが高いと考え腹膜炎予防...

第94回日本消化器病学会総会

P388 大腸ESDにおけるクリニカルパス導入下の治療成績
吉田直久(市立奈良病院消化器科)
(目的)大腸ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)は20mm以上の病変を確実に一括切除しうる治療法である.しかし現時点では限られた施設でのみ行われており術後の安静度食事開始時期および入院期間などについていまだ標準的なものはない.本研究では大腸ESDに対してクリニカルパスを導入しその成績について考察する(方法)当院にて平成18年10月より平成19年10月までにクリ心弛ルパスを使用して施行した大腸ESD 4...

第94回日本消化器病学会総会

P389 隆起型大腸腺腫の臨床病理学的特徴および治療後経過
八杉晶子(鳥取大学医学部機能病態内科学)
【目的】大腸癌の多くはadenoma-carcinoma sequence(ACS)の経路で発生するがすべての腺腫が癌化するわけではない.際腫治療後の盛時性ポリープでは発癌の危険性の高い腺腫や癌の発生が問題となる.今回我々はACSの経路をとると思われる隆起型大腸腺腫(陥凹型LSTを除く)の臨床病理学的特徴および内視鏡治療後経過を明らかにすることを目的とした.【方法】2002年1月から2006年12...

第94回日本消化器病学会総会

P390 粘液結節を伴う大腸癌の粘液形質発現の検討
佐野村誠(北摂総合病院消化器内科)
【はじめに】粘液癌および粘液結節を伴う大腸癌は一般的に高悪性度と考えられている.今回我々は粘液結節を伴う大腸癌について粘液形質発現からみた生物学的悪性度の臨床病理学的検討を行った.【対象と方法】1999年1月から2005年12月置でに当院にて外科的手術を施行した大腸癌208例のうち粘液結節を伴う大腸癌40例を対象とした.HGMMUC2CD10の免疫染色にて粘液形質発現による分類を行い粘液結節部の組...

第94回日本消化器病学会総会

P391 大腸sm癌EMR標本における特殊染色の有用性に関する検討
永田信二(広島市立安佐市民病院内視鏡科)
【背景】大腸sm癌のEMR標本における脈管侵襲の有無を判定することは追加外科切除の適応の有無を決定するうえで重要である.【目的】大腸sm癌のEMR標本における且E染色で評価された脈管侵襲と特殊染色により評価された脈管侵襲を比較検討し有用性について検討する.【対象と方法】対象は広島市立安佐市民病院でEMRされた大腸sm癌30例である.全例につきホルマリン固定パラフィン包埋された腫瘍組織より連続切片を...

第94回日本消化器病学会総会

P392 Stage 4の進行性大腸癌の臨床学的特徴
蛯澤記代子(国立病院機構災害医療センター)
(目的と方法)Stage 4の進行性大腸癌においても根治的治療を行うことによって生命予後を延長できる可能性があり2000年1月から2007年9月までに初診時にStage 4であった70症例のうち摘出術を施行できた51症例について臨床学的特徴を検討した.(結果)男性は34例(67%)女性は17例(33%)であった.平均年齢は63.4歳(±11.5SD)であった. Stage 4の要因は肝転移が40例...

第94回日本消化器病学会総会

P393 大腸癌のFDG-PET/CTによる術前画像診断能の検討
武藤修一(苫小牧市立病院消化器科)
【目的】当院でFDG-PET/CTが施行されて術後病理所見まで確認できた大腸癌症例について腫瘍の大きさ深達度腫瘍マーカーのCEA高値症例とFDG-PET集積の値としてのSUVmaxとの関係リンパ節転移についての診断料など有用性を検討した【方法】H18年10月から平成19年10月までの当院でFDG-PET/CT検査を施行した大腸癌手術症例36症例(男性18例女性18例平均年齢68.4歳(35歳~89...

第94回日本消化器病学会総会

P394 消化管カルチノイド腫瘍31例の臨床病理学的検討
冨岡禎隆(福岡大学医学部消化器内科)
【目的】当科における消化管カルチノイド腫瘍の臨床像と治療法について検討した.【方法】1987年から2007年までの20年間に当科で経験し病理学的に確定診断された消化管カルチノイド腫瘍のうち臨床病理学的に検討可能な31例において性別年齢部位症状.合併腫瘍疾患内視鏡像治療について検討した.【結果】男性24例女性7例平均年齢は55歳(33~76歳).発生部位は胃5例十二指腸6例小腸1例直腸19例であった...

第94回日本消化器病学会総会

P395 多臓器癌を同時性異時性に合併した大腸癌の臨床的検討
佐藤美信(藤田保健衛生大学外科)
【目的】本研究では他臓器癌を合併する大腸癌の臨床的特徴を明らかにすることを目的とした.【対象および方法】他臓器癌を合併した原発性大腸癌71例(直腸癌25例Rsを含む結腸癌46例)の臨床的特徴を非重複癌1266例と比較しさらに大腸癌後に発症した異時性癌を対象に臨時性癌発見における大腸癌術後フォローアップの意義について検討した【結果】大腸癌発見時の年齢は非重複癌の62.8±1L4(mean±SD)歳に...

第94回日本消化器病学会総会

P396 大腸癌病期診断におけるFDG-PETの付加価値についての検討
加藤貴司(北海道消化器科病院内科)
【目的】マルチスライスCT(MSCT)では短時間に広範囲の高分解能な画像が取得できるため詳細なVirtual colonoscopy(VC)が可能となった.そのため大腸癌診断においてはMSCTで深達度診断リンパ節診断および遠隔転移診断のすべてが評価可能となった一方でFDG-PETも大腸癌診断に有用であることが知られている今回MSCTによる病期診断にFDG-PETを加えることで診断精度の向上が得られ...

第94回日本消化器病学会総会

P397 腸重積を繰り返した虫垂粘液腺腫の1例
大本孝一(公立学校共済組合外科)
症例は48歳女性2007年9月嘔気嘔吐食欲不振にて当院に入院となった.腹部CT検査腹部エコーにて上行結腸にtarget signを認め腸重積が疑われた.大腸内視鏡を施行したところ送気下に重積は解除された.内視鏡的には虫垂入口部をはっきりと確認することが出来なかったが盲腸部位に膨隆を認め粘膜下病変が疑われた.盲腸粘膜の生検結果はgroup1であった.その後腸管壊死や腸閉塞の所見が見られなかった為術前...

第94回日本消化器病学会総会

P398 Cronkhite-Canada症候群に腸重積を合併した1例
早石宗介(近畿大学医学部消化器内科)
症例は52歳男性.既往歴は特記事項なし.平成17年7月に近医より消化管ポリープ精査目的で紹介され下部消化管内視鏡検査を行ったところ全結腸に有茎から亜有茎の穎粒状で発赤を伴い多発する大小のポリープを認めた.一部のポリープにEMRを試行し粘膜上皮の過形成と拡張する腺管の病理学的所見からCronkhite-Canada症候群と診断した.また上部消化管内視鏡検査でも同様にポリープが散在し爪萎縮も認めた.他...

第94回日本消化器病学会総会

P399 発症から経過が追えたCronkhite-Canada症候群の1例
飯田真大(綜合病院山口赤十字病院内科)
症例は62歳男性.2007年7月から味覚障害が出現し同時期に手指・足趾の爪甲萎縮及び頭髪のびまん性脱毛を認めるようになった.8月食欲の低下と繰り返す下痢のため近医で上部消化管内視鏡を受けた際胃嫉襲の腫大を指摘される.投薬加療を受けるも改善なく体重は1ヶ月で5kg減少した.10月手掌・口唇の色索沈着を指摘され当院皮膚科を受診.内科的疾患の精査と加療目的に当科紹介入院となった.入院時血清総蛋白5.6g...

第94回日本消化器病学会総会

P400 アメーバ虫体の遺伝子解析で遺伝子型の一致を認めた赤痢アメーバ腸炎の2例
川瀬直登(総合大雄会病院消化器科)
【症例1】39歳男性.主訴は発熱下痢.既往歴は高血圧.6年前中国への渡航歴がある.同性愛者ではない.発熱下痢を来たすようになり近医を受診し胃腸炎として内服薬処方されるも軽快せず精査を希望され当院を受診.腹部超音波検査にて肝膿瘍を認め入院.経皮経肝膿瘍ドレナージを施行した.大腸内視鏡検査を施行すると盲腸部に白苔を伴った不整形びらん潰瘍性病変を認め生検にてアメーバ虫体を認めた.ドレーン排液および糞便中...

第94回日本消化器病学会総会

P401 ステロイド投与により顕在化した重症アメーバ赤痢の1例
濱勇(新潟市民病院消化器科)
症例は56歳男性2007年8月数日前より感冒様症状があり他院で投薬後に駅ホームで意識消失し当院へ救急搬送された.当院到着時下顎呼吸で擁骨動脈は触知せずGCS4点(E2VIM1)のショック状態であった.気管挿管昇圧剤投与にてショック状態は改善したが汎血球減少肝機能障害フェリチン高値を呈し骨髄穿刺を施行した結果血球貧食を伴う組織球の増加を認めた血球貧食症候群と診断し第3病日より水溶性プレドニン70mg...

第94回日本消化器病学会総会