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P402 非典型的な内視鏡像を呈したクラミジア直腸炎の一例
平澤俊明(癌研有明病院消化器内科)
【はじめに】クラミジア直腸炎は比較的稀な疾患とされているが昨今のSTDの増加に伴い報告が散見されてきた.内視鏡像の特徴は直腸下部に多発するイクラ状の隆起病変であり病理組織学的にはリンパ濾胞の増生と炎症細胞浸潤である.今回われわれは非典型的な内視鏡像を呈し診断に苦慮したクラミジア直腸炎の一例を経験したので報告する.【症例】31歳男性.2ヶ月前から1日4-5回の軟便が出現し当院を受診した.下部消化管内...

第94回日本消化器病学会総会

P403 宿便が原因と考えられた大腸炎の1例
金玄志(国家公務員共済組合連合会浜の町病院消化器内科)
症例は86歳女性主訴は腹痛発熱.既往歴は高血圧虚血性心臓病心房細動.現病歴:元来便秘ぎみであった.平成18年7月下旬に腹痛出現し右側腹部にしこりを自覚したため近医受診腹部エコー腹部CT施行にて便塊の石灰化を指摘されたがその他には明らかな異常は指摘されなかった.8月8日より便秘腹痛出現し8月11日より発熱も伴うようになったため近医受診し同日原因精査目的にて紹介入院となった.腹部CTではSDjunct...

第94回日本消化器病学会総会

P404 上部消化管閉塞を伴った胃癌患者に発症した偽膜性腸炎に対してバンコマイシンの注腸が有効であった1例
伊東友弘(昭和大学横浜市北部病院内科)
症例は48歳女性平成18年5月差当院消化器センターにて精査したところ癌性腹膜炎をともなった進行胃癌と診断.多量の腹水もあることから同月18日化学療法目的に当科紹介.同月26日からTS-1開始.計3.5コース施行し腹水は著明に減少したものの残存しているため11月6日間らTS-1+高容量CDDPを計2コース施行.しかし腹水が消失しないため平成19年1月9日目りTS一一1+TXTを計2コース施行.同年2...

第94回日本消化器病学会総会

P405 成人でO-157感染により溶血性尿毒症症候群を発症し脳症を合併した1例
吉光雅志(石川県立中央病院消化器内科)
症例は28歳女性.平成19年8月家族で焼肉店にて飲食をした.4日後=第1虚日より発熱腹痛血便が出現し当院を受診細菌性腸炎の疑いにて同日入院となった.便培養の結果から0-157:VTIVT2産生が検出された.絶食補液抗菌薬:FOMにて加療していたが第6病日に急性腎不全血小板著減溶血性貧血を認め溶血性尿毒症症候群(HUS)と診断しフサンハプトグロビンγグロブリンの投与と人工透析を施行した腎機能血小板の...

第94回日本消化器病学会総会

P406 低用量アスピリンを服用中にびまん性の結腸炎をきたした一例
平野敦士(下関市立中央病院消化器科)
現在血管性疾患などに対し低用量アスピリンが広く使用されている.低用量アスピリンの合併症として上部消化管病変についてはよく知られているが下部消化管病変については十分に認知されておらず不明な点も多い、今回我々は低用量アスピリンを服用中に難治性の下痢をきたし大腸内視鏡注腸X線検査にてびまん性の結腸炎を認めた一例を経験した.症例は64才女性.平成元年より糖尿病で当院膠原病科に通院中であった.平成17年11...

第94回日本消化器病学会総会

P407 潰瘍性大腸炎を疑わせたcollagenous colitisの1例
千葉満郎(中通総合病院消化器科)
【目的】collagenous colitisは慢性下痢を呈し内視鏡検査では正常像を示すのが一般的であるわが国では未だ10数例の報告である.び慢性の粘膜混濁を呈しsalicylazosUlphapyridine(Salazopyrin)に劇的に反応し潰瘍性大腸炎をも疑わせたcollagenous colitisを経験した.【症例】70歳女性.主訴=下痢.既往歴:54歳肺結核高血圧63歳脳出血(左半...

第94回日本消化器病学会総会

P408 樹状細胞とインターフェロンαCpG併用療法による抗腫瘍効果の作用機序
広石和正(昭和大学第二内科)
【目的】消化器末期癌患者は免疫抑制状態にありさらに消化器癌は低免疫原性であることが多いため免疫療法の開発は困難であると考えられている.インターフェロンα(IFN一α)遺伝子導入癌細胞とCpGにより成熟させた樹状細胞はin vivoで強い抗腫瘍効果を示し臨床応用も検討すべきであると考えられた.今回我々はIFN一α遺伝子導入癌細胞CpGと樹状細胞の併用による抗腫瘍効果の作用機序を検討した.【方法】マウ...

第94回日本消化器病学会総会

P409 当科における高齢者肝細胞癌患者についての検討
長谷川浩司(国立病院機構三重中央医療センター消化器科)
【目的】近年人口の高齢化および人口比率の地域格差がみられる中当科における高齢者肝細胞癌(以下HCC)の特徴について検討をしたので報告する.【対象】1999年から2006年までに当科に入院したHCC141例(男:女=100:41).診断時年齢75才以上を高齢者とした.【成績】高齢者HCCは39例(男=女=23:16)で全体の27%.高齢者HCC患者の成因の割合はHBV:HCV;その他=3%:59%:...

第94回日本消化器病学会総会

P410 非B非C肝細胞癌の臨床的検討-特にミラノクライテリア内症例について-
小泉洋平(愛媛県立中央病院消化器内科)
【目的】当科で経験した肝細胞癌(以下HCC)のうちアルコール歴のないHCV抗体陰性HBV抗原陰性(以下非B非C)の症例特にミラノクライテリア内の症例について臨床像を検討した.【方法】2000年1月から2007年9月に当科にて初めてHCCと診断加療された581例のうち非B非C患者57例を対象としHCV陽性患者427例を対照群とした.【成績】当院におけるHCC初発患者のうちアルコール多飲歴のある患者を...

第94回日本消化器病学会総会

P411 肝細胞癌におけるポリコーム遺伝子発現の臨床病理学的検討
米満裕(千葉大学大学院腫瘍内科学)
【目的】ポリコーム遺伝子群に属するEZH2とBmi1はそれぞれpolycomb re・pressive complex2(PRC2)とpolycomb repressive complex1(PRC1)という複合体を形成し遺伝子発現の抑制に関与すると考えられている.’EZH2の発現は前立腺癌等で予後との相関が報告されている.一方Bmi1は白血病等において悪性度との相関が報告されている.またBmi1...

第94回日本消化器病学会総会

P412 低体重または肥満を背景とする肝細胞癌の臨床的特徴と予後~肝細胞癌の予後予測因子としてのBMIの意義
長谷川将(鹿児島大学大学院消化器疾患・生活習慣病学)
【目的】近年NASHからの発癌が注目されているがNASHと関連のある肥満を背景とするHCCの予後についての報告は少ない.今回低体重と肥満を背景とするHCC治療症例の臨床的特徴と予後を比較し対策を検討した.【方法】1989.7月から2006.12月までのHCC初回治療症例432例を対象としたBMIは1&5未満を低体重(以下低体重群)18.5以上25未満を正常体重(以下正常群)25以上を肥満(以下肥満...

第94回日本消化器病学会総会

P413 進行肝細胞癌に対するPEG-IFNα-2b(ペグイントロン)併用5-FU肝動注化学療法
桐越博之(横浜市立大学附属病院消化器内科)
【目的】進行肝細胞癌(HCC)特に肝両葉多発例・門脈腫瘍塞栓合併例に対する治療は経りザーバ潮繋動注化学療法が選択されることが多く種々のレジメンの報告が存在する.我々は一昨年・昨年の本学会でペグイントロン併用5-FU肝動注化学療法について報告したその後さらに症例を蓄積しretrospectiveに検:深したので報告する.【対象】2005年から肝両葉に多発するHCC門脈腫瘍塞栓を合併したHCC(進行度...

第94回日本消化器病学会総会

P414 進行肝細胞癌に対する動注化学療法についての検討
奥本和夫(山形大学医学部消化器病態制御内科)
【目的】肝細胞癌多発例脈管侵襲例は予後が悪く明確な治療指針はない当科ではりザーバー留置による低用量CDDP+5FU療法またはシスプラチンのone-shot肝動注を行なっている.本研究の目的は同療法の有効性について検討しどのような症例に用いるべきかを明らかにすることである.【方法】リザーバーを留置し動注化学療法を行った18例(リザーバー群)とシスプラチンのone-shot肝動注を行なった10例(on...

第94回日本消化器病学会総会

P415 80歳以上の高齢者肝細胞癌症例に対する肝動脈化学塞栓療法の予後とQOLに与える影響
八辻賢(東京女子医大消化器内科)
【目的】肝細胞癌患者は年々高齢化し80歳を超える症例も少なからず経験する.肝動脈化学塞栓療法(TACE)はマイクロカテーテルの登場で浸襲も少なくなり合併症が問題となる高齢者の治療法として選択されることも多い.そこで今回我々は80歳以上の高齢者肝細胞癌症例に対するTACEの予後とQOLに与える影響を検討した.【対象と方法】2003年から2007年10月に当科で施行した80歳以上のTACE症例33例(...

第94回日本消化器病学会総会

P416 進行肝細胞癌に対するシスプラチンを用いた肝動注療法および塞栓療法の有用性
安藤さつき(埼玉医大消化器肝臓内科)
【目的】進行肝細胞癌に対するシスプラチン(CDDP)肝動注療法の最も有効な投与方法について検討した【方法】対象は2005年1月から2007年9月までにCDDPによる肝動注療法を施行した肝細胞癌48例Child-Pugh分類はA17例B l9例C 6例で肝癌stageは皿期16例IV A期23例IVB期9例初回治療は10例で38例では他剤を用いた肝動注塞栓療法が実施されておりその効果が不良であったc...

第94回日本消化器病学会総会

P417 肝癌に対する肝動脈塞栓療法における超高感度CRPの有用性の検討
小川眞広(日本大学医学部・消化器肝臓内科)
【目的】C-反応性蛋白(CRP)は急性期蛋白の代表的な検査の一つで炎症マーカーとして広く臨床的に利用されている最近ではラテックス凝集法などの改良によりCRPの高感度化が進み現在高感度CRPとして有用性は認められている.今回我々は当大学の生産工学部においてCRP測定法の開発によりさらなる低濃度域での測定することが可能となったため当院の倫理委員会の承諾を得てt肝細胞癌症例に対し肝動脈塞栓療法前後で検査...

第94回日本消化器病学会総会

P418 先天性門脈欠損症に巨大肝細胞癌を合併した一例
塩川雅広(大津赤十字病院消化器内科)
症例は37歳男性20年前に先天性門脈欠損症及び肝腫瘍(生検では詳細不明も良性腫瘍)と診断された.その後自己判断で外来受診していなかったが平成19年某日心窩部痛が数日間続くため当院受診腹部単純CTにて肝左脚に約8cm大の巨大腫瘍と肝全体に多発腫瘍を認められ精査加療目的で入院となった入院時検査所見ではAST 105ALT82γ一GTP665T-BilO.85アルブミン3.9血小板20.3万NH3 10...

第94回日本消化器病学会総会

P419 遠隔転移巣から出血を生じ血管塞栓術が有効であった肝細胞癌の2例
田上大祐(東芝病院消化器内科)
肝細胞癌は血流豊富な腫瘍でありその破裂から腹腔内出血を生じ得るが遠隔転移巣からの出血は稀である我々は転移巣から出血を生じ動脈塞栓術(TAE)にて有効に止血し得た肝細胞癌2例を経験したので報告する.【症例1169歳男性.HCVによる慢性肝炎.2004年11月肝S8に最大21mm3ヶの肝細胞癌が認められTAE及びRFAを施行.2006年初回再発が出現し以後治療を繰り返している2006年10月左上腕骨に...

第94回日本消化器病学会総会

P420 血友病Aインヒビターに生じたHCV陽性肝細胞癌に対してTACEを施行しえた1例
釜本寛之(国際医療福祉大学三田病院消化器センター)
【背景】血友病患者では補充した凝固因子に対する抗体を生じ補充療法で止血能が期待できないインヒビターが存在する今回血友病インヒビターに生じた且CV陽性肝細胞癌に対してTACEによる治療を試みたのでその経験を報告する.【症例]55才男性.昭和59年より血友病Aの診断にてt当院臨床検査医学科にて加療されていた.平成10年8月には抜歯後の血腫により気道閉塞をきたし、一時的に心肺停止となったが気管切開を含め...

第94回日本消化器病学会総会

P421 TACE肺部分切除のみで12年間生存中の多発肺転移を伴う肝細胞癌の1例
宮島真治(天理よろづ相談所病院消化器内科)
【症例】54歳男性既往歴に痔核胃潰瘍あり25歳時B型肝炎を指摘されるも放置.44歳時(1995年)交通事故で受診の際目腫瘍を指摘.PSOChild-Pugh5点AFP98704ng/mlと著明高値CTA/CTAPにて右葉に7cm大のhypervascular tumorあり肝細胞癌と診断した.また胸部XPCTにて露営に多発する2cm以下の肺腫瘤を認め肝細胞癌の肺転移が疑われた.本人t家人と相談の霞...

第94回日本消化器病学会総会