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検索結果は552件です。

P422 肝細胞癌術後副腎転移の2切除例
初野剛(国立病院機構名古屋医療センター外科)
【はじめに】肝細胞癌(HCC)は肝内に限局されていれば種々の治療法によりコントロールできまた背景にある肝炎・肝硬変のコントロールが向上して長期予後が見込まれる症例が増加したため術後肝外転移に対する治療が重要となってきている.今回HCC術後副腎転移の2切除例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.【症例】症例1:78歳・女性.C型慢性肝炎で経過観察中にHCCを発症し肝S8亜区域切除施行した....

第94回日本消化器病学会総会

P423 A-Pシャントを伴う肝癌合併肝硬変の1切除例
真々田裕宏(日本医大千葉北総病院外科)
<症例>47歳男性.<主訴>直紙感<現病歴>下痢を主訴に近医受診大腸検査にて異常を認めず腹部超音波上腹水と肝硬変を指摘され当科紹介.既往歴家族歴は特記なし.<主な血液生化学的検査>Plt 7.6万.AST 207ALT 209γ-GTP 189T-Bil 0.6alb 4.0 NH3 58AFP 774L-3分画21%HBsAg(+)HCVAb(一).<腹部超音波検査>初診時には大量腹水を認めた....

第94回日本消化器病学会総会

P424 胃癌手術後の経過観察中に発見された肝嚢胞腺癌の1切除例
磯野忠大(浜松医科大学外科学第一講座)
【はじめに】肝嚢胞腺癌は比較的まれな疾患である.今回我々は進行胃癌手術後の経過観察中に肝に嚢胞性病変が出現し単純性肝嚢胞や胃癌の肝転移との鑑別を要した1例を経験したので報告する【症例】症例は48歳男性.2001年7月噴門部進行胃癌に対して当科で胃全摘術脾合併切除術D3郭清を施行した.胃癌の病理診断はwell differentiated adenocarcinomaでpT2(mp)N2MOfSta...

第94回日本消化器病学会総会

P425 肝腫瘤および消化管穿孔をきたした悪性リンパ腫の1例
高橋秀明(国立病院機構岩国医療センター内科)
症例は72歳女性発熱食欲低下を主訴に来院CTにて肺多発結節肝に7cm大の腫瘤を認め精査目的に入院.血液検査上HCV抗体陰性HBs抗原陰性CEA Zsng/mlCA19-913.6U/m IAFP 3.6ng/m1PIVKA-ll 26mAU/mlと腫瘍マーカーは上昇していなかった造影USおよび造影CTにて脈管が腫瘤内部を貫く像を認めた.MRIでは境界明瞭でTIWI低信号T2WI画信号~淡い高信号S...

第94回日本消化器病学会総会

P426 診断治療に難渋した肝類上皮性血管内皮腫の一例
小林功治(昭和大学横浜市北部病院内科)
(症例)42歳女性(現病歴)2006年12月感冒にて当院外来受診下痢認めたため腹部超音波施行したところ肝臓に多発腫瘤認めた.各種精査感染症(細菌真菌寄生虫結核)の除外腫瘍生検各種細胞診を行った.原因は同定できず緩徐ではあるが状態は悪化していった.4月になり血性腹水が出現し細胞診を行うも原因は不明.腹水抗癌剤感受性試験(CD-DST法)では異常細胞が認められ抗癌剤の感受性を示した.腹水コントロール不...

第94回日本消化器病学会総会

P427 肝細胞癌との鑑別に苦慮した肝血管筋脂肪腫の2例
高原政宏(三豊総合病院内科)
肝血管筋脂肪腫(以下肝AML)は血管脂肪平滑筋細胞の3成分から構成される比較的稀な良性腫瘍であるが画像診断技術の進歩により報告例が増加している.肝AMLは個々の症例で3成分の割合が異なるため画像所見が様々であり他の肝腫瘍特に肝細胞癌(以下HCC)と鑑別を要することがある.今回HCCと鑑別を要した肝AMLを経験したので報告する.<症例1>56歳男性.H19年6月心窩部痛にて近医受診.腹部エコーCTに...

第94回日本消化器病学会総会

P428 Perfluorobutane gas microbubbles(Sonazoid)造影エコー下肝生検にて確定しえた自己免疫性肝炎を合併した肝平滑筋腫の一例
長野健一(国家公務員共済組合連合会名城病院消化器内科)
74歳女性.既往歴:10年前に子宮下垂にて子宮摘出術施行 現病歴:高血圧症にて近医に通院していたが平成19年5月からAST 135][U/lALT 1681U/1 r-GTP 691U/1と肝障害出現したため精査目的にて当院紹介された.自覚症状なし.平成19年7月18日AST 3271U/I ALT3971U/1 r-GTP 2181U/I ALP 2941U/1 T-Bil 1.42mg/dlと...

第94回日本消化器病学会総会

P429 気腫性胆嚢炎に対してPTGBDが長期予後でも有効であった2例
小田裕靖(済生会松阪総合病院外科)
【症例1】86歳男性.入院2日前より右上腹部痛と発熱を覚え来院体温37.8℃血圧120/80mmHg貧血(一)黄疸(一).腹部所見では右上腹部に圧痛反跳痛を認めた.腹部USCTにて急性胆嚢炎を疑い緊急入院.腹部症状の増悪を認め4時間後再度腹部USCTを施行すると気腫性胆嚢炎と診断され直ちにPTGBDを施行.胆汁培養ではC. perfringensが検出された. PTGBD後より腹部と全身症状は軽快...

第94回日本消化器病学会総会

P430 黄色肉芽腫性胆嚢炎の4例
松永和哉(静岡がんセンター肝胆膵外科)
【はじめに】胆嚢の良悪性鑑別困難な症例を時に経験する.黄色肉芽腫性胆嚢炎はその代表例であり胆嚢癌ないしは胆嚢癌疑いと術前診断し手術を行うこともしばしばある.今回我々は癌専門施設において経験した黄色肉芽腫性胆嚢炎の特徴を検討した【対象・方法】2002年9月より2007年8月までの5年間に当科で切除をおこなった胆嚢疾患は79例でありうち28例(35%)が良性疾患であった経験した良性疾患のうち4例が黄色...

第94回日本消化器病学会総会

P431 当院における胆嚢軸捻転の4例
中路聡(亀田総合病院消化器内科)
【背景】胆嚢捻転症は胆嚢頚部の捻転により血行障害をきたし胆嚢に壊死性変化が急速に生じる病態である.先天的因子として胆嚢実質が胆嚢床に直接接しておらず可動性に富む遊走胆嚢(浮遊胆嚢)の存在がありこれにねじれをきたす後天的因子(内臓下垂・老人性亀背・脊椎側轡・るいそう)および物理的因子(腹腔内圧の急激な変化急激な体位変換前屈位における振り子様運動排便腹部打撲胆嚢近傍臓器の蠕動充進)が加わり発症するとさ...

第94回日本消化器病学会総会

P432 診断に難渋したEST後の総胆管回虫症の1例
松本明香(群馬県済生会前橋病院外科)
【症例】63歳女性【主訴】心窩部痛【既往歴】胆嚢結石・総胆管結石にてH17.3月にERCP/EST施行し総胆管結石排石後腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行【現病歴および経過】H19.4.20夜から心窩部痛・背部痛出現4.21当科外来受診腹部超音波検査にて総胆管内に高輝度線状エコーを含む索状エコー像を認めた.エコー上胆管チューブのように見えたが前回の入院記録を確認したところチューブ挿入の記載なく確認のためCT...

第94回日本消化器病学会総会

P433 ERCにて肝内胆管狭窄像を呈したアミロイドーシスの一例
坂井良行(兵庫医科大学内科学肝胆膵科)
症例は生来健康な73歳男性平成19年2月頃よりYGTP130U/しと上昇近医にて精査受けるも特に異常は認めず.その後さらに肝胆道系酵素上昇し腎機能低下貧血も認め黄疸および全身倦怠感が出現してきたため精査目的にて7月5日当院入院となった.入院時の検査所見ではT-Bil 2.3m9/dlAST 72U/LALT73U/LALP 2391U/LVGTP 776U/しと肝胆道系酵素上昇を認めBUN 64m...

第94回日本消化器病学会総会

P434 7年の経過をみたEosinophilic sclerosing cholangitisの1例
澤田晴生(近森病院消化器内科)
【症例】32歳女性【主訴】腹痛下痢【既往歴15歳紫斑病【現病歴】平成元年(19歳)頃より2~3ヶ月ごとに腹痛と全身に紅色皮疹(ときおり下痢も伴う)が出現していた、平成13年5月19日発熱腹痛出現し近医受診肝胆道系酵素上昇を認め入院腹部CTMRCPにて肝内胆管の狭窄と部分的拡張があるも結石は認めず抗生剤にて症状は軽減した.著明な好酸球増多もあり血液内科の骨髄検査にてHypereosinophilic...

第94回日本消化器病学会総会

P435 限局性肝転移および肝直接浸潤の2通りの肝への進展様式が確認できた胆嚢癌の1例
仲程純(浜松労災病院消化器科)
【はじめに】胆嚢癌の進展様式にはリンパ行性血行性直接浸潤腹膜播種が想定されている.本症例は肝への直接浸潤と胆嚢床への限局肝転移の2通りの肝への進展様式を病理組織学的に確認した.【症例】66歳・男性.上腹部痛を主訴に入院入院時に血液検査で炎症反応の上昇腹部超音波検査で胆嚢壁のsoneIucentlayerを伴うびまん性の肥厚所見を認め胆嚢炎と診断.さらに胆嚢底部に限局して壁構造の消失を伴う奨頭側不整...

第94回日本消化器病学会総会

P436 Invasive micropapillary carcinomaの成分を伴った進行胆嚢癌の一例
羽根田晃(仙台厚生病院消化器内視鏡センター)
<症例>73歳女性.平成19年5月頃から上腹部不快感を認めるようになり近医受診USにて胆嚢内に結石ならびに胆砂海所見を認め精査加療目的で当科紹介となった.外来で施行したUSならびにEUSでは胆嚢内の結石ならびに胆砂を認めるのみであったが造影CTにて胆嚢底部に動脈相で濃染像を示す不整な壁肥厚を認めた.入院の上施行したERCPでは同所に立ち上がりの急峻な隆起性病変の存在を示唆する表面凹凸不整な欠損像を...

第94回日本消化器病学会総会

P437 scirrhousな浸潤を呈した胆嚢管癌の一例
水野浩志(仙台厚生病院・消化器センター消化器内科)
症例は84歳女性.平成19年8月初旬頃から黄疸を認めるようになり近医受診総ビリルビン上昇を伴う肝機能障害を認めた.引き続き施行した腹部超音波検査(以下US)にて総胆管の拡張と胆管内に結石様エコーを認めたため内視鏡的治療を勧められ当科紹介入院となった.入院後に施行したUSでは総胆管内に結石は認めず胆嚢の腫大と胆砂貯留ならびに胆嚢管内に腫瘍様エコー像を認めた.また周囲の肝十二指腸間膜内リンパ節の腫大も...

第94回日本消化器病学会総会

P438 総胆管内まで表層拡大進展した巨大粘液産生胆嚢癌の一例
小道大輔(県立安芸津病院内科)
【症例】患者は74歳女性生来健康であった.2007年10月右季肋部に手拳大の腫瘤を触知したため当院受診同部に圧痛を認めなかった.血液検査にてT-bil 1.6mg/dlGOT 761層目LGPT 851U/LALP 16041U/しと肝胆道系酵素の上昇を認めた.腫瘍マーカーに関してCEAは1.7ng/mlと正常CA19-9は6L6U/m1と軽度上昇を認めた.腹部USCTにて95mm × 70mm大...

第94回日本消化器病学会総会

P439 急性腹症の手術適応における血清乳酸値の意義
明田寛史(大阪厚生年金病院内科)
【目的】急性腹症では保存的治療か緊急の外科的アプローチか判断に迷う症例が経験される。特に腸管の循環障害を起こしている症例は緊急手術の適応となるため理学的所見や代謝性アシドーシスの有無が参考にされるが臨床的に十分とは言えない.そこで今回我々は組織循環障害のマーカーである血中乳酸値が手術適応の指標となりうるかを検討したので報告する.【方法】対象は平成14年9月より平成19年10月までに急性腹症にて当院...

第94回日本消化器病学会総会

P440 認知症患者の消化器癌治療
近藤恭司(日本医科大学武蔵小杉病院消化器病センター)
認知症患者に対する外科手術で問題となるのは1高齢者2術後合併症(肺炎呼吸不全認知症の悪化)3在院日数の延長.が挙げられる.まず十分なInformed consentをとることが必要であるが認知症患者の症例では非常に難しい.今回我々は認知症患者3例の消化器癌手術を経験した.症例1)81歳男性直腸癌虫垂粘液嚢腫.主訴=家族が入浴介助中に下血を確認.既往歴:高血圧症糖尿病前立腺肥大.Performanc...

第94回日本消化器病学会総会

P441 消化器内科入院患者におけるSGAと在院期間の検討
白木亮(岐阜大学病院消化器内科)
【目的】近年栄養管理の重要性が再認識され積極的な栄養i療法が行われるようになってきた.SGA(subjective global assessment)は簡便で経費も必要としない栄養アセスメント法であり栄養スクリーニングとして利用されている.今回岐阜大学医学部附属病院消化器内科入院患者にSGAを用いて栄養アセスメントを行いSGAおよび各種客観的栄養指標と在院期間との関連につき検討を行った【方法】2...

第94回日本消化器病学会総会